ウチの店の店舗だ。
アンティーク調の時計が多いのは…まあ俺の趣味だから気にすんな。
客もじゃんじゃん来てかまわねえ。店が繁盛すんのは願ったりだからな。
従業員達が出迎えてくれると思うぞ、俺も出てくっかもしんねえな。
(勢いのいい音にびくっとして)
ふへ!?何事、何事かな!?
…あれ、寝子高の制服。したっけ君が最後のバイト仲間さん。
檸檬くん、だね。覚えたよ。うん、あたしは澪乃澄佳、ね。
そんなに畏まらなくてもいいよー。それにしてもホントに元気さんだねー。
接客では見習わせてもらうかも。ともあれよろしく、かな。
(後ろでしてる話を聞いて)
斉田さんも店長さんも、やっぱり職人さんって感じですね。
手に職持つ人同士の共感っていうか、なんというか。
しぶくてっかこいいなー。(ぽそり
と、お茶受けにちょうどいいケーキもあるんだし、ちょっとあたしも探してこよーっと。
お客様、少々お待ちくださーいっ。(裏へとたとた走ってった