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生命、生まれるとき
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渋滞や途中で破水することも心配したが、タクシーは無事に病院に到着した。
伊藤 恵美
はひとまずほっとしながら、義両親に気遣われつつタクシーを降りる。
(大丈夫、まだ歩ける)
腰が痛くて足は開き気味だが、すぐに生まれることはなさそうだ。
(この病院を出るときには、赤ちゃんと一緒ね)
感慨深く病院を見つめながら、ゆっくりと進む。
「いよいよですね」
恵美が大きなおなかを抱えて受付に向かうと、受付の人にそう声をかけられた。
「はい」
恵美は思う。
(この受付さん、いつも人を安心させるような笑顔で応対してくれるのでほっとするのよね)
これまでも多くの妊婦がこの笑顔に勇気づけられてきたのだろう。
血圧を測り陣痛の間隔を確認された後、産科への入院手続きを済ませると、
「伊藤さん、分娩室へお越しください」
と呼ばれ、エレベーターで二階へ向かった。
扉が開くと、白衣の年配の看護師さんが待っていた。
陣痛室へ入ると、
「ご主人はお仕事が終わったらこられるんですか?」
と看護師さんに聞かれ、
「はい」
と頷くと、看護師さんは笑顔になった。
「確かお嬢さんがお生まれになった時、ご主人、病院中を駆け回りながら『今、娘が元気に生まれました。ありがとうございます!』って言って回ってらしたわね」
と可笑しそうに話す。
「あんな昔の事よく覚えてますね」
あの頃のことを思い出し、少し恥ずかしくなった。
(そうそう、あの時は後であの人、先生に怒られてたっけ。普段は冷静でしっかりしてるのによっぽど嬉しかったのよね)
とはいえ流石に今回は騒がないよう言っておかないと。
思えば、もう17年も前の話なのだ。
ふと、若かった頃の嬉しそうな主人の顔が浮かぶ。
すっかり忘れていたのに、妊娠してからいろいろとかつての妊娠中のころが思い出される。
(あの頃は私も若かったわ。でも、年取ったなんて言ってられない。今回も頑張らなくちゃね)
若々しい童顔で年を言うと驚かれるが、恵美ももうアラフォー。
幸い妊娠中の経過は順調だったとはいえ高齢出産、二度目だからって無事とは限らないのだ。
そんなことを思いながら陣痛室で着替えて、説明や検査を受ける。
「赤ちゃん、元気ですよ」
「良かった」
横になり胎児の心拍を計った後、看護師さんに言われて一安心した。
(せっかくの機会だし、この体験を創作に生かしたいわ)
そんな気持ちもよぎったが、余裕もそこまで。
段々と陣痛が辛くなってきた。
「子宮口が開くまでまだ間がありますね。食事しちゃいましょうね」
「はい」
(陣痛が来てるしお腹はすかないけど、出産を乗り切るためにはちゃんと食べなきゃ)
おにぎりにフルーツ、ジュースといった陣痛食をいただきながらその時を待つ。
「美味しい」
食べていると少しは気がまぎれた。
これからしばらくは食事どころではないのだ。
食べ終わるころには、陣痛の間隔がさらに短くなっていた。
一緒に来た義母が、持参したテニスボールを使い腰を押してくれた。
「ありがとうお義母さん、だいぶ楽になりました」
そこへピンクの医療着を着た助産師さんがやってきた。
産婦人科には看護師さんと助産師さんがいて、わかりやすいように制服の色が違っている。
「子宮の開きを見ますね」
恵美と同じくらいの年頃に見える。ということは、十分経験を積んでいるのだろう。
(私も年齢的には十分経験を積んでる年だけど、産むのは久しぶりだものね)
昔の経験はあるけれど、前と同じとは限らないのだ。
子宮を確認され、OKが出た。
「そろそろですね。分娩室へ行きましょう。歩けますか」
助産師さんに声をかけられて、義両親に笑顔を向ける。
「はい。それじゃ、お義母さん、お義父さん、行ってきます」
恵美は二人に見送られてよたよた歩きだし、分娩室に入る。
痛みに顔をしかめながら分娩台に登る恵美に、助産師さんは笑顔で言ってくれた。
「大丈夫、安心して任せてくださいね。今先生が来ますからもう少し待ってね」
「よろしくお願いします」
他にも出産する妊婦がいるのか、医師はなかなか姿を現さない。
けれど前回そういうことも経験済みなのでわかっている。ここからが長いのだ。
心の中で、恵美はお腹の赤ちゃんに向かって語りかけた。
(お母さん頑張るから、無事に生まれてきてね。一緒に元気に皆の所へ帰りましょう!)
先生が駆け込んできた。
「それじゃ、グリップを握って、合図に合わせていきんでください」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
天村花海
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオ(300)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月27日
参加申し込みの期限
2021年04月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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