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雨宿りと不思議なテラス
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【不思議なテラスでフシギ現象】
民家の軒下に駆け込んで、「危なかったー」と呟いたのは、
佐藤 瀬莉
だった。
梅雨の時期、中学校からの帰り道で、いきなりの雨に降られたのだ。
彼女が軒下に駆け込んだのとほぼ同時に、雨は土砂降りになった。それを見やって、彼女は小さく吐息をつく。
(ついてないなー。天気予報では曇りだけど、雨は降らないって言ってたのに)
傘は邪魔なので、降らないならばと持参しなかった。
(でも、土砂降りになる前に、ここに駆け込めたのはよかったかな。夏服のセーラー服、濡れたら透けて、シャレにならないもん)
降りしきる雨を眺めつつ、彼女は更に思う。
その時だった。
「やあ、瀬莉ちゃんじゃないか」
突然、背後から声をかけられた。ふり返ると中年の男性が立っている。
「あ……。こんにちわ」
反射的に返したものの。
(はて、誰だっけ?)
瀬莉は内心に首をかしげた。男性に見覚えはあるのだが、近所の人でもなければ、親戚筋でもない。とはいえ、不審なものも感じない。
そんな彼女に、男性は更に話しかけて来た。
「すごい雨だね。少し中で休んでいくかい?」
「え……」
瀬莉は一瞬答えに詰まる。
(それはさすがに……。この人誰だか思い出せないし……)
そんなことを思いつつ、答えを探して道路の方に目をやれば、相変わらずの土砂降りで、どう見ても止みそうになかった。
(最悪、何かあれば大暴れしちゃえばいいか)
瀬莉は、腹を決めた。
「はい」
彼女がうなずくと、男性も笑ってうなずき返し、踵を返した。
男性が玄関の引き戸を開けて入って行くのへ、瀬莉も続く。
だが、中に入って瀬莉は、思わず立ち止まり、目を丸くした。
(……民家をリノベーションしたカフェ?)
一瞬、そう思った。
それも無理はない。
引き戸の向こうに広がっていたのは、広々としたテラスだったのだ。
そこから臨めるのは、さっきまで彼女がいた場所だ。
テラスには、二人掛けの席が用意されている。男性が席の一つに腰を下ろしたので、瀬莉もその向かいに座った。
(なんだか喉が渇いたな。少しぬるめの紅茶と、あと何か適当にスイーツでもあればいいな)
外に目をやりながら、瀬莉はふと思う。
すると、ウエイターと思しい影が歩み寄って来て、テーブルに紅茶とストロベリータルトの皿を置いた。
「え? あの……」
驚く瀬莉に、男性が笑って言う。
「大丈夫だよ。ここはこういうところなんだ。望んだだけで、欲しいものが運ばれて来る」
「ふうん。つまりここって、ちょっと不思議な場所なの?」
「まあ、そうだね」
問い返す彼女に、男性がうなずいた。
それで瀬莉は納得し、紅茶とタルトを口にする。
(結構、おいしい)
紅茶は瀬莉が望んだとおり、猫舌の彼女にはちょうどいい「少しぬるめ」だったし、ストロベリータルトはほどよい甘さと酸味で、紅茶に良く合った。
それらを美味しく口に運びながら、瀬莉は外に目をやる。雨はまだ降り続いていた。
(雨が上がるまで、何か他にフシギ現象が起きるか見届けようかな)
彼女はふとそう決めたのだった。
瀬莉がタルトを食べ終わるころ。
ふと外を見ると、雨のかわりに飴が降っていた。
丸いのや四角、細長いもの、さまざまな形の、さまざまな色の飴が、空からどんどん降って来る。
「わ~、すごい!」
瀬莉は思わず立ち上がると、テラスの端まで行って空を見上げた。
「きれいー、おいしそー。食べてみたいなー」
瀬莉が声を上げると、再び影のウエイターが現れ、飴がたくさん入ったカゴをテーブルに置く。
「わー、ほんとに思ったものが運ばれて来るのね」
テーブルに戻って瀬莉は、カゴの中を覗き込んだ。
そこには、透明な袋に個包装された飴が入っていた。外に降っているのと同じく、さまざまな形や色のものがある。
瀬莉は、さっそくそれらを食べ始める。
「どれも美味しい」
それぞれ味の違う飴に、瀬莉は上機嫌だ。
「それはよかった」
男性がうなずく。そして、言った。
「雨が上がった」
その途端。
「あれ?」
瀬莉は思わず周囲を見回した。いつの間にか彼女は、もとの軒下にいた。
雨は上がっている。そして、彼女の口の中には、わずかに飴の味が残っていた。
「雨のかわりに飴が降るとか、まさにフシギ現象だね」
あの不思議な場所でのことを思い出し、彼女は小さく笑う。そのまま、通りへと足を踏み出すと、再び家路をたどり始めるのだった。
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担当ゲームマスター
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年05月28日
参加申し込みの期限
2025年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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