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【体育祭】ネココー式借り物競争 ~一般参加サイド
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【それぞれのメガネ・スタイル】
ぐうう、と鳴るお腹。
後木 真央
は、ちょっぴり切ない顔を浮かべつつ……視界の端を流れていく、
定食屋『おにざき』
の暖簾を、涙を呑んで見送って。しゃかしゃかと一生懸命、自転車を漕ぐのです。
旧市街まで走り通し、そろそろお疲れモード。どこかで、休憩でも入れたいところではありますけれど。
「お腹減ったけどガマンなのだ黒猫組の勝利のためなのだ~……はっ!?」
銀色のワイヤーを煌かせ、頭上を軽々と飛び越えていく、
常闇 月
。後ろから、ががーっっと滑るローラーシューズで追いすがるのは、
野坂 庵
!
「白猫組のため。この勝負、勝たせていただきます」
「なんのー! いおりがいっとーしょーだぜー!」
目的地はもう目と鼻の先、すぐそこです。
ふわりと、翼のようにはためくヴェールを纏い、空から舞い降りてきたのは、
鴇波 羽衣
!
「やった、追いついたー!」
羽衣はその小柄な身体を活かして、小さな隙間や狭い路地を通り抜け、ショートカット! それに、少しばかりろっこんによる飛行能力も使いながら、ここまでやってきたようです。
ライバルたちの猛追に、き、と前を見据えた真央。
「真央ちゃんも負けらんないのだラストスパートなのだーーー!!」
それぞれの方法、それぞれの持ち味を発揮しつつ。まさに、一歩も譲らぬデッドヒート……!
やがて、見えた、
浅葱眼鏡店
の店先。
彼女らは次々に、到着! ほぼ同タイミングでのゴールイン!
「同着ですか。やりますね、皆さん」
「ちょ、ちょっとタンマ……なのだ……」
「眼鏡の前に……お水が欲しいです……」
あれだけの激しいアクションを見せながらけろりとした顔の月、さすがです。
ぜいぜいはあはあ、肩を荒く上下させる真央と羽衣と、少しだけ息を弾ませた庵の前へ……ちりりりりん。
呉井 陽太
の自転車に送られて、悠々と降り立った
城山 水樹
は、
「……よっ、と。ありがと、助かったわ。そっちも頑張ってね」
「お安い御用ですよぅ。お互い頑張りましょ?」
去っていく陽太の背を見送ってから、余裕の表情で振り返りました。
「あら、どうしたの? 入らないの?」
「ところでさー。『度が合わないメガネ』を借りてこいっていうけど。度、ってなに?」
庵の質問に、応対に出てくれた店員さんは、ちょっとズッコケました。どうも、意味が分からないままにここへやってきたようです。
「えっと、度っていうのはね。目の悪い人がちゃんと見えるように、レンズで調整を……」
羽衣が何とか説明してくれようとしますけれど、彼女にしましても、眼鏡をかけるのは初めてのことなのです。店員さんも交えて、一生懸命解説をしてみるものの、
「? ?? ???」
眉を寄せ、ぐりんと首を捻る庵。まだまだ子供な彼女には少々難しかったのか、理解が追いつかない様子でありました。
その後ろには、水樹と真央。無数に並ぶ眼鏡を前に、どれを借りていこうか、と考え中です。
「お題に合っていれば、デザインは別に何でも良いのよね。これでいいかしら」
どう? と振り返った水樹のかけているのは、赤いセルフレーム……鋭角的に吊りあがったシルエットは、何といいましょうか。いわゆる、俗に言いますところの、『ザマス眼鏡』という感じのものだったりします。
「……真央ちゃんそれにはちょっとノーコメントなのだ」
真央はそっと目を反らしました。彼女なりの優しさでしょうか。
「んー。あ! 真央ちゃんはー、これにするのだ!」
「って、それ老眼鏡じゃない……?」
真央自身はと言いますと、ノンフレームの横長レンズをチョイス。活動的な彼女には、邪魔にならずスッキリとした印象でピッタリ……なのですけれど。どうやらこれ、お爺ちゃんお婆ちゃんの読み書き御用達な、渋い老眼鏡だったようです。
まぁ、もちろん度は合いませんし、借り物のお題として間違ってはおりませんもので。問題ナシ!
「私は、これにしましょうか」
月がかけたのは、がっしり太めのフレームが印象的な、黒ブチ眼鏡。ハードなアクションをこなす彼女には、頼もしい一品……とはいえ、
「っ……これは、思ったより辛いですね……」
ぐらぐらと揺れる視界は、想像以上……! しかもこの後、これをかけたままトラックを走らなければならないのです。
「……けれど。負けられません」
白猫組のため。それに、きっとトラックで彼女を見ていてくれるはずの、大事な友達のためにも。
密かに気合の入る月は、しばしそれをかけたまま、徐々に慣らしていくことにしました。
「あたしは、これにしよっかな。眼鏡って初めてだから、ドキドキ……」
「それじゃー、いおりはなー。うん、これにする!」
レンズの度数についての説明は諦めたらしく、羽衣と庵も、自分の眼鏡を選び出したようです。
羽衣は、柔らかい印象を与える、楕円形のオーバルフレームを。庵は、アンダーリムのスタイリッシュなフレームをチョイス!
