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\ オーバータイム!/
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イルカに掴まって雲を渡る龍樹はようやく女の子の背中を見つけた。大分離されていたようで、
「これは普通に追いつけないぞ!」
イルカのおかげで互角になった。
「頼む、あいつの頭の上へ」
イルカは急上昇。
「よっし」
そこからの急降下。
「行っけー」
女の子めがけて手を伸ばす。彼女がこちらに気づいたがもう遅い。
「タッチ!」
すれ違いざまに後頭部に、ふわっと触れる。
イルカはぎゅーんとUターン、足を止めた女の子の元へ。
「捕まえたぜ!」
「むー、ちょっとずるくなーい?」
「人間対宇宙人なんだから、これでおあいこだろ?」
「まぁ、そうかもね」
と、女の子が自分の手を火星人の触手へと変え、手を差し出してきた。
「中々の頭脳プレイだったわよ」
「おう!」
改めて握手。それから、彼女の両親のところへ戻ることにした。イルカが乗せていってくれるらしい。
「そういえば、どこから来た? とか言ってたけど、あなたの方こそどうやって来たのよ。ここは人間が来る場所じゃないと思うんだけど」
「宇宙人はよく来るのか?」
「ええ、パパとママに連れてきてもらうの。遊びにね」
「へぇ。……なぁ、宇宙人の子供のあいだではどんな遊びするんだ?」
「カプギアとか流行ってるわね」
龍樹は目を輝かせた。
「マジ? うちの小学校でも」
「でも大変よね。2メートルくらいあるし、海のある惑星でしか遊べないし」
「……なんの話なんだ?」
「カプギアでしょ?」
同じ名前の何か別物なのだろうか。
龍樹は苦笑を浮かべた。さすが宇宙人である。
初夏の日差しが降り注ぐ自宅の庭にて。
仙藤 紫
は妹の
仙藤 蒼
と日向ぼっこをしていた。目を細めながら空を見上げると、足元がふわふわしているような感覚に襲われた。
(熱中症かしら)
息をついて、伸びをしていた妹の蒼へ視線を向ける。
「ちょっ、何これ!?」
「蒼?」
宙に浮かんだ蒼が慌てた様子でバタバタしていた。
「どうしたの、大丈夫?」
「いや、お姉ちゃんもでしょ」
紫は、はっとした。確かに自分も浮いている。すでに自宅より高く舞い上がっていた。
「どうなってるの?」
「やっぱりあれじゃない?」
原因はなんとなく分かる。
蒼はすぐに慣れたようだ。
「ふわふわして、落ち着かないわね。きゃっ」
バランスを崩しそうになって、蒼に受けとめてもらった。
「大丈夫?」
「ええ」
仕方ないので、二人手を繋ぎながら宙を浮遊する。
「んー、これはこれで気持ちいいかも」
と、その時だった。誰かに声をかけられた気がして辺りを見回す。
「あっ」
蒼が口を半開きにする。
視線の先には曲線がなめらかで土星型の銀色の宇宙船が浮遊していた。
「す、凄い。めっちゃステレオタイプね」
完全に良く見るタイプの宇宙船である。
と、宇宙船の下の方からはしごが降りてきて、下がってきたのは、これまたスタンダードな宇宙人だった。手を振っているので、どうにか宙を掻いて近づく。
「大丈夫かい? 温かいものでも出すから中へ」
思いっきり日本語だった。しかも優しげな男性の声だ。
紫と蒼は顔を見合わせる。
「あのー、私達は」
蒼が口を開くが、
「とりあえず掴まって。風が吹くと、流されてしまう」
言われるままにはしごを掴み、中へと案内された。
「うわ」
メタリックな内装だ。モニターがいくつか、無数のボタンやランプが点滅している。
高度な科学技術を思わせる。
はしごから床へ下りると、3匹、もとい三人の宇宙人が歩み寄ってきた。やはりグレーの体に大きな目がついている。一人は母親。残りの背が小さい二人は子供だろう。外へ出てきたのは父親なのかも知れない。
「よかった、大丈夫ですか?」
