礼拝堂の中央には像があり、周囲は壮麗なステンドグラスに彩られている。
普段は大勢の人達が集まるこの場所だが、今日は人がまばらなようだ。
(目をぱちくりとさせて高鷲さんを見る)
ガラス屋をしてらっしゃるんですか?職人さんとか?
凄いな-、物作りってキラキラして見えて素敵だと思うんですよね。
お店とかやってらっしゃるなら、一度覗いてみたいです。(ワクワクとした表情を満面に浮かべ)
うん、俺はタメ口でも構わないよ-、ってありゃりゃ……。
(皆口君の様子に、アメ玉を上着ポケットに放り込んでから腕を組んで首を捻り)
あれ、怖がらせちゃった?かな?
ごめんねー、悪気はないんだけどさ、やっぱり図体デカいからかなー。
(うーんと暫く唸った後、ひょいと屈んで視線を同じ高さにし、にかりと笑う)
これでどうだ!怖くないかい?どう?
花風君、丁寧にどうもありがとうね。俺は佐藤だよ、よろしくねー。(へらりと笑いかけて)
そうなんだ、俺のパートナーも君くらいの年齢かなあ。
彼女は俺の目になってくれるんだ。お陰で彼女の色だけはしっかり分かるようになってさ、ありがたいことだよ。
(一瞬だけ笑みが柔らかなものになったが、皆口君と花風君の繋がれた手を見た瞬間、悪戯小僧のような笑みに切り替わり)
……もしかして見せ付けられてる?俺。