ウチの店の店舗だ。
アンティーク調の時計が多いのは…まあ俺の趣味だから気にすんな。
客もじゃんじゃん来てかまわねえ。店が繁盛すんのは願ったりだからな。
従業員達が出迎えてくれると思うぞ、俺も出てくっかもしんねえな。
ん?
ああ、紅茶淹れるのは習慣だからな。
実家では淹れて貰うことの方が多いが。
(淹れた紅茶をそつなく斉田らに配り)
ええ、斉田は寮で良く皆の面倒を見てくれてるんです。
娘さんには頭が上がりませんよ、うちの寮の奴らは。
(遅れてやってきたバイト仲間を見ると喉奥で笑い、仁科に言われたように紅茶を差し出し)
初日から遅刻とは大物だな、六月一日宮。
よろしく頼まれてやるから、ホラ。
お前も飲みな。
(浅葱の視線に気づくと軽く会釈し)
バイトとして入ったシグレ・ナイトウォーカーです。
以後お見知りおきを。