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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
反転、膨張。変わって染まって？
「理緒ちゃん！」
「逃げよう！」
「ってアレ怪奇現象じゃないですよね！？」
理緒が紗月の手を引き、ツッコミを入れる楓香に露草が逃げるよう促す。
「ひゃあっ！ うりやませんせいについてしまったきゅうこんみるちゃんのえいきょうでみんなホラーなできごとをひきつけやすくなってるんだよ～～！」
ひゅーいときなこが逃げながら叫ぶ。だが、道哉はその怪奇の方へと……正しくはこけかけた瑠奈の手を取り共に逃げようとしていた。背後には、チェーンソーを振りかぶる殺人鬼っぽいナニカ！！
「え？ あのっ、ありがとうございますっ」
「いいんだよ。ほら！」
道哉に手を引かれ、瑠奈は謎の殺人鬼っぽいナニカの一撃を避ける事が出来た。急いで先行く５人に追いつこうと２人は必死に走る。
だが、この時道哉は彼女に周りに小さい物が浮かんでいる事に気付いた。
（？ これは何じゃ？）
追い払おうとしても、すぐについてくる何か。ようやくきなこにおいついた時、彼女が目を丸くした。
「それ！ きゅうこんみるちゃん！！」
「え？ こ、これが……？」
きなこの言葉に道哉は目を丸くする。だが、その間にもホッケーマスクの殺人鬼っぽいナニカが迫る！
「こっちデース！」
露草に導かれ、教室へと滑り込んだ道哉達。彼らは先に入っていた面々同様息を殺し、殺人鬼っぽいナニカが去るのを待った。
「だ、大丈夫。あたしがついているから……ね？」
震える紗月をそっと抱きしめる理緒。だが、紗月は、理緒の手も震えている事に気付いた。
（本当は怖いのに……強気に振る舞って……）
彼女が悟った。理緒もまた本当は怖い物が苦手だった。それでも不安にさせないようにそう振る舞っているのだと。
「ていうかチェーンソー持った殺人鬼が追っかけてくるってホラー映画じゃないんだから……」
「どうにかまけてよかったデース。もう少ししたら調査を再開しましょう」
僅かに強張った笑顔でそういう理緒に頷いたのは露草だ。彼は朗らかな笑顔で周りの面々の気持ちを落ち着かせる。
「本当に今のは命の危機を感じたわ……」
楓香が深いため息を吐きながらそう言った。
少し息が整ったところで、状況を整理する。きなこの説明を改めて聞いた一同は、瓜山先生を一先ず探すことにし、次に気になった瑠奈に目が向く。彼女の周りには常に小さな何かがとんでくるのだ。
「そう、だね。私は皆とちょっとちがうみたい……。多分、これ、吸魂ミルちゃんだと思う。それを引き寄せちゃうみたい」
先ほどは偶然殺人鬼っぽいナニカに遭遇したのだろう、と憶測を交え瑠奈は語る。
「なるほどホラー呼び寄せというのはこういう事か……」
道哉がふむ、と僅かに唸っていると妙に辺りが静かな気がした。その次の瞬間、突如机が浮かび上がった。
「ぽ、ポルターガイスト？！」
「えぇい！ それならあたしのろっこんで対抗しちゃえ！」
紗月が身を強張らせ、理緒にしがみ付く。その間に立った楓香が手を前に出し、花びらが舞い散るイメージを脳裏に浮かべる。同時に彼女のろっこん『falling slowly』が発動し、別の机が浮かび上がり、ポルターガイストで浮かんだ物とぶつかり合う。
しかし、それだけではなかった。どこからともなく影……いや、黒い触手が這いより、襲い掛かってくる。
「ってうわっヤバッ！」
「！ お二人とも危ないデース！！」
紗月と理緒を庇い、露草がその場にあった椅子で触手を払いのける。理緒と紗月もまたどうにか触手の魔の手から逃れ、瑠奈もまた道哉に手を引かれどうにか躱す。
「ああもう！ お前さんらは自我をもて！」
道哉が飛んでくる吸魂ミルちゃんも追い払いながら叫び、若者たちは息をのむ。少し目を離した隙に道哉の姿は消えていた。次々に襲い掛かるホラー現象の中を、いつの間にか一匹の猫が果敢に押し通っていく。その後をあわててきなこが追いかける。
「この教室も安全じゃない！ とにかく廊下に！ 調査してさっさと吸魂ミルちゃんを瓜山先生から引き離すよ！！」
あの猫を追いかけて突き進もう、と楓香が叫び、紗月は少しだけ顔を上げる。理緒も怖いのを我慢し、後輩だって頑張っているのだ。
「いこう、紗月」「うん」
理緒の手を強く握り、紗月は共に走り始めた。だが、瑠奈だけが彼らの背中を見送り小さく笑う。
（あたしは、吸魂ミルちゃんを引きつけちゃう。皆に吸魂ミルちゃんがついたらたいへんなことになっちゃうから……）
瑠奈は、息を吸うと静かに歌い始める。先ほどは、偶然殺人鬼っぽいナニカに遭遇してしまい出来なかったが、今ならば……。瑠奈は僅かに微笑み、ウインク１つ。
――瞬間、ふわりと風が吹いて吸魂ミルちゃんが吹き飛ばされる。
瑠奈のろっこん『風のいたずら』は、歌いながらウインクすることで瑠奈を中心にして、風が円状に広がるように吹くのだ。
（もしかしたら、人によっては学校で聞こえる歌声のホラーかもね）
そう思いながら、瑠奈は歌いながら校舎内を歩くのだった。
「逃げよう！」
「ってアレ怪奇現象じゃないですよね！？」
