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龍樹はごくりと息を飲み込んだ。異種族宇宙人の家族だろうか。グレーの体にタコ足の子どもが二人に手を繋がれている。
(う、宇宙人?)
じっとこちらを見ている。なんとなく警戒されているのかも知れない。
「こ、こんにちは。俺は白石龍樹って言うんだ」
自己紹介をすると、彼らは顔を見合わせるような仕草。
「どこからここへ来たんだ? どういうところなんだ?」
子供がおずおずと近づいてきた。
手を差し出してきたのでそれを握ろうとした時。
子供の宇宙人がぴょんと飛んだ。
「へ!? うわっ」
頭に軽い衝撃、気づけば目の前の子供宇宙人はいなくなっていて、
「逃げるの得意なんだけど、捕まえて見る?」
振り返ると、女の子が立っていた。グレーのワンピース姿。一目見てわかった。先程の子供宇宙人だろう。
「え、人間に」
「こんなの簡単よ」
女の子は得意気に言って、
「ほら龍樹、捕まえて見なさいよ。そしたら、色々教えて上げるわよ」
「あっ、待って」
腕で空気をかくようにして、雲を渡って遠くへ行ってしまう。龍樹も慌てて、腕を動かして見ると‥「うお、凄い」
腕をオール替わりにすると好きな場所へ移動できるようだ。
「中々上手いじゃない」
「よっしゃ、捕まえて色々話を聞かせてもらうぜ!」
「やってみなさいな!」
龍樹も雲を足で蹴った。
月詠は高速で移動するイルカに捕まりながら、辺りを見回してみた。
「本当に真っ青だな」
空に包まれているのではないかという不思議な感覚だ。
「ところでどこへ連れて行く気なんだ?」
イルカに問うと、
「キュッ」
何故か嬉しそうになく。人を乗せて飛ぶのが楽しいのかも知れない。
と、月詠に影が差した。
「ん」
見上げると、巨大な雨雲、もといくじらがゆっくりと飛行中だった。
「おお……」
月詠はイルカの背中をポンポンと軽く叩いた。
「クジラの上に行ってみたいんだ。お願い出来ないかな?」
イルカは頷いたように見えた。
そして、
「!」
急激な上昇。すぐにクジラの高さに並ぶ。
「やあ、こんにちは」
クジラはすぐに月詠に気づいたようで、頭の辺りから潮を吹いた。
そこで気づく。クジラの頭の上に透けた人影が座っていたのだ。
近づいてみると、若い男性だった。
「君は……。まだの人だね」
「まだ?」
「いいや、なんでもない」
直感的に生きた人ではないと感じる。体も透けているし。徐々に薄くなってきているような。
「……もしかして、消えるのか?」
「この青に溶けたらどこへ行くのだろうね」
月詠は空を見渡した。どこへ行くのか、彼にも分からないようだ。
イルカから降りて、くじらに飛び乗る。足元の安定感、スマホのカメラ機能を使えそうだ。
「そろそろ溶けそうだ。最後に生きた人と話せて良かったよ」
「あぁ」
青年は笑顔で、消えて行った。
スマホで辺りの写真を撮っていると、
「ふふ、クジラだあっ」
クジラの頭に着地してきたのはグレーのワンピースを来た女の子である。
「!?」
「ごめんなさい、すぐ行くから」
クジラの頭を蹴って、雲の向こうへと飛んで行ってしまう。それを追ってか、クジラへと着地してきた人物が一人。
「はぁはぁ、中々やるなっ」
肩で息をしているのは龍樹だった。
「君は寝子島の人間だな」
「ああ、そっちも?」
「さっきの子を追いかけていたのか?」
「あいつ、宇宙人なんだけど、すばしっこくて。ジャンプ力とか凄いんだ。人間の俺じゃ勝てなさそうだよ」
「なら、このイルカに頼むといい」
「え?」
フェアではない戦いなら、こちらもイレギュラーを使った方がいい。
イルカは乗り気のようで、龍樹を自分に跨がらせた。
「おお、すげー」
「気をつけてな」
「うんっ」
龍樹とイルカは雲の向こうへ消えて行った。
そして、眼下に空飛ぶ猫の大群が。
「カオスだな……」
きっと青い空の果てはない。
葉月は、はっとして目を覚ました。
「んん」
頭の中がふわふわするが、妙にスッキリしている感じもする。
「寝てたのかしら」
腕の中で猫も寝ているが、そばに滴の姿はなかった。
「……え?」
見上げると、平たい雲の上に真っ白な城が建っていた。
吸い寄せられるように、大きな門を抜け、巨大な扉の前へ降り立つ。
するとすぐに、扉が開き始めた。
出てきたのは小学生くらいの男の子だった。白いシャツにネクタイ、ローブを肩にかけている。
「やぁ。お客さん」
にっこりと笑う。どうやらこの城の主らしい。
「ごめんなさい。眠ってしまって、気づいたらここにいたの」
「そうなんだ。いや、大歓迎だよ。妖精さんを迎えるのは始めてだ」
「妖精?」
「地上に降りたときに見かけた森の妖精にそっくりだ。違うのかい?」
「ええ、私は人間よ」
「そうか」
城の中へ案内された葉月は空が透けて見える天井に目を奪われた。
「この場所に人間が来るなんてね」
「もしかして珍しいことなの?」
「ここは雲の国だからね。人間は雲に乗れないんだよ。だから普通は見えないんだ」
「そう……」
「いずれ、君も本当にここへ来る日が来るかもしれない」
それがどういう意味なのか。滴の言葉を思い出し、ふっと息をつく。
「いつか私もこの青空に溶けていくのかしら」
「ああ、きっとね」
お城を案内される時間は夢のようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
高城ヒト
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年10月04日
参加申し込みの期限
2021年10月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年10月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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