俺がこの島に戻ってきて大分たつ、もう6月も中旬だ、それで分かったことはといえば、この島はいつにもましてイカレちまってるってことだ
頻発する怪現象、町は奇妙な噂で溢れ、挙句の果てには超能力だ、しかもそれを疑ってかかるやつは意外にも少ない……まったくわけがわからん
ただそんなことは俺の生活に関わることはあんまりなく、普段どおりの生活を取り戻すのはそう時間のかかることではなかった
適当に頼みごときいたりパチンコいって金を稼いだり……ヤクザのせいで指先を切断する羽目になったうえに住み慣れたこの島を離れたときはどうなることかと思ったが、案外どうにかなるもんだ、案外神様って奴は見はなさねえもんなのな
……今日は雨か、雨の日に外に出たがる人間はいない、俺だってそうだし、こういう日に依頼が舞い込むことはあんまり無いので雨は好きだ、人間、楽できるときは楽がしたいものだからな
俺はとりあえず少し遅めの昼飯を用意しながら、暇な一日をどう過ごすか考えることにした
(前置きが長くなりましたが雑談トピックです、理由問わず年齢問わず経歴問わず、好きに構いに来てください)
おいマシ子、お前までおじさん呼ぶな、泣くぞ
ったく、俺だってまーだ20代だってのになんでこう……(ブツブツ
長いといやあながいかもしれんし短いといや短い、長いこと一緒にいた覚えはないが会う回数は多い、そういう関係だな、多分
妖精さんね……案外その電波がゲンジツになったりするかもしれんな、ぞっとしねえが
っておーい、ねむる、何また眠くなってんだお前は、寝るなら夜寝ろ、大きくなれねえぞ
あ、ないんだね。助かったぁ・・
(あくびをしながら)
何だか安心したら眠たくなってきたよ・・
(ソファにのそのそ近づきながら)
眠いときは眠いもんねぇ、しょうがないよぉ~
付き合い長い?……んー、長いのかなぁ?
おじさんが長いっていうなら、長いのかもしれないよぉー
僕はただ妖精さんを追っかけてただけなんだけどねぇー(電波)
ねむねむな写真はねぇ、えーとねぇ……、
…………、……、今はないよぉ(今は)
きもちよさそうに寝てるから、撮りたくなっちゃうんだよぉ
あ、そう?安心安心・・
で、ですねえ・・宗次おじさん?母さんにはこの件はご内密に、ね・・
僕の学校内での課外活動(昼寝)ができなくなるから・・
(しどろもどろしつつ)
うわあ・・じゃあおじさんとは付き合い長いんだね。マシカル君・・
何だかパパラッチみたいで凄いや・・って、え・・まだ写真てあったりする、の??
(戦々恐々とした様子で)
ま、この近辺で高校といえば寝子高くれーだもんな……ん?(マシカルさんが掲げた写真とうろたえてるねむる君を交互に見て)
ふーん、いい眠りっぷりだなこりゃ、んなうろたえんなよ、俺はお前の親じゃねーんだ、サボりの一つ二つでとやかくいわねーしチクリもしねーよ、俺もお前くらいのときは学校サボりまくってたしな、校舎抜け出して他所に遊びにいっては、先公に叱られまくってたっけか、まぁテストはできたから留年の心配はなかったけどな
あぁ、マシカルとはなんというか……腐れ縁つーか妙縁つーかな、今から2,3年前くらいかの島はなれてる時期にな、何か調べてると度々現れてたんだよ、そんで妙に決定的な写真持ってきてくれるから色々役に立ってた奴なんだが……まさか現役の高校生……いや、時期考えると中学生だったとはな、ちょっと幼顔だとは思ってたが、若作りか何かしてるもんかと思ってたんだよ、それが俺の母校の後輩とはな……世の中わかんなさ過ぎるぜマジデ
ところでマシ子、そのねむねむしてる写真って他にどんなんがあんの?(悪気あり
うん?そうだねぇ、日暮がねむねむしてる写真はもっとあるよぉ?(悪気なし)
あら?マシカル君、僕らそんなに似てるかな?
目のここら辺とか似てないかなあ・・(自分の目のくまを指差し)
というよりも宗次おじさんと顔見知りだった事に僕がびっくりだよ・・
って、その写真!お、おじさん・・え、えっと・・これには訳がありましてぇ・・
(ちょっと気まずそうにしどろもどろ)
まあ・・僕らも忙しいのよね。寝たり起きたり撮られたり?
ね、マシカル君・・(さりげなく同意を求め)
おいっこ?へー(日暮と本田を見比べて)
よのなかっていうか、学校が狭いんだよぉ~、……たぶん。
(学校の中庭、ベンチで寝ている日暮の写真を掲げようとする
本田さんの忠告は聞いてるんだか聞いてないんだか)
? 僕はー、遊んだり遊んだり遊んだりで忙しいよぉー
お、いつの間にかえってきてたんだよ、話はとりあえずついたぜ……って(マシカルさんとねむる君を交互に見て)お前ら知り合い?世の中狭いねー
あのなマシ子、この場合変な話ってのは、外部に漏れちゃいけない話って奴なの、関係者以外が聞いちまうと色々不都合があったりするって考える奴も多いのよ、今日は話し終わってるけどな、今度から気をつけろよ?
