みんなでおにごっこin寝子電スタジアム！｜リアクション

みんなでおにごっこin寝子電スタジアム！

＞急：さて景品は誰の手に？

「残り１０分を切りました！　残っている参加者の数は全部で１５人！　皆さん頑張って下さい！」
　司会者のアナウンスが響き、選手に捕まった参加者たちがモニターに注目する。そこに映し出されたのは、朝永真深と手島ゆかりのペアだった。
　二人はとても動きがよかった。時に真深が囮となり、時にゆかりと共に急な方向転換で翻弄し、時に慎重に動く事で選手を巻いていたのだ。
　早々に捕まってしまった瓜山メイ、瓜山レイの兄妹コンビは寝子高の後輩たちが頑張っている事に笑顔になっている。
「瓜山先生！」
　そこに、健闘したものの捕まってしまった綾辻綾花と早川珪のペアがやってくる。メイは笑顔で二人に手を振った。
「お二人も参加されていたんですね」
「そうなんです。……でも、さっき捕まっちゃって」
　しかし、選手と少し交流することができ楽しかったようだ。
　レイの話曰く、今回鬼役をやっている選手の一人が瓜山兄妹の親戚なのだという。
「ほら、あっちで走っている子。一番小柄な……」
「！　とっても素早い方ですね」
　綾花が目を丸くしている先、丁度参加者を追いかけている選手がいた。どうやら彼女らしい。
「いや、実にBravaな走りでしたね」
「そうですね、町長」
　と、中沢リッカルドと三折部朝衣がモニターを見ていう。朝衣は、一先ずリッカルドよりは長く逃げ切れたことにちょっと安堵しているが、それ以上にリッカルドの健闘にちょっと驚いていた。
　そうこうしているうちに残り時間は５分。果たして、真深とゆかりはどうなったのだろうか？

「あと少しだよ！」
「そう、だね！」
　ちょうど、３人の選手に追いかけられていた。観客席で三方に別れた選手をしり目に、出入口から逃走を図る２人。あと２人の選手が別の参加者を捕まえているのを確認し、速やかに別ルートへと走る。
「残り時間３分！」
　司会者の声が聞こえ、歓声も上がる。二人は自然と手を繋ぎ、逃げる、逃げる、逃げる。
「あははっ、楽しいっ！」
「ホントだね、楽しいっ！」
　そういっている間に、選手が追いかけてきている。二人は必死に廊下を走り、いつの間にかスタート地点へと舞い戻る。
　そして、試合終了までのカウントダウンが始まり、追いかけてきた選手のタッチをどうにかかわし続け……、ホイッスルが鳴り響いた。

「今回、逃げ切ったのはこの２人です！」
　司会者によってステージに挙げられた真深とゆかりは、頬を赤くしながらも歓声を浴びていた。
「二人とも、おめでとう！」
　そういって、リッカルドは監督と共に記念品目録を二人に手渡す。
「まず、今回の選手５人との記念フォト！　そして、次回ここで行われる試合の観戦チケットをプレゼントします！」
「えっ？！　本当に！？やったぁ！」
「……予想以上にいい物だったっぽい」
　ゆかりは大喜びで真深に抱き着き、真深は真深で目を丸くしている。そんな様子を、沢山の人が祝福するのだった。

　後日、新聞には満面の笑みを浮かべる二人と、手を繋いで走る綾花と珪、必死に走る朝衣やリッカルドの写真がイベントの紹介と共に乗るのであった。

（終）

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あとがき

担当マスター：菊華伴
ファンレターはマスターページから！

菊華です。
今回はご参加誠にありがとうございました。

おにごっこイベント、いかがでしたか？
今回は思い切って体を動かして楽しんでもらおう、というコンセプトで行われたこのイベント。
こうなりました。

リアクションでの記念品、喜んでくれたのならばうれしい事です。

という訳で今回はこれで。
また縁がありましたら宜しくお願いします。

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