SECRET MISSION｜リアクション

SECRET MISSION

●ばとるふぃーるど２

<< ガードロボットの思考パターンは至ってシンプル。故に読みやすい！ >>

　修は趣味のプログラミングと射撃部所属の腕を生かして、ガードロボットたちを次々と狙撃していく。ある程度ガードロボットを倒さないと、ボスのナイトレーベンも姿を現さないだろうと判断しての作戦行動だ。
　ひとしきり射撃を行った後はその場を離脱し、木々に隠れて慎重に移動を繰り返す。態勢を立て直したガードロボットが反撃に転じた時には、もうそこに修の姿はない。
　修たちの的確な攻撃に逃げ出したガードロボットたちは、ステルスで身を隠していた海やマコトが回り込み、着実にとどめを刺して行く。

<< 敵位置掌握。ステルスだって逃しませんですよ。西の小川にガードロボ発見！ >>

　姫がレーダーで索敵を行いながら仲間たちに敵の残存兵力の位置を伝達する。決して一人では戦わない。連携プレーが勝利への鍵だ。一行は一致団結して作戦の遂行にあたる。

<< 索敵了解 >>

　海は手短に通信を返すと、近くのガードロボット敵の背後に素早く回り込み、パイルバンカーの重い一撃を急所に加えて撃破。
　そして、崩れ落ちる敵を振り返る事もなく、素早く次の目標を探して移動を開始する。
　すると突出した海を複数のガードロボットが取り囲んだ――万事休すか？

<< 大丈夫！　その敵は私が狙い撃つです！ >>

　慎重に照準を合わせてロックオン。そして引き金を引けばガードロボットの頭部が吹っ飛ぶ。
　海の形勢不利かと思われたが、後方から姫の狙撃による支援が功を奏し、見事な連係プレーで包囲網を突破した。

<< 援護あり >>

　姫と海は互いに親指を立てて互いの労をねぎらう。
　姫は通信を行いながらも移動の足を止めない。ライトフレームの防御力の低さを敵に突かれないための方法だ。狙い撃ちをされて一撃でやられてはたまったものではない。残りエネルギーに注意を払いながらのステップ＆ステップで華麗に敵の攻撃から身をかわす。

<< どこだ……？　やつは、レーベンはどこにいるんだ……？ >>

　外見上は冷静を装っていたが、修は内心焦れ始めていた。
　仲間の交戦をカモフラージュに使い、自らは身を隠して狙撃と索敵で援護を行っていたのだが、なかなか敵のボス、ナイトレーベンを発見する事ができずにいた。
　ガードロボットの何体かは既に仲間の連携で倒している。数で劣ってしまっては向こうも不利なことは分かっているはずだ。形勢逆転のためにはいい加減にレーベン自身も動かなくてはならないはずだが……

<< ガードロボットと一緒に出てこないってことは、レーベンはかなり慎重だね >>

　創も修と同じくなかなか姿を見せないレーベンに焦れていた。レーベンはどうやらガードロボット囮にして、自分の盾に使っているようだ。