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またたび市動物園でカピバラさんがお待ちです
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●迷子とおおきなにゃんことおともだち
追跡する焔やシダ達とすれ違ったのは、初めての動物園を探索する兄弟。
ゾウさん、キリンさん。
「わー、動物さんがたくさん♪」
広場の宿り木には色彩豊かなコンゴウインコさん。
今日は皆、何処か怯えているけれど、不思議と
風鳥院 鷲羽
が目の前を通ると安らいだ表情に変わった。
そんな弟へ、動物園に来ただけで既に筋肉痛の兄、
風鳥院 鴇夜
は、はしゃぎ過ぎて迷子にならぬよう嗜めるが、痛むふくらはぎを通りすがりのカピバラさんに「そぉぃっ」と、頭突きをされ倒れこんだ。
「ほ、ほら鷲羽。足下はよく見て…だ……ぞ」
ぎりぎり宿り木にしがみつき振り返った時には、弟の姿が忽然と消えていた。
………迷子?
その時、ゴトドドドッと近付く音。
姫子inリアカーを引くかなえと、近くを歩いていた気まぐれ屋の瓢がにんまりして立ち止まった。
「どうしただぁね」
「うちは怪我した動物や人、どんどん回収していくでー?」
もちろん、迷子もオッケーや☆ (うぃんく)
「……や……迷子は俺ではなく、鷲羽が……」
俺では、なくだ……ぞ?
くーが見つめるライオンさんは檻の中。
黄土色の土、草木もない低い岩の場所に、藁と草に偽装されたダンボール箱がカサカサと。
お昼寝中のタテガミのパパと、ママと仔ライオンの合間を行ったり来たり。
実はこれ、
上泉 睡蓮
が即席で作った特製潜入キット。
「もふもふは好きですが、カピバラさんの毛は結構硬そうですよね……撫でますけどねっ♪」
うふふと声が漏れそうになりつつも、首尾よく箱を持ち上げた隙間から1頭ずつ捕まえては、なでなで。
おかげで、ライオンさん親子は快適、快適。
そこへ顔を出した女の子2人。
「ありゃ。中に入れるの? やったぁー!」
憧れのタテガミ目当てに
佐伯 芽莉依
と、鯛焼きを諦めた都が、カピバラさんのあけた小さい穴を通って侵入した。
「ぬこ……」
心なしか都がライオンさんを見つめる眼は、ちょっと恋する眼差し。
日頃、猫に避けられ易い体質だけど、寝ているなら問題ない筈。
そうっとそうっと。わさわさわさ。
しっぽー。耳ー。タテガミー。おなかー。肉球を、ぽてっと手のひらに乗せ、重みにうっとり。
仔ライオンが、ころりと寝返り打つ姿に、きゅーんとする。
そんな3人が撫でもふする姿を目の当たりにした、くーの涙腺は、じわじわ緩んで来た。
よろろ~。ぺたん。
「そ、そんなに人間に可愛がられて……野生を失ってしまうなんて」
加えてカピバラさんにガシガシと自慢の角を齧られ、「止めて下さい。泣いてしまいます」と涙が溢れ出た。
わぁぁ……ん。
「「ナニゴト?!」」
箱を持ち上げた睡蓮は、芽莉依、都とゴッツンコ。
「「あーッ!」」
3人が首をめぐらすと、檻の外でくーが泣いている。
彼女の泣き声は悲痛な小動物の鳴き声となって周辺に響き渡り、齧ったカピバラさん達もごめんなさいしていた。
けど、強いライオンさんは貰い泣きしても泣かない。パッと身を翻し起き上がったママと起こされた仔。
タテガミのパパは、ものぐさなので起きなかった。
……本当にものぐさなので。
ママが芽莉依と都の退路を先回りしたと同時に、仔が不審な面白い箱に飛び乗った。
「よいこちゃんは、お昼寝しよー♪ 羊が一匹……羊が二匹……」
芽莉依は反射的に数えながら、「うむ、仔ライオン可愛かったの」と呟く都と無事退散して行く。
あわわ、あわわっと箱の中に残された睡蓮は、ろっこん『駄天使の微笑み』を使うか迷う。
動物さん相手に効くのでしょうか! 使ってみますか!?
でもハードル高過ぎて危険。箱の中に、しゅぱっ。
でしぺしでし!
