ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪｜リアクション

ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪

☆エッグとケーキ♪

「ふふ、ありました」
　五月は鉢植えの陰に隠れた青いイースターエッグを見つける。
（あちこち歩いたらお腹がすきました、屋台で何か買って食べましょう）
　エッグタルト、キャロットケーキ。うさぎのカップケーキは三種類あって、クリームの白、いちごのピンク、チョコレートの茶色とどれを選ぼうか悩ましい。
「イースターいっぱいの食べ物もおいしそうですねぇ。妹にも何か買いましょうか」
　どれにしようか迷いつつ、エッグタルトとピンクのうさぎのカップケーキに、ラテアートを頼んだ。
「いらっしゃませ。コスプレ割引適用になります」
　思ったより安く済んだのでありがたい。
「うわあ、もこもこです」
　ラテアートの泡立てられたミルクは、予想以上に立体的にうさぎを形作っている。
　エッグタルトも屋台のものとは思えない美味しさで、五月は十分満足した。
（それにしても、イースターエッグってかわいいですよね。一つは持って帰って部屋に飾りたいな）

（黄色いイースターエッグ、見つけた）
　海は店の陳列棚の隅に、明らかに商品ではないエッグを見つけ、そっと手に取った。
（お腹もすいてきたし、屋台の限定メニューを買っていこう）
　ケーキにタルト、それにゼリー。
（どれも可愛くておいしそう）
　お財布と相談しながら買うものを選んでいると、お店の人に声をかけられた。
「コスプレしてるお客さんには割引がありますよ」
（そうだった。ののこちゃんにも一つ買っていこうかな）
　しばらく迷って買うものを決めた海は、スケッチブックにペンを走らせる。
『それじゃ、これをください』
　お店の人にスケッチブックを見せ、商品を指さす。
　真っ先に選んだのは、うさぎのカップケーキの白だった。　
　

「あった！」
　桜は物陰からピンクのイースターエッグを見つけた。
　小一時間ほど探して複数のエッグを見つけた桜は、作り手としての目線からそれらのエッグを眺める。
（どれも綺麗にできてる。これを限定商品と交換するのは何だかもったいないかも）
　迷ったけれど、結局全部桜花寮の自室でインテリアとして取っておくことにした。
「お腹もすいてきたし、何か食べよう」
　三色のうさぎのカップケーキに、悩みつつ桜はチョコレートを選んだ。
「美味しい！」
　可愛らしいうえに、ほろりと口の中で溶けるような上品な味。
　もう一つ食べたくなってしまいそうだ。
「そうだ、コスプレの写真撮っておかなきゃ」

　テントに戻ると、撮影コーナーに案内された。　
「お嬢さん方、一人ひとりもいいですけどよかったら一緒に撮りますか？　せっかく可愛い皆さんがそろっているので」　
　五月と海と桜はたまたま同じ頃にテントに戻ってきて、一緒の記念撮影をすすめられた。
「それじゃ、お願いします」
　顔を見合わせた後、誰からともなく同意して、は一人ひとりの写真を撮ってもらった後、三人並んで記念写真に収まることとなった。
「それじゃいきますよー、ハッピーイースター♪」

　着替えを終えた三人は、写真とお土産を手に、笑顔でそれぞれの帰途についた。

　

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