蜘蛛の巣が張ってたり荒れ放題だったり、とにかく不気味。
申し訳程度に綺麗なテーブルと椅子が用意されている。
(時間経過によりリセット)
荒れ放題だった中庭は無事手入れされたが、不気味な印象はそのまま残っている。
不思議なことに、もうじき花開くはずのクロッカスには蕾すらない。
(かけられた声に気づいて)
おや~これはこれはマルリアーヴ様ではございませんか~
ええ!やる気に満ち満ちていますとも!
こうして奉仕の機会を与えてくださっただけで既に報酬はいただいておりますが、
……本当にいただいていいんでしょうかねぇ
お仕事の内容はぜひ!ちょうどどの辺りから手をつければいいものか悩んでいましたので、ナイスタイミングでございます!
あ、いたいた!
あなたが新しく入館したエゴルさんよね?
なんだか無理に連れてきてしまったかと思ったのだけれど、やる気があるみたいでよかったわ!
報酬は前に言った通り毎月ちゃんと払うわね。
お仕事の詳しい説明は今したほうがいいかしら……
人手が足りないとは聞いていましたがこれはなかなか……
(荒れた中庭を見渡してから一瞬黙って肩を震わせ)
すばらしいッ!やりがいがございますね~。
しかしこちらの館の事情は把握できてませんし、
何より住人の方々とまだお会いしてませんよどうしましょう!
困りましたね~。(全く困ってなさそうな顔で人影を探している)
(時間経過により一旦リセット。ごめんなさい。)
そうねえ……こうやって人が住んでいたりすると中に入れないところもあるって話もきいたことがあるし……
だから、ここみたいなところは珍しいのかもしれないわ。
でも気に入ってくれたみたいでよかった、これから気軽に遊びにきてねエレノアちゃん。
あらあら、エレノアちゃんもゼシカちゃんとお友達だったの?
そう……不思議なこともあるものなのね
日本に限らず、時間の流れを肌で感じ取れるような趣ある建造物は大方立ち入りが厳重に禁じられていたり、あるいは一般向け公開された博物館のように不自然に美化されていたりしますからね……。
こちらの洋館のような建物には特に興味を惹かれるのですよ。
ゼシカさんとは……ああ、そういえば確かに以前お会いしたことがありましたね。
蔦薔薇の館については話に聞いております。
伺う機会があれば、その時はよろしくお願いしますね。ふふふ……。
こういう…?どうしたのエレノアちゃん。
そうだったの、うふふ。気になっちゃうのは仕方ないわ。
こういう見た目だもの。
じゃあお言葉に甘えて、ねえゼシカちゃん。
あらあら……!じゃあ今度お邪魔しちゃおうかしら?
そうなの。フランスからきたのよ。
屋敷も今は私が管理してることになってるけど、元々はお父様が継いだもので、実際はそうね。
建てた人は私の曾々……お父様から数代前のひとね。
この島が気に入って建てたみたいだけど、その後は面倒になっちゃったのか放置してたみたい
あら?その声はレティちゃん……?
そういえば裏口からも入れたものね。こんにちは
私から何か用意しようかしら…御茶とかお菓子とか
(きょろきょろとあたりを見まわしながら)
ロザリーさんのお宅、確かここのはず…。ですが、エントランスはどこかしら?
もしかして、呼び鈴も通り過ぎて敷地内に入ってしまったのでしょうか?どうしましょう…。
……あら、話し声?ロザリーさんと…他にもお客様がいるのでしょうか?
(話し声が聞こえる方へと歩いていく)
ふふ、シスターでもゼシカでもどうかご無理なさらず呼びたいように呼んでください。
わたくしのお邸は元々外交官夫妻から譲り受けた物。お庭の薔薇がとても綺麗なんですのよ?今度ぜひいらしてくださいまし、歓迎致しますわ。
弓立さんはこちらの下宿人なのですね。こちらこそ宜しくお願い致しますわ。
エレノアさんとは虚さんのお店でお会いしたような……お久しぶりですわね。
このお邸も蔦薔薇の館も、どことなく雰囲気が似てますわ。
ええと……お名前をまだ伺ってませんでしたね(ロザリーさんを見)
わたくしと同じ、外国出身とお見受けしますが……この屋敷はご係累の所有物ですの?
これはこれはご丁寧に。
私はエレノア・エインズワースと申します。
このお屋敷に下宿というのは、中々趣深そうですね。
私もこういう……(退廃的な、と言いかけて)……感じの雰囲気は好きなんですよ。
ふと見かけて気になったもので、こうして立ち入ってしまった次第で、ええ。
やだ、シスターさん。褒めてもなにも出ないのよ(けらけら)
そうだったの?ゼシカちゃ…シスターさんのお邸も気になるわね
迷うことは誰にだってあるから、恥ずかしくないとは思うのよ
あら?お客さんが増えたのかしら?
そういえば……たしかに人が居ないと思われてもしょうがないかもしれないわ……
えっと、私はロザリー・マルリアーヴよ。よろしくね……
迷子、そうですね。
この年で迷子になると少々恥ずかしいものがありますし……。
おや、これはまた可愛らしいお嬢さん方が。
いいえ。こちらこそはじめまして。
こちらのお屋敷に下宿させて頂く事になりました者で弓立と申します。
どうぞ宜しくお願い致しますね。
(頬笑み返しながら)
~♪
(暗い曲調の歌を口ずさみながら)
……おや?これは、これは。
失礼しました。人がいないものだとばかり。
(如才なく微笑みつつ、その場にいる人の顔に素早く視線を走らせながら)
……あら、お客様がおりましたのね。はじめまして、シスター・ゼシカ・ホーエンハイムと申します(淑女の礼)
(ロザリーさんに目をとめ)まあ、なんて可愛らしいお嬢さんですこと。等身大のビスクドールみたい
わたくしもご一緒してよろしいんですの?ではお言葉に甘えて……
からくり、ですか。それは楽しそうです事。童心に戻って探検してみたくなりますわね。
わたくしが今住んでるお邸にもファンタジックな謂れがありますのよ?なんだか親近感を感じてしまいますわ
うふふ。そういう仕掛けもあるかもしれないわね……
そうだったの?少し意外だわ。
本格的に迷子になっちゃうと、きついのよ、ここ。
からくりですか……。
柱時計の裏の隠し通路、棚の裏の小部屋、触れれば回る壁……
なーんて。
ふふ、童心に戻れてちょっとわくわくしてしまいます。
ええ、そうですね。実は此処に来るまでもちょっと迷いかけましたし、
本格的に迷子にならないよう気をつけたいと思いますね。
(つられて物音の方を向き、ふわりと笑い)
おや、また可愛らしいお嬢さんが。初めまして、ですね。
……あら?(物音に振り向き)
ごめんなさいね、お客さんにこんなところ……
でも、ありがとう。あなたもいかが?
こちらがロザリーさんのおうちの中庭ですか……
薄暗くて荒れ果てておりますけど、これはこれでなかなか風情があって素敵ですわ
(物珍しげにあたりを見回しつつ散策)
あら、あんな所にテーブルと椅子が。人の話し声もするような……?
そうね……。
ここは広いから、迷子にならないでね……
あ、そうそう
この屋敷、数代前の趣味でからくりだとか隠し部屋だとか変な仕掛けが施されてるらしいの。
どこかでうっかり作動させちゃったらどうなるかわからないから、怪しそうなところは気をつけてね
私この前動かしちゃって、やっと元の場所に戻ってくるまでくたくたになったの