シナリオ「生命、生まれるとき」

生命、生まれるとき

　出産を控え、伊藤恵美は旧市街の自宅で過ごしていた。
「二人目は生まれるの早いっていうけど、君はのんびり屋さんよねえ」
　大きなおなかを撫でながら、おなかの赤ちゃんに語り掛けていると。
「あっ？」　
　お腹に痛みが走った。
「まだ早い？　それとも？」
　久しぶりとはいえ出産は経験済み、焦らず時計を見て陣痛の間隔を計り始める。
「どうやら、本物ね」
　深夜や早朝でなくて良かった、と思いながら恵美は病院に連絡を入れる。
「はい、１０分間隔です。今から行きますね」
　受話器を置くと、義母と義父がやってきた。
「陣痛が来ましたので……」
　説明するまでもなく、病院への電話で察知していたらしい。
　義母はタクシーを呼び、義父は入院のためまとめておいた荷物を持ってくれた。
「役場にも連絡しないと」
　旦那に伝えようとする恵美だが、連絡は義母が皆やってくれるという。
　そうこうしているうちにタクシーが到着した。

　義父母が共に乗り込み、行き先の病院を運転手に告げた。
　恵美は驚く。
「二人とも来てくれるんですか？　子供たちに伝えないと……痛っ」
　言いかけて恵美は陣痛に顔をしかめる。
　間隔は順調に短くなっているようだ。
　孫と親戚の子には授業が終わるころ電話を入れることにする、と義母は言い、タクシーは走り出した。

運営部より

このシナリオはプライベートシナリオです。
以下のＰＣのみ参加することができます。
　
　　▼参加可能ＰＣ
　　・伊藤恵美さん
　
※その他の方は参加できませんので、ご注意ください。

ゲームマスターより

担当ゲームマスター

天村花海

マスターコメント

こんにちは、天村です。
伊藤恵美様、プライベートシナリオのご依頼ありがとうございました。

新しい生命の誕生、恵美様も今か今かと待ちわびていたことでしょう。
責任重大ですが、頑張ってつとめさせていただきます。
なお、参加していない登録ＰＣ様は原則として描写できませんのでご了承ください。

それでは、恵美様のアクションを楽しみにお待ちしております！