遊園地の敷地内にある野外音楽堂
石造りのステージでは嘗て手品やお芝居、ヒーローショーが演じられていたが、今は演者も観客もなく静まり返っている
ステージには壊れたピアノが一台打ち捨てられている……
そっか・・うん、しかたないさ。(静かに手をおろし)
ただ、忘れないで。
貴女が耐え切れず手を差し伸べた時・・
手を握ってくれる人は必ずいる。
僕もそうだし、僕以外の君にとっての大事な繋がりたちもね。(優しく微笑み)
だから困った時は頼ってもいいと思う。わがままだって沢山言っていいと思う。
まあ・・あれだよ。んー・・(上手く言葉が出ず頭をかき)
マイペースにいこ?oO(こ、言葉のチョイス合ってるのかなこれ・・)
さて、としんみりしたお話は置いといて・・
実は冴来さんに聞かなきゃいけないことがあるんだ。
僕にとって大事な話だから、できたら返事がこの場で欲しい。
そ、それじゃあ・・言うからね。(ごくりとつばを飲み込み)
冴来さん・・あのねえ・・・・
こ、ここの出口って知ってますぅ!?(恥ずかしさのあまり声が裏返り)