ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪｜リアクション

ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪

☆一匹目のウサギさん

　水上桜は、アクセサリーの素材を買いにシーサイドタウンにやってきた。
　あたりを見ると、街はパステルカラーに彩られ、いつもと違う雰囲気だった。
　幟に書かれた文字を読むと。
「イースター・イベント？」
　なるほど、そこかしこにウサギの耳をつけた人がいたり、大きなイースターエッグが飾られていたり。
「へえ、今日はイースターのイベントなのね」
　そんな催し物を適当に見物しつつ素材屋へ向かっていたら、
「お嬢さん、イースターイベントに参加しませんか？　コスプレ用の衣装をお貸ししますよ」
　途中で実行委員に捕まってしまった。
「いえ、私は……」
　断ろうとしたが。
「お嬢さんならきっとこのうさ耳が似合いますよ。コスプレするとお店で割引も受けられるんです」
　強引に誘われてコスプレコーナーに案内されてしまった。
　渡されたうさ耳と尻尾付きのスカートを手にちょっと迷ったが。
（まあこの程度ならいいか）
　少なくとも神魂のせいでフツウとやらに巻き込まれたわけではない、と自分に言い聞かせるように考え、それらを身に着けた。
「よくお似合いですよ！　イースターエッグをたくさん見つけたら限定メニューや限定グッズと交換してもらえます。楽しんでくださいね！　戻っていらしたら記念撮影をしましょう」
　そう言って送り出された。

　とりあえず素材屋へ行き、目当ての素材を探すと。
「あった……え、これ？」
　その素材の中にひっそりまぎれるようにして、イースターエッグが隠されていた。
（素材は買えたし、このあとは暇だから今日は一日イースターエッグ探しをしてみるかな）
　桜はうさ耳を揺らしながら、街を見て回ることにした。

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