おかえりなさい。
古屋敷に住まう世間知らずの女性。
彼女はおかしな形をした陶磁器のティーポットを傾け、誰かが訪れるのを待っている。
あらあらあら、このままでは私ばかりが太ってしまうわ。
彼女の前には大量のキャロットケーキ。
キッチンには作りすぎだと言わんばかりに湯気を漂わせながら、口を開けたままのオーブンがあった。
(pm 15:00 魔女の家)
あらあらまあまあ、ごめんなさいね。
あまり面白いものはないのだけれどゆっくりしていってくださいね。
(店内を眺めると、かわいらしい雑貨やキルト生地の小物が置いてある雑貨スペースと、古い店内の中でもひときわ年季物であろう大きな古時計、アンティーク調のテーブルの上に並んだキャロットケーキが目に入るでしょう)