SECRET MISSION｜リアクション

SECRET MISSION

●ばとるふぃーるど

「あ、そういやコレも一応チーム戦になんのかな？
　もしそうならどっかに仲間もいるってコトだよなー
　まぁ、いつも通りに突っこんで、いってみるか」

　既に戦闘が開始され、あちこちで砲火が繰り広げられているにもかかわらず、春彦はどこかおっとりしている。

<< にしても俺、作戦立てんの苦手なんだよなー。仲間との通信って繋がんのかな？　あーあーっ >>

　春彦が呑気にマイクテストを始めたその時、予告もなく春彦の機体の前方の茂みが揺れた。

　ヴヴヴーッ！

　薄暗い木々の間からガードロボットの一団が現れ、マシンガンの弾幕を放つ。

<< うわっ、マジ！？やっべぇ！ >>

　春彦は大慌てで操縦桿を捻り、機体を射線から遠ざけるべく転回させる。機体は大きく傾き転倒しそうになるが横から来た創の機体がそれを支えて、なんとか無事に済ませる。

<< 大丈夫？僕の影に隠れて。誰か手の空いてる人、援護頼むよ >>

　創は慌てることなくレーザーブレードで敵弾を捌き、春彦の機体を庇いながら後退し、対応を他の味方に任せることにした。

<< 敵。座標C-22 >>

　海が手短に位置情報を味方に送信し、ステルスユニットを起動させ、姿を消して移動する。

　重装型の雅人は冷静にバリアを起動。この距離ならマシンガンの弾は大した脅威ではない。
　敵弾はバリアに弾かれ、夜空に無数の火花を散らすだけにとどまった。

<< さぁ、反撃よ。ザコ減らしは任せて！ >>

　焔の機体が意気揚々とライトフレームの軽快さを生かして素早く前進し、ガトリングガンの嵐をガードロボットたちにお見舞いする。雅人も負けてはいられないとガトリングガンを斉射。　
　二人の放つ猛烈な弾幕にガードロボットたちは形勢が悪いと判断したのか、じりじりと後退を始めた。

<< ……っと、助かった！さんきゅー >>

　ようやくなんとか態勢を立て直した春彦が礼を言う。

<< 逃がさないわよぉ。援護お願いねぇ >>

　由貴奈はマシンガンを撃ちながら確実に敵を追い詰めていく。