ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪｜リアクション

ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪

☆二匹目のウサギさん

「やあ、イースターですねー、ふっふ」
　蕎麦屋の娘で和になじむ薄野五月だが、イースターのようなかわいらしい飾りつけも大好きだった。
　街のそこかしこに出現した、うさぎさんとか、イースターエッグとかの飾りつけを見ているとわくわくしてくる。
「よーし、私もイースターエッグ、探しますよー！」
　真面目だがノリの良い五月、周囲のウサギ耳や尻尾をつけた人に目を留めて、ちょっとうらやましくなった。
　アルパカは大好きだけど、うさぎだって可愛い。
「せっかくのイースター。私も何かうさぎの仮装がしたいですねー」
　目を上げると、幟を立てた実行委員会と思しきテントを発見した。
（あそこへお邪魔して、衣装を貸してもらいましょう）

「いらっしゃいませ、レンタル衣装ですね？　どうぞどうぞ」
　パステルカラーの風船で飾られたテントを覗くと、うさ耳をつけた実行委員のお姉さんに迎えられた。
「衣装は何が良いですかねぇ」
「うさ耳は白や茶、黒も取り揃えております」
「やっぱりうさぎの耳はつけたい気持ちと……あ、尻尾付きのスカートもかわいいですね」
　スカートは透ける素材にウェストがゴムで、服の上から履けるようになっている。
　ピンクのうさ耳とスカートを借りて、あっという間にイースターの衣装に早変わりした。
「たくさんイースターエッグを探してくださいね。記念撮影はこちらでできますから」
「ありがとうございます。イースターエッグ、見つかるといいなぁ」
　お姉さんに送られて、五月はわくわくしながら出発した。

このページにイラストを設定する