カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！｜リアクション

カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！

☆温泉で戦闘！？
　美味しいごはんを食べた後、温泉でゆっくりしていた。
「あ～～生き返るってこういうことをいうのね」
　女湯では飛鳥が手足を伸ばして湯舟に浸かっている。
「合宿しながら、温泉に美味しい料理が味わえるなんて、最高よね」
　体を洗って湯舟に入ってきた蒼は飛鳥と同じ感想を述べながらにっこりと笑った。
　勉強漬けを乗り越えてリハビリと思っての合宿だったが、息抜きにもなって最高の気分である。
「……ん」
　こくこくと二人の言葉に先に入っていたまなが頷きながら温泉の中でも水中用パーツを使ったカプギアの操作練習をしている。
　体が弱く旅行などあまりできていないまなにとって今日という日はとてもいい日だ。
　ほぅとまなが息をつくと、ガサガサっと茂みが揺れる。
「覗き魔！？」
　飛鳥がびくっとなり、手で胸元を隠していると、茂みの中からぼぅっとカプギアが浮かびあがってきた。
　統一感のないメーカーのつぎはぎのようなカプギア、湯舟に使っていた飛鳥たちに向かって高圧水流を浴びせてくる。
「……っ！」
　高圧水流攻撃をまなのギアが防ぎ、反撃を行いながら時間を稼いだ。
　その間に湯舟から飛び出した飛鳥達は脱衣所にあるそれぞれのギアを握る。
　貴重品は手元に置く……ギアマスターにとってカプギアは一番の貴重品だ。
『クスクス……ねぇ、あそぼーよ』
　いつの間にか、そこにはおかっぱ頭の少女が和服を着てニヤリと笑っていた。
「もしかして……これが噂の？」
　蒼が旅館に伝わっている噂話を思い出してつぶやく。
「そうだとしても、せっかくのいい気分を邪魔されたのは許せないわ。一気に畳みかけるわよ！」
　レオナの合図で全員が一斉にツギハギギアを操る少女とのバトルを始めた。
　どったんばったんと女湯が騒がしくなっているのを聞きつけた、龍樹が慌てて入ってくる。
「どうした！　大丈夫か！　みんな！」
　龍樹が見たのは湯煙に覆われながらも裸の女子達だった。
「「見るな！　この変態っ！」」
　女子達のカプギアと風呂桶攻撃が龍樹に一斉に向かってきて、彼は吹っ飛んで廊下に転がった。
「ハッハッハッ、若さだね！　大丈夫かい？」
　女湯から転がり出てきた龍樹を、湯上りで浴衣を着たカプギア仮面が龍樹に手を貸して立ち上がらせる。
　むろんマスクはつけたままだ。
「いてて……心配してやったのにさ……ひどい目にあったぜ」
　普通に男湯にいってカプギア仮面の素顔を確かめた方がよかったなと龍樹は後悔のこもったため息を漏らす。
「ギアマスターに余計な心配は野暮というものだよ、少年！　ハッハッハッ！」
　カプギア仮面に肩を叩かれながら龍樹は医務室に向かうのだった。　

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