ここが噂の教室です。
都市伝説を信じた物好きが、ここで声に出す。
我々は独自調査の他に、この部屋に”置き忘れた”ボイスレコーダーから情報を得ています。
声にならない叫び、行き場のない言葉。都市伝説に縋りたくなるような、何か。
これらは、重みがあるものだと、私は思います。
尤も、面白半分で何かしに来る人もいるみたいですが。
…わかっているもの。
神様だって、人類全員をみる程暇ではないでしょうし。
ただ少し、気に入らないだけだわ。
(机から気怠げに体を起こして)
うん、貴方とは何処かで会っているんでしょうね。
心当たりあるけれど…。
今は別人ということにしておこうかしら。
面白いこと、起こしたいけれど
ちょっと気力がわかなくて…。
楽しいことは好きなのに、おかしいな…。
(バルーンアートを作る様子をぼんやりと眺め)
手品?魔法みたいで面白い…。
…ありがとう。
花は私、大好きよ。
貴方のお陰でちょっと元気がでた気がする。
(微笑してそっと手を伸ばし、花を受け取ろうと)