「うわぁ、ぐにゃぐにゃする……これが、度があわないってことかー。どうかな、似合うかなー?」
「鏡、見てみよっか」
二人で、店内に備え付けの鏡を覗き込んでみますと……何だか、別人!
「だ、誰これー!」
「うわぁ、こんな感じなんだ……! ふふっ、少しは頭良さそうに見えるかな?」
ちょっぴりどきどきしながら、羽衣は意外と、自身の眼鏡姿を気に入った様子。
庵はと言いますと、
「な、なんかこれ……いおりじゃないみたい」
「でも、似合ってるよ? うんうん!」
「……へへへぇ」
どうにも落ち着かないながらも、そんな風に褒められて、思わずほっぺを赤くするのでした。
「ぇ゛ぇ゛ええ!? 眼鏡って、そんなにするのー!?」
「け、結構するものなんだね……」
がーん! 選んだ眼鏡のお値段を聞いて、庵と羽衣はビックリ。
「ま、必要経費よね」
きらりん、と赤いザマス眼鏡を煌かせて、水樹はさっくりとお支払い。お題の品をゲットしました。
「ごめんね、これも勝負だから……先に行かせてもらうわね」
申し訳無さそうにしながらも、店を出て行く水樹。明るくノリがいい彼女、楽しみながらも、勝負事には真剣です。
俄然、焦りが募る一同。
「……ご主人! 用意しておいてもらった、ポスターを頂きたいのだ!」
この時のため、秘策を用意していたのが、真央でした。事前にお店へ連絡を入れていた彼女は、猫鳴館の資材置き場から拝借してきた二枚のベニヤ板へ、店員さんが取り出したポスターを一枚ずつ貼りつけ、紐で括り。かぽっと首を通せば……即席サンドイッチマンの、完成!
「ちゃんと宣伝するから任せて欲しいのだ行ってきますなのだ~!」
お店の広告塔を担うという条件をきっちりと取り決めていた真央、いつものおちゃらけぶりからは想像しにくい、この策士っぷり! これも黒猫組の勝利へと賭ける、情熱のタマモノ。マジメな時はマジメなんです、真央ちゃん。
だだだだっと出て行く真央を尻目に、月は真剣な表情で、
「私たちは、交渉にかけるしかありませんね」
折り目正しく店員さんへお辞儀をすると、何とかお借りできるようにと、交渉を始めました。
タイムロスは痛いものの……学生という身分に、のっぴきならない金銭的事情というものもありまして。慌てて羽衣と庵も参加して、店員さんの説得にかかります。
「お、お願いします……!」
「うんどーかい、たくさん人来てたよ。いおりも、いっぱい宣伝してくるから……!」
徐々に、刻々と過ぎていく時間。
と……その時!
「ここは、俺に任せなッ!」
ざざん! 入り口の扉が開いて、カッコよく登場しましたのは……
飛吹 蓮太郎
!
「ふっ。こういう時はな……気合と根性、ノリと直感とイメージで、何とかなるもんだぜ!」
ニヤリと口元を吊り上げ、頼れるオトナな蓮太郎さんの、起死回生の一手!
お金、立て替えてくれるのかな? なんて、学生たちが思ったりしておりましたら。
ずざざーっ!
「店員さん、俺にスマートでカッコイイ眼鏡を貸してくださーーーいっ!!」
……す、スライディングから、流れるような土下座だーーー!!
良いオトナの身体を張ったオネガイ! に、店員さんほろり。あっさり許可をいただけたということです。
「あ、ありがとうございました……!」
「なあに、良いってことよ! じゃ、お互い頑張ろうぜ、お嬢ちゃんたち!」
ウェリントンタイプのトレンディな眼鏡がきらり、颯爽と去っていく蓮太郎さん。カッコイイ……少々ふらついてはおりましたけれど、度が合ってませんもので。
救世主の背中を見送り、残された三人もまた、寝子高へと向かいます。
眼鏡の視界に慣れるためと、いつになくよろけながら駆けていく月。手を振りながら、あっという間にローラーシューズで遠ざかっていく庵……こちらはさすがに危ないので、眼鏡は外してから。
羽衣はと言いますと、振り向き歩き出そうとしたところで、
「さっ、あたしたちも急がないと……あ痛ーっ!?」
げいーんっ!! 勢い良く壁に額を強打し、さっそく、度が合わない眼鏡の手痛い洗礼を受けたのでした。
「い、いたたた……掛けるのは、戻ってからにしよっと……」
どんまい!
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墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月22日
参加申し込みの期限
2014年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月29日 11時00分
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