ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪｜リアクション

ぴょんっと跳ねたらイースター！　卵を探そう♪

☆三匹目のウサギさん

　小山内海は、スケッチブックを手にイースターイベントにやってきた。
（イースターイベント、割引もあるっていうし楽しみたいな）
　海は病気で声が出ないけれど、こういうイベントなら筆談をしながら楽しむことができる。
（あ、綺麗な風船）
　近づいてみると、そこは実行委員会のテントだった。
『コスプレ衣装を』
　スケッチブックに書きかけたところで、係の人がうんうんと頷き、手を取って案内してくれた。
「こちらはうさ耳カチューシャと尻尾のアクセサリーになっております。お嬢さんならきっとお似合いですよ！」
（やっぱり普通にうさ耳カチューシャと尻尾のアクセサリーかな、可愛いし）
　一旦はそう思いかけた海だが、ふと奥に吊り下げられたウサギっぽい衣装に目を留めた。
（あ、でもこっちの着ぐるみパジャマみたいな感じの衣装も可愛い、折角のイベントなんだし冒険するのもいいよね）
　ということで、着ぐるみ風衣装を出してもらい、さっそくコスプレをしたのだった。
「コスプレをしていると協賛店で割り引きを受けられますので、店の人に声をかけて……いや、手を挙げてお知らせくださいね」
　実行委員のお姉さんはそう言って送り出してくれた。

（いざ出発。エッグはどこに置いてあるかなぁ）
　色々なところを見て回ろうと歩いていると、風船やリボン、ウサギなどの華やかなイースターの飾りに目が留まった。
（可愛いしこの風景、スケッチしておきたいな）
　さっそくスケッチブックと鉛筆を取り出し描き始める。
　着ぐるみっぽい可愛い衣装に身を包んだ海が熱心にスケッチをする様子は、街ゆく人たちの目を楽しませた。

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