this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
stars
1
2
3
4
つぎへ >>
星の海は
佐和崎 紗月
を、
初瀬川 理緒
を誘う。多彩に色づき瞬いてこちらへ、さあこちらへと二人を導く。
「ねぇ理緒ちゃん、あの星を見て!」
「うわぁ、眩しい! 宝石でできた星なのかな?」
二人の駆る宇宙船は虹色にきらめく噴射炎の尾を引きながら疾走する。人類が宇宙の収縮・消滅という滅びを回避し少なくとも十数億年の繁栄が約束された今、彼らは星の外洋へ飛び出し更なる発展の糧と尽きない好奇心を満たす未知を探し求めている。つまり二人は『探索者(エクスプローラー)』であった。それも長く旅をしてきたベテランだ。紗月と理緒のコンビにかかればいかなる星もたちどころにつまびらかとなる……ともっぱらの評である。
「ふふふ、あたしのお宝センサーがビンビンだわ。紗月、あの星に降りるわよ!」
「うん。分かったよ、理緒ちゃん。どんな星なのか楽しみだね……あっ」
ところで星の紀行を語るに外せないものがある。特異な能力をもって探索者を助け、救い、星巡りの英雄譚を共にする忠実な従者たち。即ち『星獣(スターズ)』である。
「ちょ、ちょっと! フリルラビット、落ちついて!」
「またケンカしてるの!? この二匹、どれだけ仲悪いのよ……超能力を使うのはやめなさい、リボンラビット!」
紗月のパートナーは、ひらりとはためくフリルを持つ青と桃色のウサギ、フリルラビット。理緒の相棒は桃色と青を反転し愛らしいリボンがあしらわれたような、リボンラビットだ。二匹は近縁であるようなのだがこれがどうにも相性が悪く、顔を突き合わせては四六時中いがみ合っていた。どちらも類まれな異能力を持ちながらその喧嘩腰から探索においてはしばしば滞ることがあった。
スターズとはそもそも人類の星海への旅立ちと拡散を後押しすべく生まれた存在なのだとまことしやかに語られる。ビッグクランチの反転を経て宇宙は膨張へと転じ滅亡は避けられたがその過程において、宇宙に平常な自然作用をもたらすための原理法則が欠けてしまった。総括すれば七十八の法則によって構築される原理の実に四割が欠落に至ったのだ。スターズは宇宙が自らの欠損を補い原理を修復させるためにもたらされた使いではないのだろうか……信仰厚い星教信者などはそう述べるだろうし、万象学者はスターズも人類も宇宙自身が擁する自浄作用の一環でありあたかも体内細菌が如しだとも言う。いずれにせよ探索者もスターズも宇宙の真理を追い求める定めに他ならないのである。
そのはずであるのだが、二匹のウサギの今日もまた下から上まで丸ごとひっくり返すような大喧嘩だ。
「ちょっと待ちなさいってば、リボンラビット! あっちょっと、そっちはまずいって!」
「ああ、宇宙船の航行ルートにズレが! 理緒ちゃん大変、このままじゃ墜落しちゃう……!」
「「きゃああああ!!」」
かくして宇宙船は宝石めいて輝く惑星へと真っ逆さまに落下していった。
かつてこの地には文明があったらしい。その痕跡がそこかしこに散見された。あちらに見えるのは何らかのモニュメントだろうか。崩落したおびただしい残骸はビル群のなれの果てだろう。乗り物らしき物であったのだろう錆がかった鉄屑もあちこちに見られた。しかし乗り込んでいただろう何者かの姿はおろか、その残滓や手がかりさえ見当たらなかった。惑星の全ては途方もなく巨大な水晶塊によって覆われていた。透き通る結晶が地に突き立ち、いや地より突き出し星を埋め尽くさんとしているのだ。
「綺麗だけど、何だか……物寂しいところだね」
「滅びた星かぁ。宇宙の滅亡は回避されたっていうのに。不幸だね」
紗月は理緒の腕を取り抱き込みながらに肩を震わせる。寒々しい光景が広がっていた。空に渦巻く雲は赤く雷霆を内に孕む。打たれればひとたまりも無いだろう。空気は張りつめながらも湿り気を帯び息苦しい程だ。星の消滅が近いのだろう。