あぁ、ねむるはうちの姉貴の息子……要するに甥っ子だ、割りと付き合いは長いぜ(マシカルさんの分のコーヒーを用意して置き)
つーかお前らも暇だねぇ、こんな疲れたおっさ……あぶねぇ、自分でおっさんいうとこだった、お兄さんなお兄さん……(ズズーッとコーヒーすすり)まぁともかく、お前ら他にやることないのか?最近の学生は忙しいっていうじゃねえか、学業以外のとこでも
ほぇ?フツウに、してたよぉ~……?にんにん。
変な話しても、いいよぉ~?どこにも言わないよぉ~?
わぁ、日暮~こんにちはー……、おじさん?しりあい?
おじさん、話は済んだのかな。扉開いてたけど・・
って、あれ?マシカル君だ・・(さりげなく事務所に戻り)
またまた凄い写真、撮っちゃったみたいだねえ(トイカメラを向けてる時点で状況を察し)
おいおい、疚しい集いじゃねぇぞ、こいつは業務提携つーやつに近く・・・
って、まーたお前はいつ入ってきたんだよ、忍者かよ、まあ別にイーけど
後武勇伝なんかねえぞ、いって立場が悪くなる話なら・・・ってあぶね、変な話するとこだった
取引現場~?証拠しゃし~ん?(話し合ってる二人にトイカメラを向けつつ)
……それとも本田の武勇伝かなぁ……んふふ~
ほう、まぁ口だけじゃないってとこ、期待してるぜ
あー、そりゃ知ってるよ、ちけぇし、ちょっと前までは度々向こうに寄ってたしな、俺
ま、お互いいい大人だからな、食い扶持に困って借金したこともねえし、やってることは人助けがおおいからな、悪く言われる理由はねえよ、って理由で口ださねえかはよくしらねえけどな
あー、それより驚いたのが、星が丘に学生寮ができてたことだな……いや、あれは町だな、もう、町、高そうなレストランもあるしよー、理事長代わったって聞いたけどあそこまで派手好きとはな、大丈夫なんかねぇ、俺あそこの卒業生でもあるんだよ、しかも最近何か変な事件増えてるっていうじゃん、ここ数日で調子こいたガキ何にんかぶちのめしたけどよ、皆変な手品使うしやりにくいったらねえぜ、喧嘩慣れしてなさそうなガキまで妙な悪戯けしかける有様だ、ちょっと賑やかすぎだとは思うね
ネカフェ?あの古きよき田舎の旧市街にネカフェなんてハイカラなもんができたのか?しかもねむるもかよってるってねぇ……まぁ、近代化を徹底的に拒んだ挙句寂れに寂れた街の話があるくらいだ、悪い傾向じゃあねえわな、しかし興味深いな、今度暇なときにでもいってみるか
ん?おぉ、こちらこそ(手を差し出すと指摘され)
あぁ、これ?(手袋の指先を折り曲げて見せ)大した話じゃねえよ、ちょいとへまやってヤクザに爪はがされたんだよ、知ってるか?最近のヤクザは指詰めるんじゃなくて爪はがすんだってよ
なんでかって指は一回詰んだらおしまいだが爪はまた生えてくるから時間が経てばまたできるからなんだそうだ、しかも爪はがされるのはすげぇいてえんだよ、あん時は一生分神様に祈ったね、色々あって助かったが、指先はほとんど駄目になってたから切断したし、大丈夫な奴も医者に頼んで切ってもらったよ、あん時はまじどうかしてたわ、まぁぶっちゃけ怖かったんだろうけど、爪があったらまたはがされるって思うとな……
(ククッと少し含み笑いをしてみせ)
ま、もう昔の話だ、今でもペンチ見たら冷や汗でるが、いい勉強させてもらったと思って割り切ってるよ、指先なくてもペンは持てるしはしも使えるしな
当世信用は金で帰るからな……信頼となりゃ話は別だ
まあ幻滅されて切られない程度にゃ役に立ってみせるぜ?
ふーん……意外と子煩悩なんだな。アンタの姉貴は弟がこんな因果な商売してるの知ってんの?定時に帰れるまともな職に就けって言われね?
五年ぶりか……色々変わってたろ?シーサイドタウンに新しい店ができたりさ
旧市街の方はあんま変わってねーって話だが俺もよく知らねえ、あっちにゃあんま行かねーんだ。
最近できたネカフェには行ってるがよ
アンタの甥っ子ともそこで会ったぜ?