理緒が紗月の手を引き、ツッコミを入れる楓香に露草が逃げるよう促す。
「ひゃあっ！ うりやませんせいについてしまったきゅうこんみるちゃんのえいきょうでみんなホラーなできごとをひきつけやすくなってるんだよ～～！」
ひゅーいときなこが逃げながら叫ぶ。だが、道哉はその怪奇の方へと……正しくはこけかけた瑠奈の手を取り共に逃げようとしていた。背後には、チェーンソーを振りかぶる殺人鬼っぽいナニカ！！
「え？ あのっ、ありがとうございますっ」
「いいんだよ。ほら！」
道哉に手を引かれ、瑠奈は謎の殺人鬼っぽいナニカの一撃を避ける事が出来た。急いで先行く５人に追いつこうと２人は必死に走る。
だが、この時道哉は彼女に周りに小さい物が浮かんでいる事に気付いた。
（？ これは何じゃ？）
追い払おうとしても、すぐについてくる何か。ようやくきなこにおいついた時、彼女が目を丸くした。
「それ！ きゅうこんみるちゃん！！」
「え？ こ、これが……？」
きなこの言葉に道哉は目を丸くする。だが、その間にもホッケーマスクの殺人鬼っぽいナニカが迫る！
「こっちデース！」
露草に導かれ、教室へと滑り込んだ道哉達。彼らは先に入っていた面々同様息を殺し、殺人鬼っぽいナニカが去るのを待った。
「だ、大丈夫。あたしがついているから……ね？」
震える紗月をそっと抱きしめる理緒。だが、紗月は、理緒の手も震えている事に気付いた。
（本当は怖いのに……強気に振る舞って……）
彼女が悟った。理緒もまた本当は怖い物が苦手だった。それでも不安にさせないようにそう振る舞っているのだと。
「ていうかチェーンソー持った殺人鬼が追っかけてくるってホラー映画じゃないんだから……」
「どうにかまけてよかったデース。もう少ししたら調査を再開しましょう」
僅かに強張った笑顔でそういう理緒に頷いたのは露草だ。彼は朗らかな笑顔で周りの面々の気持ちを落ち着かせる。
「本当に今のは命の危機を感じたわ……」
楓香が深いため息を吐きながらそう言った。
少し息が整ったところで、状況を整理する。きなこの説明を改めて聞いた一同は、瓜山先生を一先ず探すことにし、次に気になった瑠奈に目が向く。彼女の周りには常に小さな何かがとんでくるのだ。
「そう、だね。私は皆とちょっとちがうみたい……。多分、これ、吸魂ミルちゃんだと思う。それを引き寄せちゃうみたい」
先ほどは偶然殺人鬼っぽいナニカに遭遇したのだろう、と憶測を交え瑠奈は語る。
「なるほどホラー呼び寄せというのはこういう事か……」
道哉がふむ、と僅かに唸っていると妙に辺りが静かな気がした。その次の瞬間、突如机が浮かび上がった。
「ぽ、ポルターガイスト？！」
「えぇい！ それならあたしのろっこんで対抗しちゃえ！」
紗月が身を強張らせ、理緒にしがみ付く。その間に立った楓香が手を前に出し、花びらが舞い散るイメージを脳裏に浮かべる。同時に彼女のろっこん『falling slowly』が発動し、別の机が浮かび上がり、ポルターガイストで浮かんだ物とぶつかり合う。
しかし、それだけではなかった。どこからともなく影……いや、黒い触手が這いより、襲い掛かってくる。
「ってうわっヤバッ！」
「！ お二人とも危ないデース！！」
紗月と理緒を庇い、露草がその場にあった椅子で触手を払いのける。理緒と紗月もまたどうにか触手の魔の手から逃れ、瑠奈もまた道哉に手を引かれどうにか躱す。
「ああもう！ お前さんらは自我をもて！」
道哉が飛んでくる吸魂ミルちゃんも追い払いながら叫び、若者たちは息をのむ。少し目を離した隙に道哉の姿は消えていた。次々に襲い掛かるホラー現象の中を、いつの間にか一匹の猫が果敢に押し通っていく。その後をあわててきなこが追いかける。
「この教室も安全じゃない！ とにかく廊下に！ 調査してさっさと吸魂ミルちゃんを瓜山先生から引き離すよ！！」
あの猫を追いかけて突き進もう、と楓香が叫び、紗月は少しだけ顔を上げる。理緒も怖いのを我慢し、後輩だって頑張っているのだ。
「いこう、紗月」「うん」
理緒の手を強く握り、紗月は共に走り始めた。だが、瑠奈だけが彼らの背中を見送り小さく笑う。
（あたしは、吸魂ミルちゃんを引きつけちゃう。皆に吸魂ミルちゃんがついたらたいへんなことになっちゃうから……）
瑠奈は、息を吸うと静かに歌い始める。先ほどは、偶然殺人鬼っぽいナニカに遭遇してしまい出来なかったが、今ならば……。瑠奈は僅かに微笑み、ウインク１つ。
――瞬間、ふわりと風が吹いて吸魂ミルちゃんが吹き飛ばされる。
瑠奈のろっこん『風のいたずら』は、歌いながらウインクすることで瑠奈を中心にして、風が円状に広がるように吹くのだ。
（もしかしたら、人によっては学校で聞こえる歌声のホラーかもね）
そう思いながら、瑠奈は歌いながら校舎内を歩くのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2022年03月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2022年03月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2022年03月13日 11時00分
