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ギャップ転生物語
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龍目 豪
はゆっくりと重い瞼を開けた。
「ううん」
体を起こすと、そこはどこかの屋敷の縁側だった。外は暗く月明りが射し込んでいる。ここから見える裏庭には蛍が飛んでいた。カエルの鳴き声もする。夏だろうか。
「ん。涼しいな」
ふと自分の手を見ると、びっくりするくらい小さかった。
「……」
顔をぺたぺたと触ってみると、いつもよりつるつるしているような。
妙だ。豪は慌てて、縁側から外へ。屋敷の中庭らしいそこには小さな人工川が流れている。幸い、流れは非常に穏やかなので鏡代わりに出来そうである。
「お。俺、なのか……?」
そこにはおかっぱ頭の少女が映っていた。大人ぽく見えるのは下唇に紅を指しているからだろうか。着物は桜色の花柄。人形のように白い肌に息を飲む。
「俺が、跡形もねえ!」
性別逆転、しかも小学生くらいの子供になってしまっている。
「て、転生したんだよな。まさかこんな」
前世との共通点を見つけるのが難しいくらいだ。
「……いや、共通点は俺の心だな!」
前世は龍目豪、今の認識も龍目豪なのだから、悩むことはないだろう。
「とりあえず、ここがどういう世界なのか。てか、この子は誰なんだ」
中庭を一通り歩き回った後、そのまま屋敷の外側を一周して敷地外へ出られる門へとやってきた。
「おお」
屋敷の外はオレンジ色の提灯が飾られている。行き交う人々は一様に着物で、雰囲気は明治時代だろうか。人々の様子を確認すると、文明開化という言葉が浮かんだ。
夏の夜祭のような雰囲気に、少しだけ胸が高鳴る。
「まずはこの世界を知らないとな」
豪は歩き出した。
涼やかな風に頬を撫でられ、
月原 想花
はぽかんとした。蒸し暑さにうなされながら猫鳴館で寝ていたはずだったが、気づけば夜の街に立っていた。オレンジ色の光を纏う提灯が飾られた華やかな街は、非常に目を奪われる。
「……んっ」
動こうとしたが、足が重い。というか体が異常に重い。
「花蛍、行きますよ」
近くにいた地味な着物の女性が困ったような顔で言う。
(はなほたる?)
改めて自分の格好を見てみると、タンクトップとショートパンツではなくなっていた。着替えた覚えはないのだが。
「!」
赤を基調とした花柄の着物。草履は現代風に表現するなら厚底。長いであろう髪は結いあげて簪で留めている。顔や唇にも何か塗られているような気がする。
「花蛍花魁、行きますよ」
(花魁!? ぼくが?)
その存在は知っているが、まさか自分がなってしまうとは思わなかった。いわゆる遊郭、煌びやかな世界だが、現代でいうキャバクラの前身である。
「何をしているのです? 今日のお客様が来るまで時間がありますが、早く戻らないと」
どうやら、ここでの想花は人気の花魁らしい。
(花魁になる人って、売られた女の子が多いって聞いたけど)
それでも、前世よりましなのではないかと思わずにはいられない。と、そばを荷物運びの男達が通った。運んでいるのは運よく姿見である。
(これがぼく?)
