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装飾譚:女性の靴「Cendrillon」
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寝子島ティアラの人気店のひとつ、「サンドリヨン」には今日も多くのお客が訪れている。お城をイメージした店内にはキラキラと光を跳ね返すシャンデリアや猫足のアンティークチェアが並べられており、自分のための靴を見つけに来た女性客をもてなしていた。
ショーウィンドウには本物のガラスでできた華奢なハイヒールが飾られていた。深紅のベルベットのクッションに恭しく飾られている小さな足のための靴を、
笠原 ひびき
はやや他人事のような瞳でちらりと眺める。今日は
桜庭 円
、
小山内 海
、
ブリジット・アーチャー
と4人でショッピングに来ていた。
お姫様の靴、かぁ。
綺麗なドレスに靴とか、やっぱり憧れはするよな。
きらびやかな舞踏会に音楽隊、そういう絵本を子供の時に見たことがあったっけ。
「――で、ひびきはどういうのが好みかしら?」
「え? あ」
ブリジットに話しかけられ、ひびきの意識が現実に戻る。
「どうしたの。ぼんやりして。何か考えごと?」
ブリジットはひびきの頬が少し赤らんでいるのに気が付いた。不思議に思って尋ねると、ひびきは先ほどの考えを払うように手を動かした。
「いやいやいや、何も考えてないって! 別にドレスに合うのとかそんなの考えてな……あ」
「あら、ドレス。合わせるなら見繕ってあげてもいいわよ」
しまった、という顔のひびきと対照的にブリジットは落ち着いたものだった。資産家のブリジットにとってパーティーは身近なものなのだろう。自然な提案だった。
「いや、だから……その、そんなんじゃないって」
しかし、ひびきにとってはドレスは夢の世界の衣装に近くて……。ブリジットへの返事は尻すぼみなものになってしまった。
そっぽを向いてしまったひびきを見て、ブリジットがくすりと微笑む。口元に指を添えた品のある仕草。
「冗談よ」
「……」
友人の沈黙が怒りによるものではないことは簡単に推理ができた。
なんか慌ててるのが、ちょっとかわいいわね。
こういうのをギャップ萌って言うのかしら。微笑ましい気分になり、それ以上からかうのはやめることにした。
「円は何を見ているの?」
店の奥に進み、円に声をかける。円は秋物のコーナーを眺めているようだ。
「ボクねー、ブーツ欲しい!」
「あら。セール狙いじゃなかったの?」
「うー、そうなんだけどさ。おしゃれ用の厚底ブーツ、動きにくいんだもん。おしゃれと動きやすさを両立した、いいブーツが欲しいわけ!」
おさがりのブーツは走るには不向きな物だったらしい。結果、行動的な円は大抵スニーカーを履いていた。
「そういえば円、和服にスニーカーで来たこともあったわねえ……」
「う。今はこっぽりも持ってるよ! とにかく、今日はおしゃれもオッケーなブーツを買いにきたの。あっ、店員さん!」
円は近くを通った店員を呼び止め、欲しいブーツの希望を伝えた。素材は皮で格好いいもの。それでいて動きやすい靴。店員が持ってきたものを並べて円とブリジットが品評会を開始する。
「ボクシングのステップ踏めるならベストな感じ。色は黒がいいかなー」
「動きやすさ重視なら厚底やヒールは難しいわね」
「だよねー……あ、これいいかも!」
円が持ち上げたのは革製のスニーカーブーツだ。一見編上げのブーツだが踵がしっかりとしている。これなら走ることもできそうだ。
早速試着してみる円。うん、屈伸運動も問題ない。
「ボクシングシューズにもこういうシルエットのなかったかしら」
「あるよー! 確かにちょっと似てるね。決めた。ボク、これにする!」
店員によるとスニーカーブーツはダンスにも使われるほど動きやすい靴らしい。円はほくほくとした顔で、目当ての靴をレジに取り置きしてもらった。
円ちゃんはブーツにしたんだな。
海は夏もののコーナーから友人たちの買い物の様子をちらりと伺った。海はあまりブーツは履かない。どちらかといえば普段づかい重視なのだ。いろんなところに履いて行けるものがいい。
例えば、あのサンダルみたいな。
棚の上の方にあるサンダルを取ろうとして手を伸ばすが届かない。椅子をとってこようかと考えると、「これか?」とひびきの手が伸びた。
取ろうとしていたサンダルが目の前で揺れていた。かわいらしいリボンのついた白のサンダルである。
ありがとう、と海がぺこりと頭を下げる。
「いいよ。他にも届かないのあったら言ってな」
実際には海は声が出せない。が、会話はできる。ジェスチャーや目の動きで言いたいことはわかった。
ひびきちゃんもサンダル?
