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またたび市動物園でカピバラさんがお待ちです
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●さよならって言葉をキミに捧げよう!
「見て下さい! 見事に今日のラッキーカラー茶色なのです!」
美咲紀が溢れるパラダイスに大きな声で叫べば、もこもこ蠢くカピバラさんの小さな耳が一斉に、ピコっと動いた。
ぎゅうぎゅうに毛玉毛玉で埋め尽くされた柵の中は壮観。
浅池に入れなかった子達が陸地に溢れかえっている。
「あ……愛らしいのです。一体これをどうしたらええんでしょうね」
五月の溜息に偲ぶ愛が見え隠れすれば、全カピバラさんの耳がテレテレして、ピコッ!
こんなのフツウじゃない!
「はっ! フツウを死守するとか知らんよ。あっしはもふり倒したいだけだぁね」
茶色の海の真ん中に立った瓢がくるりと回って、カピバラさん達を見渡してにやり。
準備は整った。
「さあ! カピバラちゃん、もふもふさっせろー!」
「さっせろー♪」
眼を輝かせた芽莉依とシダが両手を頭上高く掲げる合図と同時に、撫で撫でが始まった。
逃げ惑っても行き場のないカピバラさん達。
まさに、なすがママきゅうりがパパである。
「改めて見ると、カピバラの毛って、ちょっと固いですよね」
「ん……」
それに……と、博美が五月の言葉に呟き返す。
消えていくカピバラさんに、瓢や瑠奈達も淋しさを感じている事を知っている。
「感傷に過ぎないんだろうけど、それでも俺自身の心の負担は違うし、何よりももふもふ出来る事自体は、気持ちいいしさ」
消えるカピバラ達。次はしっかりとした存在になって、幸せに生きてくれよ。と願う。
五月と博美が、すっと指先を滑らせ、黒い鼻先をくすぐり、額から耳の後ろへと撫でていく。
1回2回……。
黒い瞳が、じっと見ていた。微笑むとカピバラさんの黒い瞳が気持ち良さそうに細まり、
3回。
そして綿帽子になって消えていった。
「ほらほら、この子、おとなしい~」
「わ~い。うわっ、ごわっごわ♪」
はわはわ赤面している澄子の両手を、瑠奈と美咲紀がそれぞれ取って、カピバラを撫でさせた。
自らも両手を広げて、もふっと飛びついてなでなで。
綿帽子、ぽぽぽぽっと消えていく。
消える瞬間に柔らかく頬を撫でていった感触に、澄子は驚いた。
両脇をそっと伺い見ると、にっこり笑いかけてくれる2人に、ほっこりした気持ちになれた。
「あはは、まだ増えていく」
優が撫でる端から、まだちょこちょこカピバラさんが増えていた。
「そういえば、みーちゃんが今まで何処にいたのか気になる」
「あはは。内緒ですよー」
綺麗な髪にも服にも葉っぱや泥を引っ付けた睡蓮はもっふもっふしながら、笑って誤魔化した。
急げ──! と、嶺の掛け声が響き渡る。
「も、もう腕があがらぬのだが……」
「兄様、がんばってくださいまし!」弟の激励に攣ってしまった腕を動かす鴇夜。
ぽってりお顔の顎をなでなで。
まぁるいお尻をなでなで。
「うーわー、マジ無理」
皆の姿をドン引きで眺める都の頭をぽむぽむと誰かが軽く叩いた。
振り仰げば、目深に被ったフードで視界を遮られて見えなかったけれど……。
む。まあ……あれが、ぬこなら良かったんだけど。
ちょっと離れた先では、木漏れ日が落ちる芝生に寝転がり、無事にウサギさんときゃっきゃうふふしている謡の様子がちらりと見えた。
何か羨ましい。
うちも、また、ぬこに会いに行こう……。
皆の様子を見た瓢が袖を靡かせて口元に笑み。にんまり笑うのは、両腕でしがみついたデカピと目が合い、ニィっと大きな歯を向けて笑ってくれたのと、撫でる皆がカピバラさん達を大事に思いやってくれた事だ。
「皆さーん。大半のカピバラさんは、ここに集められた筈。他のエリアでは、プロの職員さん達が動いてくれているそうですよぅ」
あー……居たね。職員さん。
居たんだよ。
熊吾郎の情報に、ほっと肩の力が抜ける。
「おぅっと! スカートの女子達は水に気をつけようぜ。お兄さん、職員さんに頼んで作業着も借りて来ちゃったからな。着替えたい子は着替えてくれよ」
「ありがとうございます」
おしゃれして来たのに、すっかり水飛沫で濡れた聖は少し素足が透けて見える白いワンピースの裾を摘み上げて、嬉しそうにコブラに礼を云った。
くーが隅に座り、耳に掌を当て、声を聞いていた。
あちこちに残る足跡を眺めていたレナが顔を上げた。
来た時は悲痛混じりだった他の動物達の鳴き声が、今は踊り出しそうな歌声にも聞こえる。
泣いている子は、もう居ない?
大丈夫だね。
そう。もう大丈夫だね。
周りのカピバラさん達が消えて行く中で、最後にラッセルのデカピだけが残り、徐々に皆の視線が集まる。
ラッセルが仲良くしていたから、誰も撫でなかった。そういう事だ。
「お別れ、か。デカピ……」
ここはお前の居る所じゃない、だろ? 判るだろ……?
ほんのひと時の短い時間だったけれど、愛しい時間だった。
仲良くなれたのは、とても嬉しかった。
今、目の前で消えていく仲間達の姿を見て、一体どんな気持ちだったのだろう。
デカピ……心の中で語りかけた時、ざっぱぁぁんと池から立ち上がったデカピが周囲を巻き込み、更にぷるぷる巨体を振るわせてスコールを皆に降らせた。
「おっ……」
「きゃ~」
やってくれたな!
最後の最後まで、悪戯好きなカピバラさんだ。
抱きついて、なでなで。
デカピが消え、足場を失くしたラッセルが池に落ちると、自らも盛大に水を被り、滴る金髪を掻きあげて、はははと皆に向かって笑った。
「悪かった。そんで、ありがとう」
別にいいけど、ね!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ココロ
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月07日
参加申し込みの期限
2013年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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