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『居酒屋 ぐでねこ』で宴会を
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●三者三様の居酒屋タイム
夕日が遠くに沈もうかという頃。
工藤 来夢
は
酒浸 朱蘭
、
夢宮 瑠奈
とともに歩いていると、ふと声を掛けられた。
「お嬢さんがた、一杯どうです? サービスしまっせ」
飲み屋の客引きか、と来夢はげんなりしながら振り向く。普段なら即お断りなのだが、声の主が三毛猫だと気づいて目を丸くする。
「うちの『マタタビ酒』は一度味わったらヤミツキでっせ。もちろんソフトドリンクもありやす」
その猫は朱蘭や瑠奈を見ながら話し続ける。二本足で立つ猫が、自分が働いているであろう居酒屋に案内しようとしている。そして路地の向こうにぼんやりと浮かび上がる、こじんまりとした店。
これはなかなか面白そうだと、3人とも思った。
「朱蘭、瑠奈。お腹も空いてきたし、行きましょう」
「いいね! 猫の居酒屋!」
来夢の呼びかけに朱蘭と瑠奈は同意した。
(ネコの居酒屋、いい漫画のネタになりそうね)
現役の漫画家としてはネタが増えるのは大歓迎。
声を掛けてきた猫は喜んで3人を、その店へと連れていく。
近づくにつれて、ぼんやりとしていた灯りがだんだんはっきりしてくる。その店の入り口には『居酒屋 ぐでねこ』と書かれた赤提灯がぶら下がっていた。外観は昔なじみの居酒屋といった佇まいだった。
のれんをくぐって店内に入ると、賑やかな声が聞こえてくる。
活気があって、どの席でも料理や酒を楽しんでいる様子が伺える。それはどこにでもある居酒屋の雰囲気だった。ただ、店員も客も猫が中心というのが他の店と違う点だった。3人は案内されるままにテーブル席に座る。
「ねこさんたちのお店、珍しいね! ナニカおいしいものだしてくれるのかな、ちょっと気になるかも」
瑠奈は期待を膨らませながら店内を眺める。
ここにはどうやら二本足で歩く『ねこ』と、ふつうの『猫』がいるようだ。『ねこ』が注文を受けたり、話し相手になっている一方で、『猫』は背中にくくりつけたトレイで器用に注文の品を運んでいる。また膝の上で丸くなって客に癒しを提供している。
その仕事ぶりに感心していると、店員のねこが来夢たちに話しかけてくる。
「ご注文はお決まりですか?」
「へー、注文もねこが受けてるんだ、面白いわ! 何かオススメはある?」
「『マタタビ酒』がオススメですよ」
「ふーん、それが看板メニューね。それじゃあたしはそれをいただこうかしら?」
他にも料理を選びつつ、来夢が2人に話しかける。
「せっかくだし2人もこれ飲んでみない? こんなファンタジーな居酒屋だし未成年とかそういったのは目をつぶって飲んでみちゃうのもいいんじゃない?」
「あ、あたしはまだお酒はちょっと……」
瑠奈の言葉に乗っかるように朱蘭も来夢の提案を退けた。
来夢はしぶしぶと言ったふうに引き下がり、適当につまみも注文した。それをメモした店員ねこが厨房に戻っていく。
「でもさ、まさか3人で居酒屋に入ることになるとは思わなかったぜ!」
「ほんとにね」
「料理も気になるなぁ」
居酒屋らしい賑やかさを肌で感じる3人。
あちらこちらから談笑が聞こえ、奥の部屋では団体が宴会を楽しんでいるようだ。
「とりあえずあたしらも歌って飲んで楽しんじまうぜー!」
これから楽しもうと意気込んだところに、飲み物が運ばれてきた。3人はそれぞれのグラスを手に取って掲げる。
「それじゃ……かんぱーい!」
カツンとグラスの音が響く。
来夢は『マタタビ酒』をさっそく口に含む。アルコール度数が控えめなのか、あまりお酒という感じはしない。フルーティな香りが鼻を通り、爽やかな味が広がる。ガツンとした感じが無い分、どんな料理と合わせても美味しく呑めそうだ。
「これは料理も楽しみね」
「そうだねぇ」
来夢と瑠奈がそんな話をする傍らで、朱蘭はあることを始めていた。
(さて……っと)
