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春、乱漫
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あやかしカー、あやかしマシンなどと彼ら暴走族が呼ぶものは、ただのバイクや車ではないらしい。どこか生き物めいていて、運転する者に追従し一体となって駆ける者もあれば、反抗的な者もあるらしい。
島岡 雪乃
の相棒となったあやかしマシンは、どうやら前者だ。
「あっはははは! 誰にも私の前は走らせないわ!」
いつもの「えっ」とか「あっ」とかどもることもなく饒舌に、高らかに叫びながらあやかしカーで爆走する。シーサイドタウンの街道はもはやサーキットだ。何人も追いつけず、夜闇へテールランプを曳光しながら駆け抜けてゆく。
そんな雪乃を後ろから見つめて、あやかしレディースは熱く羨望のまなざしを寄せるのだった。
「姐御、パネェッス……!」
景色とともに流れゆくBGMはユーロビート。一世を風靡した走り屋漫画およびアニメへ思いを馳せながらに、
稲積 柚春
は全開した窓から顔を出して前方を見据えた。目を細めると爆発的な排気音の向こうに、メインストリートに灯る赤いランプの群れを見つけた。
「島岡先生も、ストレスが溜まってるのかねぇ」
「う~ん」
柚春の立場では、雪乃を案じる
ウォルター・B
に同意もしづらい。ウォルターの教師としての顔も私人としてのそれも柚春は知っているが、雪乃と彼ほどの接点はないし、彼女がどんなストレスやら心の鬱屈やらを抱えていたのかは想像の外だった。とはいえ去年の担任だったこともあるし、あやかしカーとやらに魅了されスピード狂となってしまった彼女を元に戻したいという思いはもちろんあった。
「ワット、島岡先生の車に横付けして!」
「さらっと無茶言うなぁ」
「無茶なの?」
「ま、やれないとは言ってないよぉ……!!」
ウォルターはアクセルベタ踏み、急激にかかるGが柚春の背をシートへ押し付ける。
瞬く間に、あやかし暴走集団の真っただ中へと突入する。あやかしバイクを駆るカマイタチやら鴉天狗やらが驚いたようにこちらを見るも構わず突っ込み、火車と併走する。炎の轍を残してひた走るあやかしカーの運転席で、いかつい顔をした猫が目を見開いていた。
「何だこいつ!?」
「おいお前ら、こいつを姐御に近づけるんじゃねぇ!」
あやかしバイクが車体を押し付けんばかりに接近し、火車は進路を塞ぐ。しかしウォルターはブレーキを踏まなかった。
「ワ、ワット!?」
「掴まっててよぉ!」
ブルーのスポーツカーがうなりを上げた。アクセル全開で車体をねじこむようにギリギリの隙間へ踏み込み潜り抜ける。
「島岡先生!」
開け放したままの窓の向こうに、すっかり据わった目をした雪乃の姿があった。吹き込む風に黒髪をなびかせながら、雪乃はウォルターと柚春を挑むように見つめて叫ぶ。
「ああら、ブラックウッド先生! 私を止めるつもり? 無駄無駄無駄ァ!!」
「す、すっかり別人だね島岡先生……!」
「やっぱりストレスかなぁ、っと!」
ウォルターが忙しく運転しデッドヒートを演じている間に、柚春も準備を進める。
柚春の扱うフレグランスに決して特別な効力があるわけではないが、まさしくほんのりと香るのだ。
「島岡先生にも、みんなにも。特別な香りをプレゼントしてあげるね!」
それぞれにブレンドの異なるフレーバーを届けることにした。雪乃には気を落ちつかせリラックス状態に導く香りを。あやかしの好みは分からないが、逆に幸福感をもたらしテンションの上がるものをチョイス。
「香りは時間と共に変わっていく。揮発性の高いトップノートは刺激的、でもそれらが無くなる頃には……リラックス効果の高い香りに変わる!」
風に乗って散り行くも、それが故に香りは暴走集団の先頭から終端まで伝わったようだ。
「うおおお、テンション上がってきたー!!」
「みんな、行こうぜ! まだまだ俺たちの青春は終らないぜええええ!!」
あやかしたちはアクセルを全開に吹かし、もう雪乃も誰も目に入らないとばかりに走り去っていった。いくらか時が経った頃合いで香りの残滓が多少なり彼らを落ちつかせてくれることを願いながら、ゆるやかに停車した車から柚春は降り、路肩で力なく弛緩したあやかしカーへと駆け寄る。
「島岡先生!」
「無事かなぁ?」
心配そうな柚春と、その肩越しにひょいと覗き込んだウォルターを見返して、雪乃はハンドルを握ったまま怪訝そうに首を傾げた。
「あら? えっ、あっ、私、どうしたんでしょうか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
網 透介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
5人
参加キャラクター数
3人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月17日
参加申し込みの期限
2024年07月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年07月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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