「宇宙船のルートは正しく調整したから、すぐにも脱出できるけど……」
「まぁまぁ、せっかくだし少し探索してみようよ。手頃な大きさの結晶でもあれば、持ち帰って一儲けになるかもよ?」
軽いノリで理緒は紗月の手を引く。苦笑いしつつついて歩く紗月の後ろには二匹のスターズが相変わらず歯を剥き出しいがみ合っていたが、探索時においてはこれで頼りになる存在だ。主が物珍しい発見を求め歩き回る間も警戒を怠ってはいない。
「あっ見てみて紗月、これなんてどう?」
「うわぁ、綺麗だね! このくらいなら持ち帰れるかな……えっ!?」
結晶を持ち上げようとした瞬間だった。地鳴りが響き周囲の結晶たちがざわめき始めたかと思うと、立ち上がった。何の変哲もないと思っていた水晶が煌々と輝く核を拍動させながら小山の如く屹立したのだ。見れば理緒の手にした結晶にも足のようなものが生え伸びがちがちと音を立て歩き始めたではないか。
「うわぁぁぁ!?」
「り、理緒ちゃん逃げなきゃ! ……フリルラビット、お願い!」
スターズは人類を助力せんと訪れた使者でありその危機を決して看過しない。フリルラビットが持つ特異能力は光の帯を広げてヴェールを作り出し、紗月と理緒を守る。結晶人が完全に人の形を取り戻し固く握りしめた拳を振り下ろす。全長数メートルはあろうか、直撃を受ければ人間など果実のように弾けてしまうだろうがフリルラビットのヴェールはそれを容易く阻み、結晶人の前進を留めて見せた。
とはいえ結晶はそこら中を覆い尽くしており結晶人は次々に立ち上がる。今や彼らは探索者を滅ぼすべき相手と認めたようだ。
「残念、こんな危ないものあたしたちの宇宙船には乗せられないわね。リボンラビット、やっちゃって!」
リボンラビットが備えるリボン状の器官はその意思によって固く鋭く尖り、槍のように伸びて結晶を穿つ。意のままに振るうリボンは結晶人の核を次々に貫き砕いていった。フリルラビットの防御、リボンラビットの攻撃と表裏一体であり二匹は揃ってその真価を発揮する。こんな時ばかりは以心伝心の連携ぶりなのだ。
「普段からこのくらいのコンビネーションを発揮してくれればねぇ」
「そ、そうだね……」
二匹が切り開いた道を駆け抜け宇宙船のハッチへ滑り込む。
「エンジン始動! みんなちゃんと乗った!?」
「うん、二匹も来たよ!」
「オッケー、急発進! いっけぇぇぇ!!」
結晶人の群れを縫うようにして一気に加速すると仰角を上げ、宇宙船は惑星の大気圏を一気に突破した。
「ふぅ。この星は、あの動く結晶たちに滅ぼされたんだね……」
「ずいぶん前のことみたいね。大宇宙時代を待たずに、って感じ。世知辛いね。で……あんたたちはまたケンカしてるわけ?」
フリルラビットとリボンラビットは懲りずに睨み合い歯を剥き出しにしている。危機に面してはあれほどに息があっているというのに、不思議なものだ。
宇宙船がオート航行へと移行したタイミングを見計らい、紗月はフリルラビットに、理緒はリボンラビットに飛びつき一触即発の二匹を引っぺがすと、スターズ用フードを出してやり、存分にブラッシングをしてやった。そうしている間はどちらも甘えた声を発し、愛らしい姿を見せてくれるもので。
「いつもこうならラクなんだけどね」
「そうだね。あたしたちみたいにラブラブになっちゃえばいいのにねー」
そんな言葉に、二匹は大層嫌そうに歯を剥いた。
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
stars
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月26日
参加申し込みの期限
2025年10月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!