白粉に紅を指した少女。美人だ。通りゆく人々も振り返る。
不安になっていたものの、容姿の良さ、衣食住がすでに確保されていること、絶望するには恵まれているような気がする。
想花は拳を握りしめた。
「ここで生きていくしかないなら、精一杯幸せになるしかない」
「さっきからどうしたのですか?」
世話役らしい女性が問うて来る。
「あの、お客さんが来るまで、どのくらいですか?」
「予約がなしになったから、三時間てところですね。それが何か」
「それだけあれば、十分。ちょっと出かけてくる。三時間後には戻ってくるから」
「は? 予約がなしになったら、新しい客を入れて」
「それじゃ!」
想花は独特の草履を手に持って駆け出した。足袋の方が走りやすい。
「まずはこの世界のことを知らないと」
女性が追いかけてこないことを確認すると、草履を履き直して、ゆっくりと歩き始める。
「本当に現代じゃないんだ」
雰囲気的に明治時代だろうか。
タイムスリップなのか転生なのか。
(いや、こんな格好してる時点で転生かな)
そんなことを考えつつ、歩いていると、
「まさか、花蛍花魁!?」
歩み寄ってきたのは若い男性二人だった。
想花はびくっと肩を揺らす。
「え」
知らない顔だ。
「ほら、この前行ったろ? 俺だよ俺」
丸メガネの彼はどうやら客らしい。
「花蛍ってあそこの看板の? なんでこんなところに」
もうもう一人の連れの男性が首を傾げる。
「いや、その」
「もしかして客が入ってないのか? なら、ちょっと相手してくれよ」
妙に馴れ馴れしいし、こうしたナンパをされるのに慣れていない。どうにか交わして、逃げたいところだが。
(どう言うのが正解なんだ?)
「なあ、良いだろ? 客が入っていないなんて珍しいんだから」
腕を掴まれ、想花は顔を引きつらせた。思ったより強引だ。現代ならこの時点でセクハラだが。
(ど、どうしよう)
対応に困っていると、
「おい、さすがにやめろ。嫌がってるぞ」
三人一緒に声の方へ。
腕を組んだおかっぱ頭の女の子が立っていた。
絡まれている少女はいわゆる花魁という奴なのだろう。男性の相手をするのが仕事なのだろうが、迷惑そうにしているのは見過ごせない。
豪は彼女らの会話に割って入った。
「なんだ、このガキ」
先ほどのデレデレ顔から一転、鋭い視線を向けてくる男性。
「迷惑そうにしてんだ。その手を離せ」
「ああ? なんだこいつ。なんでここにガキがいるんだよ」
「ガキはそっちだ。大人の男が女子の嫌がることをするな」
「このっ」
豪は乱暴に伸びてきた手を交わして、その腕を軽く引っ張ってやる。
「うお!?」
前のめりにバランスを崩したところで、花魁の手を引いた。
「こっちだ」
「え、待って」
豪は路地へと飛び込んだ。花魁、もとい想花はちゃんとついてきているようだ。
しばらく走って、息が切れ、立ち止まる。
「はあはああ、大丈夫か? 変なのに絡まれたな」
「ああ、うん。ありがとう。どうしていいか分からなくて困ってたから助かったよ。それにしても度胸があるね、君」
「ああ、元探検部だからな」
「探検、え?」
「気にするな。それじゃ、また」
と、二人のそばに花蛍花魁に付き添っていた女性が立った。
「探しましたよ。さあ、戻りましょう」
「あ……」
街の冒険を楽しむはずだったのだが、見つかってしまった。想花は肩を落とした。
「お迎えか、それじゃ俺はこれで」
と、手首を掴まれた。
「……お嬢ちゃん、一人かい」
女性がにこやかに笑った。
「ん? まあ。でも家が近いから」
「街の出口の方にある屋敷でしょう?」
「ああ、知ってるのか」
「あそこは売られた子達を一時的に保護している場所ですから。丁度良い。立派な、花魁にしてあげますよ」
「花魁!? いや、俺はそういう方向に前向きに生きるつもりじゃ」
「さあ、戻りましょう。温かいご飯をあげましょうね」
(飯は大事だな……)
食べてから考えることにする。
想花もふうっと息を吐いた。
「やって行けるかな? でも、逃げちゃだめ、だよね」
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
転生先の生活はどうでしたでしょうか?
おススメ希望の方が多かったので、気に入ってもらえるか不安ですが、少しでも転生気分を味わってもらえれば嬉しいです。
ご参加ありがとうございました!
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担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
ゲーム
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年04月29日
参加申し込みの期限
2022年05月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年05月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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