柔らかい声音、母親宇宙人が心配するように聞いてくる。
「なんか、勘違いしてませんか?」
苦笑を浮かべる蒼に対し、子供の一人、娘らしき宇宙人が首を傾げた。
「遭難した人を見つけたってパパが言うから」
「かなり元気そうだよな、良かった!」
息子らしき宇宙人は嬉しそうだ。
「確かに漂ってたけど、遭難してたわけじゃないの」
紫が言って、蒼も頷く。
「え、そうなのかい? 人間がこんなところにいるわけがないからと思って」
父親宇宙人が困ったように言う。
「あらあら早とちりねぇ、パパったら」
と、母親。
「なんかごめんねっ、よかったらゆっくりして行って」
娘がそう言い、パチンと指を鳴らした。すると、床からテーブルとイスがせり出てきて、湯気の立つマグカップが人数分用意されていた。
聞くところによると、この家族は自家用宇宙船で遊覧飛行中なのだそうだ。
特に子供二人とは話が弾んだ。蒼と同年代らしく。
「蒼ちゃん、ゲーム好きなの!?」
「オールジャンル得意よ」
「じゃあ、ポチャッコも得意?」
「ポチャッコ……?」
蒼は首を傾げる。聞いたことがないジャンルだ。
「それって」
「文字通りポチャッコ系。人気ジャンルだよね!」
「人気ジャンルなんだ」
蒼はむむむと唸る。宇宙人の国特有のゲームジャンルなのかも知れない。
「蒼」
名前を呼ばれて振り返ると、紫も息子が宇宙船の窓を見ていた。
「どうしたの?」
駆け寄ると、窓の外を指で指した。
「ほら」
真っ青な空、雲の間から出てきたのは空飛ぶクジラの群れだった。
「すげーだろ?」
「あれって、海にいる普通のクジラ?」
紫が聞く。
「フウセンクジラだ」
と、四人の後ろから父親宇宙人が近づいてきた。
「外へ行ってみると良いよ」
命綱の役割があるらしい、リングを手首につけ、床に開いたハッチから外へとダイブ。
蒼と娘はすぐにジャンプしたが、紫は少し躊躇う。
「大丈夫だって! 一緒に行こうぜ!」
息子に言われ、紫は頷いて空へと足を踏み出した。
「っ!」
空気が薄いような気がしたが、すぐに浮力に包まれる。
「ちょっと、危ないっ」
娘の声。
紫は、はっとした。下の方にいたクジラから潮が噴き出そうとしている。
「お姉ちゃん!」
噴き出そうとする潮、横から蒼が紫に飛びかかり、間一髪で避けたのだった。
「あっぶなー」
蒼は冷や汗をかきながら言う。
「ちょっと大丈夫?」
「おいおい、危なかったな」
娘と息子が言って、
「あ、ありがと、蒼」
「ぼーっとしちゃだめだよ?」
「えぇ」
それからフウセンクジラの背中を渡ったり、小さな船を出してきて、潮に乗ったりと思いっきりはしゃいだわけだが。
その後は寝子島に送ってくれるというので、お言葉に甘えつつ、寝子島の観光地などを周ることになった。
人間に変身した娘と息子が滅茶滅茶美形だったのはここだけの話。
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あとがき
担当マスター:
高城ヒト
ファンレターはマスターページから!
今回は重力の影響が弱くなることによって、辿り着けた狭間の世界が舞台でしたね!
人間以外の不思議な生き物たちとの交流、いかがでしたでしょうか?
真っ青な空と雲が浮かぶ世界、妙に晴れやかな気分で書かせていただきました。
ご参加ありがとうございました!
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担当ゲームマスター
高城ヒト
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月04日
参加申し込みの期限
2021年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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