ここが噂の教室です。
都市伝説を信じた物好きが、ここで声に出す。
我々は独自調査の他に、この部屋に”置き忘れた”ボイスレコーダーから情報を得ています。
声にならない叫び、行き場のない言葉。都市伝説に縋りたくなるような、何か。
これらは、重みがあるものだと、私は思います。
尤も、面白半分で何かしに来る人もいるみたいですが。
クスクス・・世の中にフェアな事なんてそうないヨ。
お嬢サン・・(後ろで腕を組み近づき)
今のボクはネムさ。そして君にとってのいつぞやの隣人でもあるカモね。
そんな僕から1つでだけアドバイス。
面白いことは起きるものではなく・・
(ポッケから風船と空気入れを取り出し、手際よく犬のバルーンアートを作り)
キシシ・・起こすものなのサ。
(縫い針で風船を割ると手元から針と風船が消え、手には一輪の花が)
花をどぞ、お嬢サン・・