商談成立。パートナーとしてよろしく頼む(冗談めかして手をさしだし、握手の前に違和感に気付く)
あんた、その手……
いや、なんでもねえ。薄暗い事情があるみてーだな
ま、周りにあわせようとおどおどしてるよかー全然ましだけどな、だが睡眠は大事だぞ?高校のお昼は青春の宝庫だからな、起きて謳歌しとかねえと俺みてーな大人になるぞ?肌も荒れて見栄えも悪くなるかもしれんしな
ん、そうか、何かわりいな、姉貴によろしくな~
ほっとけ、弟ってのは姉貴の命令にはどうにも逆らえねえもんなの、俺がこっちにきて下宿してたのが姉貴の夫婦がやってる布団屋だったからあんまり我侭もいえなくて……ってどうでもいいかこんな話、まぁまんざらじゃあねえのはたしかだけど、アレでたまに仕事の手伝いとかしてくれるしな、まじでやばいのはやらせねえけど
体に悪いのは知ってるがなぁ、好きなもんはしょうがない、これで寿命が縮むなら元からそういうもんだったと諦めるさ(コーヒーに砂糖どぼどぼ入れながら)
そーそ、それやめて無気力になっちゃ何にもならんしな(コーヒー差出)
共存共栄ね、まぁ悪くない提案だな、俺も5年ぶりに帰ってきて今のこの辺の事情にゃあんまり詳しくねえし、情報がもらえるならありがてえ、武器は……まぁこっちで用意してあるのがあるからあんま世話にはならんかな、そっちが本業でもねえし、最近妙な超能力もくっついちまったし、な(ズズ、とコーヒーのみ)
オーケー、みたとこあんたはちょっとうさんくせえが信用できねえタイプの人間じゃあなさそうだ、困ったときにゃあたよらせてもらうよ
帰っちまった……なんかわりーことしたな
しかしあんたみてーに生活能力なさげな社会不適合者がガキの世話押しつけられてるたあな。笑っちまう
結構懐いてるようだしそっちもまんざらでもねーんだろ
コーヒーの飲みすぎは体に悪いぜ。カフェインも刺激物だからな。よく知らねーが妊婦は呑んじゃダメなんだろ?
まあニコチン中毒の俺が説教できた義理じゃねーけどな……何かに依存しなきゃ生きてけねー人間もいるってこった
閑話休題、仕事の話だったな
探偵サン……アンタ俺と組まねーか。ああ、いや、四六時中べったりコンビで活動したいって訳じゃねえ。ギブ&テイク、利害が一致した時だけでいい。
俺はアンタの手足になって動く、アンタは俺の手足になって動く。共存共栄って奴さ。
こちとら少しでもネタ元は多い方がいい……これでも顔はそこそこ広い、武器や市販されてねー薬品も流せるぜ。もちろん金次第だがよ。
どうだ?
まあ無理にとは言わねー、よく考えてくれ(煙草を吹かす)
あ、コーヒー?飲む飲む・・(椅子に腰掛けカップを掴み)
えへへ・・だらしないっていうかマイペースなだけなんだよ。(悪びれぬ笑顔で)
さて、と・・(カップを持ったまま席を立ち)
劉さんはお仕事の話に来たんだよね?
なら、僕はいったんお暇するよ。ほら、時は金なりって言うからね。
そんじゃ、おじさん・・またねー(笑顔で手を振り事務所をあとにし)
(コーヒーをカップに入れながら)おぉ、お帰り、カップ麺はその辺にでも置いといてくれ、丁度コーヒー入れてたとこだが、お前もいるか?コーヒー好きだろ?
……って、お前この胡散臭そうな奴と知り合いなの?ふーん……(じろじろと劉さんを見て)
(劉さんにおじさんと呼ばれたのに反応)あんたにおっさん言われる筋合いはねえよ俺はまだ28だ(老けてみられるの結構気にしてる)
ねむるはうちの姉貴の息子でな、こいつが2歳くらいの頃から面倒押し付けられてる、俺は職業柄徹夜が多いのとちょっと不眠症があるだけだが、こいつの場合はただだらしねえだけだ、コーヒーも程ほどにしとけっつってんだがな(とかいいつつ3人分のカップ用意し)
それもほっとけ>カップ麺 それとカップ麺だけじゃねえよ、俺は基本外食だ、こうみえて食う分の金には困ってないしな、まぁ料理がめんどい時は家でインスタントだがな
……へーぇ、やっぱそっち系か、ま、聞くつったからには聞くがよ
おーいつぞやの少年。相変わらず眠そうだな。お前もこの死んだ魚の目をしたおっさんの知り合いか?おっさんてこたあ甥っ子かなんかか?たしかにぼーっとした雰囲気と目つきが似ちゃいるが……
カップ麺オンリーは体に悪いぞ。カヤクは野菜のうちに入んねーかんな?
おいしいネタってのは(日暮さんを横目で見て声を落とす)……あとで話す。カタギの前じゃ零せねーネタだ