this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ボディタッチ日和 in Summer
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
桃色の風が吹く。容赦も手心もなく吹き荒ぶ。神魂の影響というやつは実に遠慮がない。その根元たる神がそれを手放し少しは大人しくなったかと思いきやこれだ。
「何か今日は……カップルが多い? のかな?」
「仲がいいねぇ」
二人が収まる大型フロートで波間に浮かびながら
稲積 柚春
はいささか戸惑っていた。隣に寝転ぶ
ウォルター・B
などは涼しい顔をしているが、今日の寝子ヶ浜海岸の様相は一目見てもちょっと尋常ではなかった。
吸う(唇を)。しゃぶる(指を)。ねぶる(これも指だ)。舐める(頬とか肩とか鎖骨とかだ)。そんな行いが浜辺中のあちこちで繰り広げられていた。何とも無節操なことであるが、大体神魂のせいだから仕方がない。
「うわ、ええ~? こんなところで、あんなことまで……いいの? やっちゃっていいの?」
「どうやら、そういう日。ってことみたいだねぇ」
まぁ何だかんだと寝子島で暮らしてきたから、慣れている。そういう日と言われればそういうもんかと納得してしまう程度には慣らされてしまっている。それはそれとして柚春の胸にはある種の葛藤があった。「自分もそうありたい」と「人前であんなこと」がせめぎ合うのである。いっそ流されてしまえばとも思うが柚春もこれできちんとした社交性があるほうだから、良識が邪魔をする。もどかしく隣を見やれば彼は爽やかに弾ける空色の炭酸飲料を口に含み悠々、風に身を任せていた。
「……むぅ」
自分もあんなふうにウォルターへと抱き着いたら、彼はどうするだろうか。教師、教職たる彼は怒るだろうか。それとも場に迎合するか流されるものだろうか。
胸の鼓動が早まり上気する。柚春も既に風に当てられている。頬は朱に染まり衝動が奥底から湧き上がるのだ。すりすりしたい。はむはむしたいのだと。己もまたれろれろむちゅっとしたいのだと。
その瞬間であった。吹き抜けた強い風は桃色を帯びてはいなかったが、無粋で場所もタイミングも選ばないどこぞの神様にしては粋な助け舟であったのかもしれない。まぁ偶然だろうが。
「わ、わっ?」
「おおっと、危ない」
押し寄せた波に翻弄されるフロートの上、揺らいだ柚春の身体をウォルターはしっかと受け止める。図らずも抱き締めるかのような格好となり彼の腕に包み込まれた柚春の抑圧されし衝動はプチンと音を立てて臨界を突破した。
「あ、ありがとう……ワット?」
「落ちなくてよかったねぇ。何だい、柚春?」
「触っても……いい?」
と言いつつ既に触っていた。無論いかがわしき部位ではなく彼の頬を、ではあるがその仕草にはやけに熱が籠もっていた。
衝動と共に羞恥心も湧き上がる。恥ずかしさが無いわけではないのだ。顔は朱に染まり上せる程なのだ、その上で抑えが利かないのだ。
「ワット……」
彼の案外と厚い胸板の上へ覆いかぶさる。陽光に焼けた肌と肌が押しつけられ、交換し合う熱が互いの身体で高まってゆく。
理性と衝動の狭間にしばし迷った末、意を決しキスを彼の唇へ降らせる。「ああしちゃった」と思い彼の様子を窺うとこちらも赤い顔をして、何やら葛藤の中にあるようだ。
「ワ、ワット?」
「ああもう、全く。こっちだって抑えてるのにさぁ」
「ワット……目が怖いよ?」
神魂の影響というやつは遠慮も何も無いが少なくとも、平等ではある。ウォルターとて例外では無かったようだ。
すりすりとしてはむっとする。れろれろする。太陽は熱くぎらついて、嗚呼、ボディタッチ日和。
……しばし後、フロートは相も変わらず浮いている。幾度かひっくり返りそうになったが、現象は落ちついたか浜辺のカップルたちも平静を取り戻しつつある。
「はぁ。いい風が吹いてきたね」
「そうだねぇ。涼しくて助かるよ」
衝動と熱の残滓はまだ身体に残っている。ようやくにして目を覚ました常識的思考や羞恥が働いて、先の没頭を客観的に見せるものだから頬が火照って仕方がない。
「それにしても、ワットも時には流されるんだね」
揶揄うように言うと彼の肩がぴくりと跳ねた。
「そりゃあ、僕も人間だからねぇ」
「ふぅん、理由はそれだけ?」
彼は「君だから」とは口にしなかったが代わりにもう一度、柚春の手の甲へ悪戯っぽく笑みながら唇を寄せてから、青い炭酸を含んだ。柚春の一方彼は再び悠々、涼しげな顔をしているものだから柚春は唇を尖らせる。どうにかもう少しくらい余裕を失くしてみせてもらいたいものだ。
「むぅぅ」
「あれ、どうかしたかい。あれ? 柚春、そんなに揺すると危ないよぉ。ほらフロートがこんなに揺れて、ねぇ? 柚春? おおっとっとっと?」
盛大に水しぶきが上がる。ひっくり返ったフロートにしがみついた彼は頭からぐっしょり濡れ、してやったりと柚春は白い歯見せて笑んだ。
<< もどる
1
2
3
4
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ボディタッチ日和 in Summer
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
お色気
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月30日
参加申し込みの期限
2025年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!