希望戦士ニャンダム・レクイエム｜リアクション

希望戦士ニャンダム・レクイエム

●共和国軍パイロット　ヒイロ・ユウエン

　一大反抗のせいか、戦勝が続いたせいか、世間では志願するのが当たり前な風潮だった。
　ヒイロ・ユウエン（結緑一色）はそんな中、家族を守るために、戦争を終わらせるためにと自ら志願した。
　訓練が終わったのは最終決戦の直前。念願叶ってのメカパイロットとしての出撃になった。

　ヒイロは量産型ニャンダムに乗り、前線の中でも攻防のもっとも激しいエリアに派遣された。
　敵味方共に死に物狂いの激戦で、ヒイロと共に出撃した味方機も次々と撃破され、または撤退を余儀なくされていた。

　しかし、いつしか戦いも大勢が決し、戦況も共和国軍による公国軍の残存兵力の掃討戦の様子となってきた。
　そんな折、ヒイロの部隊にこの大戦で名を上げた伝説の英雄、テオルのニャンダムが合流し、部隊の士気も上がる。

<< これでようやく……この戦闘、戦争も終わるな…… >>

　一足早い戦勝ムードに緊張の糸がほぐれ、ほっと胸をなで下ろす。
　だが、隠れていた敵がニャンダムを狙っているのに気が付いたヒイロは、考えるより早く自分の機体を敵とテオルの間へ滑り込ませていた。

　胴体を射抜かれ、火花を散らすヒイロの機体。
　素早くテオルが撃ち返し、隠れていた敵を破壊する。
　そしてヒイロのニャンダムも爆発した――

　その数分後、ラクシーン公国は地球共和国軍に対して降伏を宣言し、ここに血みどろの戦いは多くの犠牲の上にようやく終結した。

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