箱……仔ライオンさんが飽きるまで叩かれ続けた。
隣の豹舎では、背中のカピバラさん達を振り落とそうと、オスの豹が暴れていた。
遊んでやらん。乗るな! と云っているかのよう。
2頭、3頭と、増えると、瞬く間に老齢のオスは疲弊し動けなくなった。
そこへ美豹に変身した
レナ・フォルトゥス
がしなやかな動作で、背中のカピバラさん達を次々地面へ転がし、決して爪を立てぬよう前脚で押さえつけて撫でていく。
蜘蛛の子散らすように逃げ回るカピバラさんも、たちまち片付けた。
ちょー美しい……。
ジーサン、ちょっと元気復活。
『ぐあぁおうぅ!』
(ん?……んげ! 交尾したがっている!? ジーサン、何考えてんの!?)
ここは撤退……と思った所へ、何処から飛んで来たか、オスの頭にとうふの角がヒットし、パタリと倒れた。
「あったらしい猫ちゃん、猫ちゃん、げっとぉー♪」
「おっきいぬこ……可愛いの」
芽莉依と都に、ずるずる わさわさ 触られまくって、無事回収。
かなえのリアカーにポイッ。
「よっしゃ! 次ー」
「行こーっ」
(ちょっとびっくりした……)
転がるクーラーBOXと姫子、膝を抱えた迷子の鴇夜の隙間に、豹のまま身を横たえたレナは、一般のカップルとすれ違った。
猫なら誰が見てもスルーするけど、肉食獣となると、訳が違う。
バチッと目があった彼氏の方と気まずい沈黙が流れた後、
「なんだ。ただの猫か」で、スルーされた。
セーフ、セフセフッ!
お猿の山は群れ社会。
「シンチャオ どうして こんな所で 泣いてる?」
「女の子に淋しい涙は似合わないぜ」
はぐれ猿のモン吉を蹲って抱き締めていた
影臣 澄子
は、声を掛けて来た人間達の方を向いた。
こんな休日も、ぼっちな自分が哀しくて、同じ気持ちを分かち合えるモン吉となら一歩踏み出す勇気も沸いて来るかと思ってた。
でも、ちょっとダメだった。
「あ……えと……」
何て云おう?
友達の居ない私の存在意義って何だろう──とか? 唐突かな?
何故、澄子の前に2人が現れたのかは、すぐに判った。気がつくと、目の前に足の速いカピバラさん達が猿山を占拠し始めたのだ。
なに、これぇ……。
「っと、云う状況なんで、協力」
「シダ達と なでなで よろしく♪」
2人が振り返って追う間に、お猿さん達の反応も速かった。
ボスの叫びに呼応して、他のお猿さん達が一斉に山を走り込み警戒態勢に入る。仲間の危機に、はぐれ猿のモン吉も黙ってはいない。澄子の手を離れ、一目散に仲間の下へと駆けて行った。
カピバラさんとお猿さんの攻防。
足の速さは、少数でもカピバラさんが勝っている。
加勢に出たつもりのモン吉を狙って一斉に飛び掛った。
「あ、モン吉あぶない!」
足場を崩し転げ落ちるモン吉の姿に思わず眼を閉じると、赤い服の男が慣れた身のこなしで駆け上がり、ひ弱なモン吉を受け止めた。
「あー、よしよし」
首にしがみ付くモン吉の背を撫で、澄子に微笑みかけたのは、世界中のレディの味方コブラだった。
瞬く間に集まったカピバラさん達を、もう1人が速やかに撫でて消していく。
名前……名前聞かなきゃ……。
「次 いこ! まだ他にも困ってるコ いる」
「じゃ、またな!」
問う前に、シダが澄子の手を引いて駆け出した。
「こら おとなしい動物まで噛むな。シダ悪いコゆるさない」
ガラガラドン山では愛らしいメスの仔ヤギ姉妹が険しい岩山もぴょこぴょこ登り、カピバラさん達もぞろぞろくっ付いて回っていた。
仔ヤギの尻尾が可愛くて、がじっと噛んで泣かせた所で、シダが怒ったのだ。
うっさい。ばぁーぁか!
と、云ってるようで、反抗的な上に、ちっともシダの云う事を聞かない。
「う、ううう。シダ負けない シダは強いコ負けないコ」
チアントイ 変身!