朱蘭は色々なものに指を十字に這わすと、ろっこん『似非バッカスの鬼毒酒』を発動する。水もソフトドリンクも味は変わらないのに、これらを飲むと酔うことができる。彼女はおもむろに立ち上がると、これらをいろんなところにおすそ分けしにいく。
客のねこたちも既に酔ってるのかノリがいい。差し出された水を素直に受け取る。
その頃、来夢と瑠奈のところには様々な料理が運ばれてきた。料理も唐揚げや天ぷら、刺身などバラエティに富んでいる。
「おいしい~」
瑠奈は満足そうに頬を緩ませる。来夢も料理の味を堪能しつつ、酒の旨味を味わう。そこへ朱蘭が戻って来た。
「さぁ3人でもう一度乾杯だぜー!」
朱蘭がグラスを掲げ、他の2人も合わせる。本日2度目の乾杯をすると3人とも一気に飲み干した。来夢以外はソフトドリンクのはずなのに、瑠奈も朱蘭もろっこんの影響で既に酔っている。
このまま3人で盛り上がるかと思われたが、予想外のことが起こる。
「あらら足が目が回るぜ~」
朱蘭は足元がふらっとする感覚に気づく。酔いがさらに回って床に横になってしまった。
(ん~おかしい……普段から酔っぱらってるんだからこれぐらい……あっここ居酒屋だから本当の酒あるんだった!!?)
酒の匂いだけでクラクラする朱蘭が居酒屋のなかで酔わないわけがない。3人のなかで、彼女が一番最初に酔っぱらってダウンしてしまった。
「あら? 酔っぱらってきちゃったかしら? 瑠奈、ちょっと介抱してあげてー」
朱蘭の様子に気づいた来夢が、瑠奈に声を掛ける。瑠奈は朱蘭を介抱しようと膝枕で横たわらせる。
(むむ、酔っぱらった少女を膝枕する構図……。これはレアな光景ね、せっかくだし撮影して漫画の資料にさせてもらおうかしら)
来夢はどこからかカメラを取り出すと2人にレンズを向ける。
「え、なに、写真? もー、急に撮られたら準備が……きれいに撮ってね?」
「もちろん」
来夢の考えなど知る由もなく、瑠奈と朱蘭はパシャパシャと撮られている。よく見ると朱蘭も腕をちょっと挙げてピースサインを出していた。
(あー……これ起きた時に怒られるのかなー)
わずかに残った理性でそんなことを思いながら、朱蘭は夢の中に溶けていった。来夢は写真を撮りながら、相変わらず店員に絡んでいる。
「あ、店員さんおつまみどーもどーも。そうだ、せっかくだし店員さんもマタタビ酒いっぱい、いかが? あたしのお・ご・り♪ 飲んで飲んでー」
困惑する店員をよそに彼女は話し続ける。そして数分後には酔っぱらって店員ねこを抱き枕にして眠り始めた。唯一残った瑠奈は朱蘭を膝枕しながら、店の様子を眺めている。
介抱といっても朱蘭はもう眠っていて、何かする必要はない。それに瑠奈自身も酔っていて、ほわほわとしながらこの雰囲気を楽しんでいる。しかし飲んで食べてと過ごしていると、流石に疲れてきて瑠奈もうとうとし始める。
(ぼんやりするー……でもしあわせだなぁ……)
優しい顔をして、ただぼんやりと、幸せな気持ちに浸っている。
(眠り込んじゃっても、大丈夫かな? 朝になったら、このお店が丸っと消えてたり、するのかな。……夢でも、いいかもねえ)
ぼんやりする頭で考えるのも限界で、瑠奈も夢の世界へ潜っていった。
三者三様に過ごしたこの時間。
それぞれがどこまで覚えているか分からないが、楽しかったという記憶だけは残り続けるだろう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
星織遥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年07月07日
参加申し込みの期限
2021年07月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年07月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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