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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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食欲の秋！ 寝子島スイーツフェスタ☆
☆スイーツ男子と、先輩へのお土産を探す少女
数日前、寝子高３年の桜井 ラッセルは、チラシを手に考えていました。
「スイーツフェスタ周るのもいいけど、もてなす側の気持ちってのも気になってたんだよな」
スマホを取り出し、通話を始めます。
「あ、叔父さん？ ラッセルだけど……」
それからラッセルは、紙を広げてポスターを書きました。
『海の家＆駄菓子屋「桜道」が出店だします』
「桜道」は元、海の家兼駄菓子屋で、ラッセルの祖父母がやっていたアットホームな店でした。
当日。エプロンをして設営準備をするラッセルに、恰幅のいい店主の哲郎叔父さんは朗らかに言いました。
「なかなか様になってるじゃないか」
「ああ、バイトはもう板についてるからな。叔父さんがフェスタに出すってきいていてもたってもいられなくって」
ラッセルは久々に出店を復活させるという叔父さんに頼んで、バイトさせてもらうことにしたのです。
出店の「桜道」のメニューは二品。
『ばあばの焼きプリン』と『南の海のゼリーパフェ』です。
自分の作ったゼリーパフェを、ラッセルはもう一度眺めます。
（見た目は綺麗。採算も考えて前より小さめにしたけど。青緑オレンジで味も爽やかさ重視で区別化してる）
後はお客さんを待つばかりです。
寝子高２年の愛猫 萌々子は、少し残念な気持ちで会場を訪れていました。
スイーツデートをするはずが、先輩が用事で来られなくなってしまったのです。
（夕方には戻られるそうなので手渡しできるスイーツを探しましょう！）
気持ちを切り替えよう、といろいろ見ながら会場を歩きます。
「いい匂い……」
どこを見てもスイーツが並んで甘い香りがして、だんだん気分が上がってきました。
「さてとお持ち帰りが出来そうなものは………っと」
萌々子は、綺麗なお菓子に目を留めました。
「わぁ……きれい……！ ハーバリウムみたい」
と形容していいのかわかりませんが、カップの中には南国の世界が出来上がっているようでした。
青いゼリーの上にはペンギンと魚クッキー。オレンジやキウイで太陽などフルーツやクリームでデコられています。
『南の海のゼリーパフェ』と名札がついていました。
「いらっしゃい！ それ、俺の手作りなんだ」
ラッセルは、パフェに見とれる萌々子に声をかけました。
「えっ？ そうなんですね、すごいです！」
「ゼリーは俺のわがままで置かせてもらってるんだー……この夏は海に縁があったから形にしてみたかったんだ。こっちのばあばのレシピで作ったプリンはおすすめだからペロッと行けると思う。濃厚で昔ながらの素朴な味で。昔は常連さんもついてた。スプーンあるからその場でもどうぞ」
「黄色が強いカスタードとカラメルの対比が食欲をそそりますね。こちらのプリンは2つください、持ち帰りで。それと……」
ラッセルに返事をしながら、買うことはすぐ決めた萌々子ですが、ゼリーパフェをじっと見つめます。
「これはテイクアウトよりここで食べたほうがよさそうですが……でも私はこのあと買って帰ったお菓子を二人で食べるつもりで……うーん」
（……いいえ、今食べなければこの先一生出会えなくて後悔するかもしれません）
「スプーンをつけていただけますか、向こうのスペースで食べます！」
「どうぞごゆっくり。プリンは持ち帰るときに保冷剤を入れるから」
「ありがとうございます」
ゼリーパフェを買った萌々子は、椅子に腰を下ろしました。
「さて、ゼリーパフェをいただきましょう」
最初に動物をかたどったサクサクなクッキーを、フルーツやクリームと一緒に。
食べ終わったら次はサイダーのゼリーを……。
（味は……ばあちゃんや店長には負けるかもだけど頑張ったから！）
ちょっと心配そうにその様子を眺めているラッセル。
「たくさんの食感を楽しめるし、ひんやりしていて美味しいです！」
満足そうな萌々子の言葉に、ラッセルはほっと胸を撫でおろすのでした。
「ごちそうさまでした」
プリンを受け取り、立ち去る萌々子。
（プリンには保冷剤をつけてもらっていますが、こちらも冷たいほうがいいですよね。急いで持って帰りましょう。常連さんもいたとのことなので先輩、きっと喜んでくれますね！）
「ありがとうございました！」
ラッセルは笑顔でその背中を見送ります。
（店主の気持ちってこんな感じなのかな……いいな♪）
そんなことを思いながら。
しばらく接客を楽しんだラッセルに、叔父さんが声をかけてくれました。
「ご苦労さん。休憩に行っておいで」
「それじゃちょっと行ってくる。カッサータ気になってたんだー」
ラッセルは宝石箱のようなカッサータの店へ向かったのでした。
