ウチの店の店舗だ。
アンティーク調の時計が多いのは…まあ俺の趣味だから気にすんな。
客もじゃんじゃん来てかまわねえ。店が繁盛すんのは願ったりだからな。
従業員達が出迎えてくれると思うぞ、俺も出てくっかもしんねえな。
Sir, yes, sir.
了解、Bossと呼ばせて貰おう。
なんとなく「らしい」から(くっくっくと喉奥で笑い)。
ああ、澪乃も同学年か、奇遇だな。
同じ学校の生徒だと気が楽だ。
そうだ、折角淹れて良いって言われたんだし、ちょっと茶を用意してこようか。
(ドアがわずかに開き誰かが顔を出しているのに気付けば澪乃の後に同じく「いらっしゃいませ」と声をかけ)
どうぞ中でゆっくりご覧になって下さい。
丁度紅茶を淹れる所なんです、よろしければ如何ですか?