カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！｜リアクション

カプギア仮面と過ごす、一泊二日のカプギア合宿！

☆白熱！　バトルロワイヤル
　翌日、早朝から山登利を終え、みんなでカレーを食べ終わった後で待ちに待ったバトルロワイヤルの時間となった。
「各自、準備はいいかな？　フィールドはこの廃墟となった遊園地だけだ。外に出たものはリタイアとみなすから、押し出したり吹き飛ばすような戦術もありだぞ」
　ルールを説明するカプギア仮面の言葉にギアマスター達は相棒のカプギアを片手に頷いた。
「ここも楽しそうな場所だけど……夜に来ると幽霊とかでそうだよな」
「幽霊はもうこりごりよ」
　龍樹の言葉にレオナが欠伸をしながら答えた。
　壊しても壊しても、崩れたパーツがどこからともなくやってきて再生する温泉に出てきた座敷童との闘いのせいで疲れた様子が伺える。
「ま、それはそれで……せっかくの新規カスタマイズを試したいじゃない？」
　蒼は反面ワクワクした様子でメンバーを眺める、伊達政宗をイメージしたような侍型のギアを使うものや大阪から来たのだろうか、虎のような模様のギアマスターもいた。
　寝子島外からの来訪者は珍しいので、ワクワクが止まらないようである。
「ん……」
　言葉少ないもののまなも気合は十分のようだ。
　昨日、カプギア仮面にカスタマイズ講座でいろいろと質問をしながら組み上げたギアで思いっきり楽しみたいと思っている。
「最後の一人になるまで精いっぱいバトルをしてほしい！　それが私から言える一言だ！　それでは各自散らばってくれたまえ……１分後にバトルスタートだ」
　廃墟となった遊園地は障害物が多く隠れれもするし、優位なポジションをとるための戦略を練ることも必要だ。
　フィールドを有効活用できるかどうかが、勝敗を分ける。
　それぞれが散らばってから１分がたったことを確認すると、カプギア仮面が高らかに宣言した。
「カプギア合宿　フィナーレイベント、バトルロイヤルレディィィィゴォォォ！」
　廃墟の遊園地のいたるところでカプギアとギアマスターが動きまわる。
　あるものは観覧車の上から狙撃をし、また、あるものはお化け屋敷で身を潜めてタイミングをうかがう……。
「これは次の甲子園も楽しみだな！　ハッハッハッ！」
　激しいバトルを繰り広げるギアマスター達を眺めてカプギア仮面は合宿の集大成をその目に焼き付けていくのだった。

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