と、海がサンダルを指さしながら首をかしげて尋ねる。
「あたし? いや、ここのコーナーのサンダルはかわいすぎるからな。柄じゃないっていうか……」
じゃあ、こういうのは? と、海が離れた場所から黒の二―ハイブーツを持ってきた。秋の新作。大人っぽいデザイン。
きっと似合うよ、と海の目が言っていた。
「いや。でも今日ジーンズだしさ」
最近は、ジーンズの上からも履くみたいだよ。
海が近くにあったファッション誌の特集ページを指さした。持ってきた二―ハイブーツを履いたモデルがページの中で微笑んでいる。
「ふーん。じゃ、履いてみようかな。……すみませーん!」
店員に一声かけて試着する。
「あら、似合うじゃない。ひびき」
「うんうんっ。モデルさんみたいだよー」
いつの間にか合流したブリジットと円がニコニコとひびきを褒めた。高めのピンヒールだが変わらず姿勢がいい。武道の賜物だろうか。
「……つま先の部分かたいから、いざって時に回し蹴りも」
って、ちがーう!!
心の中で叫びながら崩れるひびき。海が不思議そうな顔できょとんとした。
『どうしたの?』
「いや、いいんだ。なんでもない……」
小山内とか、見た目可愛い子ってのは普通に考え方もかわいいんだろうな。
好きなものと似合うものが違うこともあるし無い物ねだりは重々承知だが、時々まわりがまぶしく見えるひびきであった。
「あたしのことはいいからさ。ブリジットは?」
「そうねぇ、夏用にサンダルがもう一足ほしかったから選ぼうかしら」
ブリジットは基本的にブランド物のオーダーメイド品でそろえている。けれどみんなが買って自分だけ買わないのもつまらないし、海と一緒にサンダルを買うことにした。
『どんなの ほしい?』
「私は涼しげなのがいいわ。あまり子供っぽすぎないやつね」
「ブリジット、あたしより背が高いもんな」
「ぶりちゃんはピンクより青とか紫系?」
わいわいとにぎやかにブリジットの靴を選ぶ。ブリジットはカラフルなものが希望らしい。子供っぽくないものということで、海が高いヒールの青いサンダルを持ってきた。スエードでできている大人っぽいデザインだ。ダイヤのような大きなビーズがついていた。
「うん。悪くないわね」
『にあってる』
青いサンダルはブリジットによく似合っていた。長い足がますます長く見える。
そういえば、と海は自分の選んだ白いリボンのついたサンダルに目をやる。海はヒールの付いた靴をあまり履いたことがない。
くいくい、と海がブリジットのそでをひいた。
「どうしたの。海」
『ヒールのほうが いいかな?』
勘のいいブリジットはすぐにピンときた。
「海ちゃんはかわいいデザインがいいんじゃないかな。その白いサンダル、とてもかわいいわよ」
見せる相手はどうせ彼なんでしょうし。幸せ者ねぇ。
ブリジットはほのぼのと微笑んだ。
「ねーねー。これ、履いて帰ってもいいんだって! ボク、おニューの靴で帰るよー」
『わたしも そうする』
「海ちゃんも一緒一緒!」
海と円が新しい靴にはきかえて店を後にする。少し後ろからブリジットとひびきがついてきた。
「新しい靴って楽しい気持ちになるわね」
「そうだな。次はどこのフロアに行こうか」
靴に合った服を見るのもいいし、お茶を挟むのもいいし、女の子同士の買い物はまだまだ終わらない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年08月05日
参加申し込みの期限
2014年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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