寝子電乗ろう♪｜リアクション

寝子電乗ろう♪

　マリエッタ・ラシュリエが最寄りの駅につくと、猫電無料デーの文字が目に入った。定期を使ってホームへと入りつつ、ぼんやりと思う。
（全路線無料で乗り放題……でも私はねこでんの通学定期使ってるから）
　ほぼほぼ意味がなかったりする。
　そんなことを思いつつ、マタ大のキャンパスへと向かう。
　ホームへ立つと、画家『猫田球太郎』ラッピング電車が停まっていた。
「！」
　ドアの横で、手招きしている猫がこちらを見ていた。
「かわいい……」
　車内へ乗り込むと、猫がぎっちりと描かれていた。座席や窓には足跡がついていたりと中々凝っている。
ふと見上げると、青い目のロシアンブルーがこちらを見上げていた。
「にゃぁ〜〜」
「！」
　どこからともかく本物の猫の鳴き声が。驚いていると、足にもふもふが触れた。
「え？」
　見ると、白サバ猫が体を擦りつけていた。
「あは」
　仲間の姿に誘われたのだろうか。甘えてきたので、撫でていると。
「きゃっ！」
　荷物棚の上から落下してきた黒猫が。
「ふ、不意打ちね」
　凄く軽いのでダメージはなかったが、それなりの衝撃が首と頭に。
　マフラーのように巻き付かれるとモフモフがくすぐったい。
　マリエッタは抱き上げて、黒猫を目の前に。
「こら、だめよ」
「にゃ」
　分かっているのだろうか。侵入者が二匹。いくら無料デーとは言え、緩すぎではないだろうか。
「ふふ」
　がっつり戯れてしまった。
　駅について、サンマさんとマンボウ君に遭遇、その際に寝子戸アイランを初めて見た。新キャラなのだろう。
「あ、あー……」
　マンボウ君が倒れるところを見てしまった。
　心臓に悪い。そそくさと、乗り換えの電車に乗ることにした。

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