ドアを開けると簡素なベッドが見える。
その前にはこの部屋の住人が拘ったのだろう、部屋に不釣り合いな程綺麗に磨かれたアンティークの机と椅子が鎮座している。
食器棚の中身はガランとした中に、ぽつりとアンティークのティーセットが並べられている
…たまに上機嫌でお菓子を焼く姿がみられるとか…。
えへへ、なゆたは正義の味方なので
なゆたに不可能なんてないのですっ
(へにゃりと笑いながら
そうだなぁ~…
冴来が理由がほしいっていうのなら、
なゆたは理由を付けるよ!
強いて言うなら、
冴来がとっても綺麗だったから、かな?
見た目もモチロンだけど、
そうじゃなくて……
冴来の瞳の中のナニカが、
冴来の纏う空気が、全てが
なゆたを魅了したの。
だから冴来が好き、
冴来の居ないセカイで、なゆたは生きられない
お水を貰えずに干からびる魚には、
なりたくないなぁ~