遠足♪　小学生、遊びの森へ｜リアクション

遠足♪　小学生、遊びの森へ

「『プレニャーフォレスト』……楽しみだなぁ」
　曖浜瑠樹は、初めてのプレニャーフォレストに胸躍らせていた。
「乗り物に遊び場に、バーベキューもあるんだよねぇ」
　ぬいぐるみを抱っこしてバスから降りてきた瑠樹に、同じ５年生の光村千恵が声をかけた。
「可愛いぬいぐるみだね。一緒に連れて行くの？」
「うん！　オレの部屋にいる全員は連れてこれなかったけど、抱っこしたり、リュックに入ってもらったりしてるんだぁ」
「リュックにも？」
　千恵は瑠樹のぱんぱんにふくらんだリュックを見る。
「はぐれないよう一緒に楽しむよぉ」
　瑠樹は満面の笑顔で言うのだった。

「５年生だし、班長になっても良いよぉ」
　と班長を引き受けた瑠樹は、抱っこしたぬいぐるみが下級生たちに大好評だった。
　班の子たちと自己紹介をする。
「あたしは森篠奏子、４年生。遊園地に行くのは久しぶりなので、前日から楽しみだったよ。みんな、お姉ちゃんの言うことをよく聞いてね」
　奏子はお姉ちゃんに憧れていて、今回もお姉ちゃんらしく下の子たちの面倒を見ようと思っている。
「オレもわくわくしてたよぉ」
　瑠樹も賛同した。

「えへへ、班長として団体行動を乱さずしっかりしなきゃ」　
「……千恵ちゃん、顔がゆるんでる」
　班長の千恵に、同じ班の桃井かんながツッコミを入れる。
「あ、やっぱり？　どんな一日になるかな～、楽しもうね」
「ボクもおもいっきりたのしみたいんだよだよ！　とくにアスレチック！」
　３年生の柚瀬玲音も、ぴょんぴょん飛び跳ねながら元気な声を上げる。
「迷子にならないよう班から離れないでね？　みんなで一緒に楽しもう」
　しっかり者らしく玲音に声をかける千恵だった。
　
「それでは班行動開始です。時間に遅れないように」
　先生の声と共に、子供たちは歓声を上げて遊園地へ向かった。

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