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冬の楽しい過ごし方
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【隠し事は何?】
寝子暦1373年の冬。
稲積 柚春
は、星ヶ丘の
ウォルター・B
の家でくらしていた。
この年の春に高校を卒業し、18歳の誕生日を迎えた彼女は、それを機にウォルターとの正式な交際を始めた。
夏にはウォルターの両親がイギリスから訪れ、柚春の両親も彼らに挨拶して、両家の顔合わせが終わった。
そして秋からは、英国文化を尊重し、柚春はブラックウッド家で彼との同棲を開始したのだった。
それから季節一つが過ぎて、冬の現在。
最近、柚春はウォルターの挙動にいささか不審なものを感じていた。
その日も、そうだった。
午後、部屋にこもってデスクワーク中らしい彼のために、柚春はお茶を持って行った。
もちろん、部屋に入る前にはノックもしたのだが、彼女がドアを開けるとウォルターは慌てたように、机の上に広げていた紙の束を引き出しに押し込んだ。
「やあ、柚春。どうかしたのかなぁ?」
「そろそろ休憩してもいいんじゃないかと思って、お茶を持って来たんだよ」
机を背に、まるで今閉めた引き出しを隠すように立って尋ねるウォルターに、柚春は素知らぬ顔で答える。だが、内心には眉をひそめて、あれこれと考えを巡らせていた。
(浮気……じゃないよね。それなら同棲なんて言い出さないだろうし。何か僕へのサプライズかなぁ。あ、単に期末テストの準備してるとか?)
ウォルターは、彼女の母校でもある寝子島高校の英語教師だ。時期的に、期末テストの準備というのは、ありそうにも思える。特に今年は、冬休みにイギリスへ旅行する予定なので、テストの件だけでなく、仕事を休みに持ち越さないように、前倒しでこなしている可能性もあった。
(お仕事かたずけるのも、大変だよね)
胸の中で呟き、お茶とお菓子の載った盆を机の端に置いて、柚春は尋ねた。
「何か手伝おうか? 書類の並べ替えとか、かたずけとか、できることは少ないけど」
「いやいや、いいよぉ。こうして、お茶とか入れてくれるだけで」
途端にウォルターは、ふるふるとかぶりをふる。
「ふうん?」
柚春は、じいっと挙動のおかしい彼の顔を覗き込んだ。
「き、今日のお茶は何かなぁ?」
対してウォルターは、あからさまに視線をそらし、上ずった声音で問うて来る。
「ダージリンだよ。お茶請けのクッキーは、ジンジャー入りで、僕が焼いたんだよ」
「そ、そうなんだぁ。楽しみだなぁ」
取ってつけたようなウォルターの答えに、柚春の眉間にしわが寄った。
(やっぱり、隠し事してる、のかな?)
胸に呟き、机から離れようとしない彼に、柚春はちょっとずつ距離を詰めていく。
「うん。僕も美味しくできたと思ってるよ。だから、お茶にしよう?」
「あ……え……うん」
にっこり笑って彼女が言ってやると、ウォルターはたじたじと後ろに下がりながら、答えに詰まってしまった。
たしかにウォルターは、彼女に隠し事をしていた。
といっても、やましいものではない。
彼が隠しているのは、結婚に必要な書類と、婚約指輪だった。
国籍の異なる者同士の結婚には、いろいろ書類が必要で、それをイギリスから取り寄せるには、時間がかかる。そのため、彼は柚春と同棲を始めた秋ごろから、彼女には内緒で用意を始めた。
婚約指輪の準備を始めたのも、同じころだ。
そして、最近になって、書類と指輪の両方がそろったのである。
ウォルターとしては、どちらもぎりぎりまで内緒にしておいて、柚春を驚かせたかった。なので、1人でこそこそやっている、というわけだった。
ウォルターは、机に体が当たるところまで追い詰められ、逃げ場がなくなって焦っていた。
そんな彼の頭を、柚春は小さく笑って、胸元に抱き寄せる。
「ゆ、柚春?」
「寒いから、くっつきたかっただけだよ」
戸惑って自分の名を呼ぶウォルターに、柚春は笑って返した。
(あんまりいじめるのも、可哀想だもんね。それに、僕へのサプライズだとしたら、秘密なのは当然だし)
そんなふうに思って、対応を変えたのは、もちろん彼にはナイショだ。
彼女の笑いに、ウォルターもようやくホッとする。息を整え自分をおちつかせると、彼女の腰に腕を回して、抱きしめた。
2人はそうして、しばらく抱き合っていたが、柚春が「お茶が冷めちゃうね」と言って彼を離す。
身をひるがえして戸口に向かう彼女は、そこでつと足を止めて、ふり返った。
「サプライズ、楽しみにしてるね」
言うと、そのまま立ち去っていく。
ウォルターの方は一瞬、ポカンとなったものの、すぐに我に返って呟いた。
「やっぱり、隠し事してるって、バレてたんだねぇ」
小さく苦笑すると、彼はようやく椅子に腰を下ろし、カップを手に取ったのだった。
柚春が、彼の「隠し事」の正体を知るのは、もう少しあとの話である――。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
4人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年12月01日
参加申し込みの期限
2025年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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