this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
3N
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
「溶ける……」
事実
倉前 七瀬
の身の内に蓄えられた水分は着々と放出されつつある。噴き出す汗は留まるところを知らず、文字通り溶解してしまいそうだ。
「暑い……」
夏本番、ある種の隔絶された空間とも言える寝子島においても気候温暖化の影響からは逃れられず、住民は押し寄せる熱波に炙られるイカの如くのけ反っていた。天を仰ぎ強すぎる陽光に辟易とし、口を開けば「暑い」「死ぬ」「溶ける」を連呼しつつ時が過ぎ去るのを待つのみだ。まぁ今時期昼も夜も変わらず暑いし逃げ場なしなのだが。
「死ぬ……」
夏の曇りの湿度も蒸し加減も厳しいものがあるが、今日などは雲一つすら浮かばぬ徹底した晴れ模様である。天候のいずれにしても暑いものは暑い。七瀬はふらふらとしながらシーサイドタウンを行く。頭頂は元より地よりの照り返しで上から下から隈なく焼かれ、汗はもはや滝のようだ。
「溶ける……はっ!?」
熱中症を疑うレベルだが七瀬はそこで、格好のクーリングシェルターを発見した。ご丁寧に看板も光っている。3N。夏空へ儚き抵抗を試みる者たちの強い味方、サーティーニャンアイスクリーム寝子島店であった。
七瀬は蜃気楼にオアシスを見つけた砂漠の旅人のように店の中へと吸い込まれていった。
驚いた。まるで別世界だ。
「はふぅ……」
火にかけられた蒸し器みたいな外界から一転、巨人の冷蔵庫へ迷い込んだかのようではないか。などと先に読んだ本の内容と熱波にバグった頭がよく分からない感想を出力する。
「あれぇ、七瀬だ。今日も暑いねぇ、大丈夫かい? 大分参ってるみたいだけど」
「あれぇ、ウォルターさん! 奇遇ですねぇ」
冷えてきた頬が再び熱を帯びた。カウンターにてメニューを吟味しているところなのは、他でもない
ウォルター・B
だった。ぼんやりとしていた頭が瞬間、しゃっきりと覚醒する。
「あんまり暑いから、アイスを食べたくなりまして」
「僕も~。ちょうど今選ぶところだったんだ、一緒にどうだい」
「いいんですか? じゃあ、一緒に食べましょう!」
二人でガラスケースの中を覗き込む。店名に恥じず三十種類以上のフレーバーがそこには並んでいる。さてどれを選んだものか。
「ウォルターさんは何にするんですか」
「う~ん、たくさんあって迷うねぇ」
「ですよねぇ」
強力熱波の影響で店内はそれなりに混んでいるが、注文の列はたまたまか途切れている。しばし大いに悩んだがそれもまた楽しい時間だし、隣に彼がいて「あれはどう?」「あっちも美味しそう」なんて盛り上がれるのもいい。
迷いに迷ってから注文し、たまたま空いた奥の涼しい席へ二人腰かける。
「僕は、せっかくなので期間限定フレーバーにしました。コーンのダブルで、味はサンマさんサマースペシャルとチョコです」
「おー、確かに夏らしくていいね。サマースペシャルって何味なんだい?」
「何でしょう、食べてみますね」
一口ぺろりと舐める。待ちに待った冷たい食感、七瀬の目は見開かれた。
「これは、ソーダ味! うまかですよ~」
「へぇ、いいねぇ。美味しそう」
「ウォルターさんのは?」
「僕はワッフルコーンの、抹茶とキャラメルだよぉ。決められないから、適当にそれ! って指差して決めちゃった」
くすりと笑いながら抹茶味にかぶりつく。学生時代はあまり見られなかった茶目っ気ある彼の顔を目にすることができるのは、今では彼と対等な存在となった自分の特権の一つであると七瀬は思う。
七瀬もチョコ味を一口。
「お、っと、と。ダブルはカップで頼むべきでしょうかね~。ちょっと食べるの難しいですよね」
「ああ、分かるよぉ。落としちゃったら、なんて思うよねぇ」
「でも美味しいから、やっぱりコーンにしちゃうんですよね」
「分かるなぁ。ところでサマースペシャル、一口くれないかい? 僕のも一口食べていいからさぁ」
「もちろん。いいですよー」
青いサンマさんスペシャルのほうを差し出すと、控えめな小口でぱくりと食べた。もっとたくさん食べてもいいのに、と思う。代わりに七瀬はキャラメル味をいただくことにする。
「美味しいですね~。今日のアイスは、特別美味しい気がします」
「はは、暑いからねぇ。こういう日にはやっぱり3Nだね」
「それもありますけど。ウォルターさんに会えましたから」
身を焦がすような猛暑、それに彼と過ごす一時だからこそ、アイスクリームの冷たさも美味さも倍増というものだ。
「じゃあ、また来ようか。何たって、フレーバーは食べきれないくらいたくさんあるからねぇ」
「そうですね! 僕、マンボウくんレインボーも気になるとです」
夏の暑さも悪くない。「死ぬ」だの「溶ける」だの言っても、その後にはこんなにも幸せになれる時間とて訪れるのだから……とはいえ、こまめな水分・塩分補給も忘れずに。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
3N
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月14日
参加申し込みの期限
2025年07月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!