カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！｜リアクション

カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！

☆夢のような日々の終わり
　バトルロイヤルも終わり、宿に戻ってくると、合宿も終了だった。
「いいか、君たち！　うちに帰るまでがカプギア合宿だ！　今日のバトルロイヤルで成果の出せたもの、出せなかった者もいるかと思うがすべて経験として積み上げていってほしい！」
　仁王立ちでカプギア仮面が締めくくりの言葉を述べる。
　一番前でカプギア仮面の言葉を頷きながら聞いていたまなは合宿の出来事を思い出していた。
　早朝マラソンでは体が弱いまなをカプギア仮面がおんぶしてくれたこと、作り上げたカレーを美味しいと言ってくれたことなどカプギア仮面との貴重な思い出がいっぱいである。
「迎えのバスが来たようだな、さぁ、乗っていってくれたまえ」
　一人、また一人とバスに乗っていく中、まなだけが動かずに、思い出したかのような声をあげた。
「ぁ……」
「君は私のファンの子だね？　どうしたんだい？」
「……ぅ！」
　カプギア仮面の描かれたTシャツを精一杯広げてまなはサインをねだる。
　普通なら言葉にしないと伝わらない行動ではあるもののカプギア仮面はサインペンを抜いて、サササッとサインを描いた。
「カプギア甲子園で待っているよ、若きギアマスター」
　カプギア仮面がぽんぽんとまなの頭を軽くなでると彼女は顔を真っ赤にしてバスへと乗り込んでいく。
　楽しかった合宿の最後に一番の思い出ができた。
　帰ったら送り出してくれた両親に感謝の言葉と思い出話を伝えようとまなは思う……。　

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