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春の菓子語り
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ふわりレモンが香る。
「……あっ」
「ん? どうしたんだい、柚春」
稲積 柚春
は首を振り何気ないそぶりを装った。まだまだ新婚気分が抜けないとある朝、夫、
ウォルター・B
と見つめる情報番組の一幕だった。映り込むのは春の新作菓子の特集コーナーだ。
「ん~ん、何でもない! これ、美味しそうだね」
「うん。イチゴに、桜のフレーバーに……ああそうそう、これこれ。レモンは夏ってイメージがあるけど、実は国産レモンの旬は冬から春にかけてだったりするんだよねぇ」
「へえ~! さすがレモン好きのワットだね、詳しい!」
得意げにニヤと笑うウォルターをよそに、柚春の脳裏には菓子の甘い香りに付随する、とある記憶が蘇っていた。柚春にとって甘い菓子の香りはキスの香りである。
(ファーストキスの時も……パッキーゲームの時も。ああっもう、記憶の中まで甘い香りが漂ってる。お菓子のパワーってすごいな……)
「爽やかなレモンチーズケーキ、いいねぇ。これも春の味覚だねぇ」
などとにこやかなウォルターは、覚えているだろうか? 旬のレモンの香りに柚春の唇の感触を重ねて想起したりするだろうか。
(ま、あの頃はまだ未成年だったし。ノーカンと言われればそうだけど)
しかしそれでも柚春にとっては決して軽んずることのできない、大切な思い出だ。彼も覚えていてくれるといい。そうであれば柚春の胸もほっこりと温まる。
「ねぇワット。今日のティータイムは、レモンケーキを買ってこようか」
「いいね、そうしようそうしよう。お茶は何がいいかな。ニルギリ? それともキーモン? ミルクティーにしてもいいねぇ」
画面にはまだ春のフレーバーがいくつも紹介されており、イチゴ味のパッキーにも彼は瞳を輝かせていた。一緒に買ってこようと思う。
午後にわだかまるいささかの気だるさも彼との一時ならば心地良さに変わる。多少だらしなくしたとて誰憚ることもない……否、度を越えればブラックウッド邸を取り仕切る万能メイドが黙ってはいるまいが、多少は許してもらえると期待しよう。
「お茶が入ったよ、ワット」
「ありがとう。うん、いい香りだねぇ」
レモンケーキとのペアリングを調べ、茶葉はインド産のニルギリとした。フルーティーな香気がたつ爽やかな紅茶とレモンの風味は実に良く合う。なおケーキは星ヶ丘の老舗洋菓子店のもので、ウォルター行きつけのお気に入りの逸品である。
「いただきます。ん……うん。やっぱりここのレモンケーキは絶品だねぇ」
「紅茶とも合うね」
「ばっちりだね。柚春の淹れ方も良かったんじゃないかなぁ」
「ふふふ、メアリさんの薫陶の賜物ってやつだよ」
しっとりとした生地にレモンピールの食感、鮮やかな香りと酸味が紅茶によって引き立ち爽快な味わいだ。
紅茶とケーキを楽しむ彼をそっと見やる。彼は……思い出すだろうか? あの瞬間の昂ぶりを。どうしようもなく引き込まれ抗えず、唇重ねたあの一瞬を。
「うん? どうかした? じっと見つめちゃって」
「え、あ、いや……な、何でもないっ。ケーキ、美味しいね!」
もう忘れてしまっただろうか。記憶の片隅にしまい込んでしまっただろうか。それも仕方がないが柚春の胸にはかすかな寂寥がよぎる。
と、不意にウォルターの指が柚春の頬へと触れた。
「気もそぞろかなぁ? 思い出しちゃうかい? レモンの甘い香りに誘われて……」
「って、ワット、覚えてるの?」
「さぁてねぇ、何のことかなぁ?」
彼はあくまで悪戯っぽく笑うのみであったがそれでも柚春の心は、温まった。
菓子は多様な感情を想起してくれる。時には記憶に紐づき呼び覚ます端緒ともなろう。ケーキも、パッキーも、柚春の手によるレモン風味のクッキーもタルトも。
「ふふっ」
「あ、また思い出し笑いかい?」
「ううん、違うよ。今を楽しんでるの」
彼と共有する香りがこれからも、二人にとって幸福の印となればいい。柚春は彼の胸に顔をうずめて、心置きなく午後の微睡みへと身をゆだねた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年02月26日
参加申し込みの期限
2026年03月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年03月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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