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ある恋心をもう一度
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『娘を守る機械になれ』
それは、
鉄 衛守
に下された命だった。ただの命令ではない、罰としてだ。
4年前、衛守は
秋ノ宮 こまち
に言われるまま、駆け落ち話に乗った。結果的にこまちを危険な目に遭わせてしまった。その罰として、社長から下された命なのだ。
社長は、親を亡くした衛守の恩人だ。つまり、その命令は絶対である。
「私は貴方と言葉を交わす資格はありません」
それが、お嬢様と敬うこまちに掛けた、最後の言葉だった。
しかし先日、一度本社に戻った衛守に、社長は言った。
『これからは人として娘を守ってくれ』
と。
衛守は海辺の別荘を訪れた。ここにはお嬢様であるこまちがいる。
機械から、人へ。「陰から」ではない護衛。正直なところ、どう振る舞えばいいのかわからない。
別荘のガレージに、いつも見守っていた人影が映る。近付いて、衛守はサングラスを外して、一礼した。
「……お久し振りです、お嬢様」
「クロガネ……どうして、あなたが……」
衛守と目が合ったとき、こまちは過去に抱えていた気持ちを思い出した。
クロガネは、私がまだ幼かった頃にお父様がどこからか連れて来て一緒に住むようになった年上のかっこいいお兄さん。……彼に憧れる気持ちは、いつしか恋愛感情になっていた。
そして4年前。お父様が持ってきた婚約の話に反発した私は、クロガネに無理矢理、駆け落ちを持ちかけた。その結果、彼は嵐の中で私を庇って雷に打たれ、半身に大怪我を負った。
それからお父様は私と彼を遠ざけ、まともに話もできなくなった。
……謝ることも、できないまま。
最後に言葉を交わしたときの、彼の険しい表情は今も胸に焼きついている。
衛守が寝子島で密かにこまちの護衛についていたことは、なんとなく察していた。
ただ、疑問がひとつある。なぜ、直接会いに来たのかということ。
こまちの父の許しが無ければ、衛守は決してそんなことはしないのだ。
こまちの問わんとしていることを読み取ったかのように、衛守が口を開いた。
「お嬢様、私はこれまで秘密裏に貴方を護衛しておりました」
「そんな気はしていたわ」
「……やはり気付いておられましたか。しかし社長の命により、今後は直接貴方をお守りします。とは言えこれまで通り私生活には干渉致しません」
ですが、と衛守は続ける。
「有事の際は、遠慮なく私を呼びつけ、お使いください……昔のように」
淡々と語る衛守の表情は、こまちの記憶にあるものより、幾分か柔らかく見えた。
こまちは涙を流して、その場に崩れ落ちた。
「ごめんなさい……! 私、ずっとあなたに謝りたかったの。あんなことしなければよかったって、ずっと後悔してた……」
「お嬢様、4年前貴方の手を取ったこと、私は後悔していません。貴方の意思を抑圧する方が、きっと後悔する結果になっていました。私はお嬢様にも望む幸せを掴む権利があると考えています。それを支援するのも私の役目……いえ、私個人の望みです」
衛守はこまちの前に跪くと、手を差し伸べた。こまちの手に触れる。
(俺は機械をやめ、人としてこの方を守っていく)
言葉には出さない思いはそのままに。
直接触れることで、やっとそれを実感することができたのだ。
こまちは衛守の手を、しっかりと掴んだ。
(……ありがとう、クロガネ)
衛守と話をすることができて、過去の呪縛から解き放たれた気がした。
八神 修
は、射撃部の部室で、
七夜 あおい
と一緒にテスト勉強をしていた。教室でという選択肢もあったが、目立ってしまうかもしれないという修の配慮により、部室での決行となった。それに、ここであればお茶を出せるからだ。
なぜ目立ってしまうとよくないのか。それは、修があおいを好きだから、である。
ちなみに修本人はそれを隠しているつもりだ……が、一部の友人にはばれている。時にはからかわれ、時には応援され。そんなこともあり、多くの目がある場所は避けたかったのだ。
修があおいを好きだということは、あおいも知っている。
テスト勉強を一緒にするのは、修があおいを好きだという気持ちを押しつけるのでは決してない。あおいが楽しく学園生活を送れるよう、大切な友人として傍に居たい。頼りになると信頼される関係になりたいのだ。
修が勉強するのは数学である。2年の夏までに高校課程は終えたいから真剣に問題を解く。机を挟んで、修の向かいであおいが勉強しているのは、英語のようだ。
しばらく手を動かして、修はあおいの手が止まっているのに気がついた。
「あおい?」
「修君、聞いてもいい?」
「ああ。これは……」
あおいの質問に、修は快く答えて、説明を始める。好きな人に頼られて駄目だと言うわけがない。それに、あおいに教えるのは修のためにもなる。
説明をしながら、修はあおいと一瞬目が合った。
途端、修はあおいへの想いを、再び実感した。
(ああ、こんなにも君のことが好きだよ)
決して口には出さない。困らせてしまうかもしれないことは避けたほうが無難だ。
顔を上げたあおいと、再び目が合って、修は微笑んだ。
「修君は優しいね。説明もわかりやすくて、みんなにも教えてあげてる」
「誰にでも教えてるワケじゃないさ」
会話しながら目が合う。それは当然のこと。誰かと話をするときには目を合わせるものだ。
目が合う度に、修の心は跳ねる。
(君が好きだ)
そう思って。それでもやっぱり言葉にはしないままで。
修は茶器を出した。
「休憩しようか。お茶を淹れるよ」
飼い猫や乗馬の楽しい話とお茶で、一息つく。
その話の中でまた、目が合う。
(いつか特別な関係になれたら嬉しいな)
同じ時間を好きな人と過ごす。幸せな時間がじんわりと過ぎていく……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月07日
参加申し込みの期限
2015年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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