カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！｜リアクション

カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！

☆楽しいカスタマイズ
　旅館の大広間ではカスタマイズ実習が始まっている。
　参加者はみな真剣な表情でカプギアを組んではばらしたりなど、黙々と続けていた。
「カプギアかめーん！　ちょっと質問！」
　仙藤蒼が手を上げてカプギア仮面を呼ぶ。
「ハッハッハッ！　どうしたんだい、蒼クン！」
　質問攻めにあいながらも一人一人に適切なアドバイスをしてきていたカプギア仮面が蒼のところへ寄ってきた。
　改めてみるとかなりの長身でいかついガタイをしているのでアメコミのヒーローのようだと蒼は思う。
「中距離戦と近接戦の両立をするような装備を考えているんだけど、どんなのがいいかなーって、明日のバトルロワイヤルが久しぶりだから色々、戦略の幅を持たせたいんだよね」
　蒼の言葉にカプギア仮面はうんうんと頷きながら聞くと、パーツ置き場から片手持ちのビームガンのような武器を持ってきた。
「これとかどうかな？　出力調整によって、ビームガンとビームソードが切り替えれる仕組みになっている装備だ」
　蒼はカプギア仮面から渡されたパーツを触りながら、なるほどと頷く。
　そのまま、カプギア仮面は別のアドバイスを続けた。
「蒼クンのギアはタンク型だから、腕ごと変えてしまうのもありだね。その方が連射力なども変えていけるようになるので、戦いに幅ができるね」
　さすがは開発者側の人間だ。
　アドバイスが的確であり、納得できる。
「そういう違いがあるかぁ……悩ましいね。武器の持ち替えもしたいけどしなくてもいいようにシンプルにするのも手ではあるよね……」
蒼がうんうんと唸っている間にカプギア仮面は他のギアマスターたちの様子を眺めていた。
「ほほう、これはなかなか面白いカスタマイズだね」
　カプギア仮面が目をつけたのは滝原レオナの巨大な斧の持つギアである。
「でも、左右のバランスがうまく取れなくて……」
「そうだね、これくらいの斧になると基本は背負わせておいた方が安定はするかな？　少し触るよ」
　攻撃は最大の防御というコンセプトを聞いていたカプギア仮面は斧の刃の部分にブースターを取り付けた。
「こういう形にして、補助スラスターのように普段使ってもいいし、攻撃時にインパクトを上げる使い方をするのはどうかな？」
「なるほど！　そのようなカスタマイズもありなのね！　合宿に来てよかったわ」
　レオナはカプギア仮面の自由な発想にさすがと思いかの有名な白衣天使の名をもじった自分のギアを見直した。
「ニャイチンゲール……もっと素晴らしくしてみせるわ」
　一番の問題点を解決した後、ガチャガチャとカスタマイズを続けはじめる。
　その後のカプギア仮面は集まったギアマスター達に引っ張りだこになりながら、楽しいカスタマイズ時間は過ぎていくのだった。

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