サオラに身を変えた事で驚く親ヤギ達をすり抜ける。切り立った崖から崖へと跳び回り、俊足のカピバラさん達の進路を先回り。
びっくりした先頭の悪いコカピバラさんがひっくり返り、次々と後続が、でーんでーんと尻餅をついて下段へ落ちた。
「えっへん!」
器用に前脚で、悪いコ達をなでなで。
でも消えていくのは……ちょっと哀しいね。
あちこちで皆が撫でる度に、カピバラさん達は綿帽子のように消えていく。
瑠奈が真っ直ぐ彼らの顔を見つめると、潤んだ黒い瞳に、何処までも透き通った青空が映っているような気がした。
撫でて消えてしまうなんて、まるで新手の御伽噺みたいだねと、月子も云う。
前脚を広げ、水を飲むキリンさんの顔に反射する光が歪み、水面に飛沫が立ち上がると、レナは違和感を感じる空間へ手を差し出した。
掌で感じるごわごわ感。
眼に見えない透明のカピバラさんだ。
強い毛筋を撫でてみれば、確かに温かな脈動も手に触れた気がした。
瞼の裏に先程、別所で覚えたカピバラさんの姿が思い浮かぶ。
「ここに居ましたのね」
3回の後、綿帽子のように散っていく感触。
なんで、しょう……。
この気持ちは。
淋しさ? 喪失感?
●せっかくの縁だ、デカピ! 仲良くなろ!
蕎麦屋すすきの跡取り娘・
薄野 五月
が眼鏡を押し上げ、遠くの木々を越える茶色の巨体達に釘付けになっていた。
見える範囲内では、2、3頭だろうか。
「小さいカピバラさんは兎も角、大きなカピバラさんは、ちょっと動いてもお客様には危険に思えますね」
勿論、
もふりたいとか
なでなでしたいとか
乗ってみたいとか
──考えていますけど、それが何か?
「なでなでする為には、どうしたらええでしょうねー」
真剣な顔で思案に暮れた。
ところで1頭、木に隠れて見えなかった為、誰にも気づかれなかったデカピが居た。
不破 ふわり
が巨大なげっ歯にシャツの襟首が引っ掛かって咥え上げられたまま。
「うわ~ん、カピバラ恐いですよーぅ」
誰かぁ助けてくださーいぃ!!
ただ、そよ風に吹かれて、ぷらぷら揺れるがままだって事を。
あの青空を駆け上がってみたいと思う。
神様が空から落ちて来た時、それは叶えられた。
1羽の黄色いカナリアが暴れるデカピの背を周回し、変身を解くと、ラッセルに変わった。
広がる視界に興奮する。
「やっべー! たけーなっ!」
すっかり機嫌が悪くなったデカピに背を揺らされても、軽く叩いてスキンシップ。
「うぉっと?! デカピ! 暴れないでくれ! 仲良くなろ! ほら」
荒い鼻息が出た。
自分を見て驚く人間が、ちょっとキライ。
叫ぶ人間が、かなりキライ。と、云ってるかのよう。
「むー。 そうかー」
ぽてっと、抱きついて、考える。
仲良くなりたい。けど、デカピは消さなきゃいけない……。
矛盾した考えがまとまらなくて悶々とする所へ、デカピの毛がピリッと一瞬逆立った気がした。
下を覗き込んで理解する。
いつの間にか、デカピの前に五月と寝子高生が数人立っていたからだ。
「ま、待ってくれ! ただ消すだけじゃ可哀想だ! こいつらに納得して欲しいだろ。それにデカピ達はリーダーかもだし……」
ラッセルの慌てた声が降り注ぎ、その必死さに、五月が澄んだ眼を向ける。
「リーダー的な存在はいない、でしょうね」
これは神魂の影響だと、もう一度誰かが云った。
「そうなのか?」
「私が観察した所、彼らの行動は、まるで『自由行動で引率の先生と保護者の手から離れた途端、好き勝手に、あちこち友達同士で暴れまわる遠足園児』と限りなく似ています」
…………。
ソ レ だ 。
だから美味しいもの大好きだし、動物さんが好きで触りたいし、遊んで貰いたいし、
悪戯も大好きだし、好奇心いっぱいに珍しい所へは何処までも潜り込むし、
指折り数えればキリが無いと五月は思ったのか、手のひらを丁寧に閉じて腕を下ろすと、デカピとラッセルから背を向けて歩き出し、くすりと笑った。
まあ、だから……。
「今日のカピバラさん達の事は、大目に見て、なんにも怒らんといてあげて下さいね?」
と、云い残した。
空を見上げているデカピ達の耳は、ぴこぴこと風の向きを探るように動いた。
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イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
冒険
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年01月07日
参加申し込みの期限
2013年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月14日 11時00分
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