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ボディタッチ日和 in Summer
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「「暑っ」」
ハモった、寸分違わぬタイミングだ。まぁ先ほどから幾度となく同じ言葉を双方発しているからかぶりもしようというものだが。
ヒュー・ヒューバート
の運転するワンボックスカーは寝子島街道を往く。荷物はレンタルしたビーチパラソルにレジャーシート。クーラーボックスに満載した飲み物。サンオイル。タオル。帽子にビーサン。助手席に揺られる
城山 水樹
。フォトグラファーの仕事上かさばる機材を山と積み込むものだから、車は積載量を基準に選んだ。夏の海水浴にも正解だったというわけだ。
赤信号に止まると水樹がボトルをヒューの口へと寄せる。いささか飲みづらいがありがたく口に含む。ミネラルウォーターが染みた。
「いや~。残暑どころか……」
「これからが夏本番って感じだね……」
八月も下旬となった頃、揃って勝ち取った希少な休みを如何にして費やすかと話し合うなり真っ先に「海!!」の一言が飛び出す程度にはまだまだ夏だ。冷たい水に浸かり恋人とすごし、心身ともにリフレッシュし、多忙と暑さのダブルパンチを凌ぎ切る手段が必要だった。
「最近じゃ地球温暖化どころか、地球沸騰化とか言われてるらしいよ」
「何それ笑えない……今年は去年より暑い気がするし、来年はもっと暑くなるのかしら。どんどん暑くなっていって、いつか日本も砂漠化しちゃうのかもね」
「ははは、怖いね」
全く持って嫌になるが、今日のところはまだ寝子島も平常運転である。
この春から同棲を始めた二人だが、売れっ子モデルに腕利きの写真家、多忙極まるカップルのオフ日が揃うことは稀だ。同じ部屋に暮らしながら顔を合わせない日だってあった。今日という一日をどれだけ待ち望んだことか。
「さて、到着だ」
「寝子ヶ浜海岸も久しぶりね」
同棲を機に木天蓼市に移り住んだものだから、見慣れたはずの浜辺を目にすると何だか感慨深い。八月終わりのビーチなら海水浴客もまばらかと言えばそんなこともなく、この暑さでみな考えることは同じらしい。なかなかの混み様だ。しかし水樹が「あそこ!」と指差した先にはいくばくかのスペースがあった。レジャーシートを広げることもできるだろう。
「いこっ、ヒュー!」
「ああ、そんなに慌てないで。パラソルを運ばないと」
「だって、居ても立っても居られないんだもの」
半ば水樹に引き摺られるようにしてヒューは海岸へ連なる道を降りた。パラソルやシートが腕にかさばり太陽の下でさっそく噴き出す汗に滑る。三十度越えの暑さも堪えるが、水樹から伝わる体温の温もりだけは例外であった。
先に着替えたヒューがシートを敷いてパラソルを立てたところで、「おまたせ」と声がかかった。何か重たい物を下ろしたかのような快活で鮮やかな声だった。
「どうかな、今年の水着。似合う?」
「うん……完璧だよ」
水樹は大げさなと笑うがヒューは至って真面目だし本心だ。今日に限ったことでなくいつだってこの恋人は完璧で、隙無し敵無しなのだ。
「さっ、泳ご!」
手を繋ぎ海へ。白砂を踏みしめる柔らかさが心地良い。透き通るホリゾンブルーに足を浸すと十二分に冷たく、地球沸騰化はまだもう少し未来のことであろうと安堵する。
「それっ」
「あはは、冷たい! やったなー、たあっ!」
「わっ、うわぁ!」
水樹の蹴り上げた海水をまともにかぶり、濡れた砂に足を取られたヒューが浅瀬に沈む。反撃とばかりヒューの手の平がスナップを利かせ水を跳ね上げるとその度、水樹の笑みが弾けた。
「ああ、見てごらん水樹。ほら、綺麗な貝殻が落ちてるよ」
「本当? どこどこ? あっ、すごい。日の光が当たって、虹色に光ってて……」
勢いのまま半ば倒れるように水樹はヒューの胸へと飛びこむ。汗濡れた素肌が擦れ合い熱を帯びる。いや、その熱はずっと互いの内にあったのだろう。繋いだ手を固く握りしめる。胸へと引き寄せる。飽き足らず水樹はヒューの指を口へ含む。潮の味がした。
「水樹……」
「……ヒュー」
波打ち際に腰を下ろす。多くの海水客の姿があったが開けっ広げなようでいて彼らもまた互いの世界へと籠もっている。それに寝子島へ吹いた風は神魂の影響を帯びていた。誰に目を向けられることもないだろう。
肩を抱き腰へ手を回す。撫でさするとぞくぞくと震え、同時に安堵が満ちた。自然とキスを交わす、どちらともなく幾度も。耳に舌を差し入れ首筋を舐め上げる。二の腕が擦れ合うことさえ恍惚と昂揚を招いた。
寄せては返す白波の冷たさ。砂の滑らかさ。肌の熱さ。太陽はぎらつき血は頭頂へと向かい駆け上り、衝動と共に二人は声を揃え叫んだ。
「「暑っつ!!」」
パラソルの下に涼む。熱中症なりかけであったかもしれない。少々のめり込みすぎたようだ。
「水樹。ほら、ソフトクリーム」
「わ、ありがとヒュー!」
広げたシートに並んで腰を下ろしソフトクリームをぺろりと舐める。水樹はバニラでヒューはチョコだ。舌に冷たく腹に落ちれば全身の体温を下げてくれる。
「うん、美味し~。夏はやっぱりこれよね」
「かき氷やアイスキャンデーもあったよ。飛ぶように売れてた。まぁこの暑さだしね」
「かき氷かぁ。かき氷もいいなぁ……」
「食べたいなら、そっちも買ってこようか?」
「ええ? いいの? それじゃ……ううん、ダメダメダメ! そんなに冷たいものばっかり食べてたらお腹壊しちゃうわっ」
と言いつつも物欲しそうな目は売店のほうへ向いており、ヒューはくすりと吹き出した。
「っと水樹、垂れてる。そこ、そこ」
「えっどこ? こっち? ここ? ああ落ちちゃう!」
この暑さだ。柔らかなソフトクリームも汗をかいて溶け落ちる。水樹のバニラはコーンからはみ出しまさにシートの上へと落下するところだ。
「あっ」
咄嗟のことだった。ヒューは水樹の手を取りその白い指を伝い始めたクリームを舐め取った。
「ふぅ、危なかった。早く食べてしまおうか。すぐに溶けてしまうから……水樹?」
何気ないその仕草がどうやら再び、恋人に火を点けたらしい。水樹はまだ彼の手にあるソフトクリームに一口かぶりつき、間髪入れず彼の指までも舐め上げる。汗の雫一つさえ逃さないとばかり舌は彼の腕を這い、胸元を経由し首筋を滑らかに上がり頬へ至り、唇へと取って返した。
ついばむように、そして深く静かに唇を重ねる。パラソルの下に二人のじゃれ合いは隠されたが、白日の下へと晒されたところでどうということは無いだろう。なぜならビーチを薙ぐように吹いた風はそこにいる全ての者たちに影響を及ぼしたので。
「……アツいね」
「うん。すごく……」
すりすり。はむはむ。れろれろ。むちゅっ。ビーチに渦巻く熱はしばし引くこともなく人々を焦がし続けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
お色気
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月30日
参加申し込みの期限
2025年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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