数日前、寝子高３年の桜井 ラッセルは、チラシを手に考えていました。
「スイーツフェスタ周るのもいいけど、もてなす側の気持ちってのも気になってたんだよな」
スマホを取り出し、通話を始めます。
「あ、叔父さん？ ラッセルだけど……」
それからラッセルは、紙を広げてポスターを書きました。
『海の家＆駄菓子屋「桜道」が出店だします』
「桜道」は元、海の家兼駄菓子屋で、ラッセルの祖父母がやっていたアットホームな店でした。
当日。エプロンをして設営準備をするラッセルに、恰幅のいい店主の哲郎叔父さんは朗らかに言いました。
「なかなか様になってるじゃないか」
「ああ、バイトはもう板についてるからな。叔父さんがフェスタに出すってきいていてもたってもいられなくって」
ラッセルは久々に出店を復活させるという叔父さんに頼んで、バイトさせてもらうことにしたのです。
出店の「桜道」のメニューは二品。
『ばあばの焼きプリン』と『南の海のゼリーパフェ』です。
自分の作ったゼリーパフェを、ラッセルはもう一度眺めます。
（見た目は綺麗。採算も考えて前より小さめにしたけど。青緑オレンジで味も爽やかさ重視で区別化してる）
後はお客さんを待つばかりです。
寝子高２年の愛猫 萌々子は、少し残念な気持ちで会場を訪れていました。
スイーツデートをするはずが、先輩が用事で来られなくなってしまったのです。
（夕方には戻られるそうなので手渡しできるスイーツを探しましょう！）
気持ちを切り替えよう、といろいろ見ながら会場を歩きます。
「いい匂い……」
どこを見てもスイーツが並んで甘い香りがして、だんだん気分が上がってきました。
「さてとお持ち帰りが出来そうなものは………っと」
萌々子は、綺麗なお菓子に目を留めました。
「わぁ……きれい……！ ハーバリウムみたい」
と形容していいのかわかりませんが、カップの中には南国の世界が出来上がっているようでした。
青いゼリーの上にはペンギンと魚クッキー。オレンジやキウイで太陽などフルーツやクリームでデコられています。
『南の海のゼリーパフェ』と名札がついていました。
「いらっしゃい！ それ、俺の手作りなんだ」
ラッセルは、パフェに見とれる萌々子に声をかけました。
「えっ？ そうなんですね、すごいです！」
「ゼリーは俺のわがままで置かせてもらってるんだー……この夏は海に縁があったから形にしてみたかったんだ。こっちのばあばのレシピで作ったプリンはおすすめだからペロッと行けると思う。濃厚で昔ながらの素朴な味で。昔は常連さんもついてた。スプーンあるからその場でもどうぞ」
「黄色が強いカスタードとカラメルの対比が食欲をそそりますね。こちらのプリンは2つください、持ち帰りで。それと……」
ラッセルに返事をしながら、買うことはすぐ決めた萌々子ですが、ゼリーパフェをじっと見つめます。
「これはテイクアウトよりここで食べたほうがよさそうですが……でも私はこのあと買って帰ったお菓子を二人で食べるつもりで……うーん」
（……いいえ、今食べなければこの先一生出会えなくて後悔するかもしれません）
「スプーンをつけていただけますか、向こうのスペースで食べます！」
「どうぞごゆっくり。プリンは持ち帰るときに保冷剤を入れるから」
「ありがとうございます」
ゼリーパフェを買った萌々子は、椅子に腰を下ろしました。
「さて、ゼリーパフェをいただきましょう」
最初に動物をかたどったサクサクなクッキーを、フルーツやクリームと一緒に。
食べ終わったら次はサイダーのゼリーを……。
（味は……ばあちゃんや店長には負けるかもだけど頑張ったから！）
ちょっと心配そうにその様子を眺めているラッセル。
「たくさんの食感を楽しめるし、ひんやりしていて美味しいです！」
満足そうな萌々子の言葉に、ラッセルはほっと胸を撫でおろすのでした。
「ごちそうさまでした」
プリンを受け取り、立ち去る萌々子。
（プリンには保冷剤をつけてもらっていますが、こちらも冷たいほうがいいですよね。急いで持って帰りましょう。常連さんもいたとのことなので先輩、きっと喜んでくれますね！）
「ありがとうございました！」
ラッセルは笑顔でその背中を見送ります。
（店主の気持ちってこんな感じなのかな……いいな♪）
そんなことを思いながら。
しばらく接客を楽しんだラッセルに、叔父さんが声をかけてくれました。
「ご苦労さん。休憩に行っておいで」
「それじゃちょっと行ってくる。カッサータ気になってたんだー」
ラッセルは宝石箱のようなカッサータの店へ向かったのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2022年08月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年08月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2022年08月08日 11時00分
