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あ。蕎麦食べよう
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「あ。蕎麦食べたい」
そんな日が時にあることだろう。
倉前 七瀬
にとっては今日がそうだ。何だかそんな日であるらしいのだ。
それもただ食べるだけではない。取り出したスマホを手早くタップする。
「あ、ウォルターさん? 今日のお昼、ご一緒しませんか。お蕎麦なんてどうですか?」
いいねぇ、との返事がすぐさま返ってきて、七瀬は身支度を整えると早速自宅を飛び出し駆け出した。向かうは旧市街だ。少し距離があるが寝子電は使わず徒歩で行くことにする。ウォーキングで身体を動かし体力を消耗、腹を空かせてベストなコンディションでいただく蕎麦のほうがきっと美味いに違いない。
シャキシャキ歩いて旧市街へ。蕎麦と
ウォルター・B
の顔が脳裏へと交互に浮かんだ。
「やっ、七瀬」
ウォルターは上下のウィンドブレーカーという何やら本格的なランニング姿で現れた。
「おはようございます、ウォルターさん。もしかして、星ヶ丘から走ってきたとですか……?」
「いやぁ、それはさすがに。寝子電で旧市街まで来て、参道商店街をぐるぐるとね、走ってたんだよ」
ウォルターは知り合ってから変わらずずっと若々しいが、三十路も半ばを過ぎ適切なメンテナンスをせねば身体も衰えてくる年齢だ。日々のルーティーンにウォーキングを取り入れたり、健康に気を使うのは良い事だろう。それに適度な運動は食事の満足感も高めてくれる。言うことなしである。
彼は健康的で朗らかな笑みを浮かべ言った。
「それで、蕎麦だっけ?」
「はい。お昼、お蕎麦でいいですか? 何だか急に食べたくなって」
「もちろんOKだよぉ」
いかにも英国人、金髪碧眼のウォルターも蕎麦は好物とのことだ。思えば彼は箸の扱いも達者であるし、好き嫌いもなく和食洋食問わず良く食べる。蕎麦通であっても不思議ではない。
「お店は?」
「寝子島でお蕎麦屋さんといったらやっぱり、
蕎麦屋『すすきの』
でしょう!」
参道商店街を代表する老舗蕎麦屋だ。ウォルターももちろん異論はなかった。
何とはなしに二人、走り出す。店に着く頃には程よく汗をかき、身体も仕上がっていることだろう。
「ウォルターさんは何にしますか?」
「そうだなぁ。僕は、山菜蕎麦にしようかなぁ」
「いいですね~、さわやかです。僕はざるそばを……いえ、天ぷらも食べたいけん、天ざるにします!」
昼時を少し外れているから、並ぶこともなくスムーズに入店することができた。注文から品が出てくるまでの流れもスムーズだ。
「おお……」
ウォルターの山菜蕎麦を覗き込んで、七瀬はほうと声を漏らす。温かい蕎麦にたっぷりの山菜と、トッピングの春菊天が乗っていた。山菜はわらび、ぜんまい、こごみにふき、たけのこにウドとバリエーション豊富で彩りも良い。なかなか惹かれるビジュアルだ。
「美味しそうですねぇ」
「七瀬の天ざるもなかなかのインパクトだけどね」
確かにそうだ。海老の天ぷらの迫力ときたら、文字で表すなら「ドンッ!!」てなところだ。もちろん蕎麦の滑らかな艶光り、完璧に一律の細さで切り揃えられた整然とした美しさもまた素晴らしい。
と見つめているばかりではいられない。「いただきます」と声に出し、さっそく蕎麦をいただく。
「! 美味しい……!」
「う~ん、さすがに老舗の味だねぇ」
つるりとすする。爽やかなのど越し、程よいコシ。出汁の香りも空きっ腹に染み渡る。からりと揚がった海老天もサクサクで軽やか、ちっともしつこくなくて香ばしい。
「ウォルターさん。海老、一本おすそわけです」
「ええ? いいのかい。僕ぁ君に遠慮なんてしないよぉ、ほんとに食べちゃうよ?」
「はい、どうぞ。ウォルターさんにも食べてもらいたいので」
「そう? ありがとう、じゃいただくよぉ」
本当に遠慮なく海老をひょいとつまんでぱくりと口にする。サクサクの衣が彼の口の中で解けてゆく音を聞いた。
「うん。最高」
「ですよね!」
彼の飾らない笑顔をこうして間近に見られるのなら、大海老天の一本や二本、安いものだ。
つるつると箸は止まることなく、会話もトランポリンのように弾む。
最後には蕎麦湯でつゆを割って味わい、デザートに出される和菓子もぺろりと平らげた。
「「ごちそうさまでした」」
蕎麦と彼を同時に堪能する贅沢な一時が終わりを迎えると、爽快な気分で店を出る。まだ鼻の奥にわさびがツンときているような気分だ。
「美味しかったねぇ。寝子島の蕎麦は一級品だね」
「また今度、別のお店にも行ってみましょう! この近くに、何だか洋風のお蕎麦屋さんがあって気になっとるんです」
「ほ~、それは興味深い。ぜひ行ってみなきゃね」
腹は満たされたが寝子島の美味なる蕎麦への探求心はむしろ増大したと言える。もちろんその時は、彼と一緒に味わいたい。
「楽しみだねぇ♪」
正午を過ぎて暖かく降り注ぐ陽光に、彼の金色の髪は実に映えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年03月12日
参加申し込みの期限
2025年03月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年03月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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