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フツウ*299 COFFEE
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「アイスコーヒー。お待たせいたしました」
刀がコースターの上に注文の品を乗せると、
後木 真央
は嬉しそうにぴたりとガラスに自分の頬を当てた。
「あ~~。涼しくて天国なのだ~」
「それはよかった」
「真央ちゃんここの子になりたいのだ~」
その様子に刀が思わず苦笑する。基本的に299では知り合いが来ても店員の態度を崩さないのだが、真央のペースに巻き込まれてしまったのだろう。真央はいつもの陸上部Tシャツに、七分丈パンツという活動的な格好だった。
「そうしたらいくらでも涼み放題……はっ!?」
アイスコーヒーのストローをがじがじと噛みながら机に懐いていた真央が、いきなり声を上げる。近くのテーブルを拭いていた刀が、ん、と視線を向けた。
「だだだ、大丈夫なのだ~~真央ちゃんはバイト代で稼いだ分の快楽を求めに来ただけなのだ慎ましやかな堕落なのだ見逃してくれなのだ~」
真央が財布の中身とメニューを交互に見ながら、ぶつぶつと呟いている。
「……本日のお勧めはベイクドチーズケーキ、299ラテ(ラテアート付)です」
売り上げ第一の精神にのっとり、刀が揺さぶりをかける。
「ま、真央ちゃんは軽食系をつまみながらのんびり閉店までここに居座るのだ食キング(しょっきんぐ)的修行の親戚のようなものなのだというか如何に財布にダメージが入ろうと顔色一つ変えない精神修養も兼ねてるのだ! ……多分」
「店の名前は299 coffeeですが紅茶もありますよ、メニューのこちらになります如何でしょう?」
「あうあう刀ちゃんいつもと違うのだ~~! おすすめくださいなのだ~!!」
「かしこまりました。すぐにお持ちいたします」
美しい角度で一礼して、刀は背中を向けた。そして、人から見えない角度で小さく笑った。
薄紫のレースの日傘に、桔梗の柄の入った絽(絹織物)の着物。長い三つ編みを垂らした
御巫 時子
の肩にはうぐいす色の小鳥がとまっていた。ピチチ、と小鳥がさえずると時子が傘を少しずらして看板に目を留めた。
「ここですか……」
小鳥との散歩中。喉が渇いた時子は小鳥の案内で299にやってきた。
「少し待っていてくださいね……」
こくりと小さい頭を下に動かすと、小鳥は近くの街路樹で羽を休めた。時子が来るまでここで待つつもりなのだ。
時子が店内に入ると、会計中の瑞穂と目が合った。時子と瑞穂は別の場所で面識があるのだ。
「こんにちは。御巫さん」
瑞穂が溌剌とした様子で声をかけると時子もにこやかに会釈を返す。
「お元気そうですね……」
「ぼちぼちね。勉強の後だからちょっと頭がつかれてるけど」
そう言って瑞穂はんーと肘を後ろに下げ、ストレッチをして見せた。ずいぶん課題を頑張ったらしい。
「また一緒にご飯食べましょ。じゃね!」
「ええ、楽しみにしてます……」
瑞穂と別れると刀がやってきた。会話が終わるタイミングを見ていたようだ。
「いらっしゃいませ。……!」
「あ……」
お互いに学校で見たことのある顔だったので、時子と刀は同時に小さく目を見開いた。
「こちらの席にどうぞ」
「はい……」
あえて何も聞かずに、時子はふわりと笑うにとどめた。仕事中に時間を貰うのは悪いと考えたのだろう。
刀に案内され、時子はカウンター近くの席に着いた。コーヒーを焙煎する香ばしい香りがする。
「何にしましょうか……」
暑い中を歩いてきたので飲み物はアイスコーヒーに決めていた。人里が他のテーブルに運んでいるケーキを見たらそちらも大変おいしそうで、ついつい目移りしてしまう。決めたころにまた来ます、と言って刀はテーブルから離れた。
「ケーキ、迷っています?」
店長が時子に声をかける。時子ははい、と頷いた。
「おすすめはありますか……」
「そうだね。今日のミルクレープは特に自信作かな」
「では、それとアイスコーヒーをお願いします……」
かしこまりました。と微笑んで、店長は手際よく注文の品を運んできた。普段はカウンターを出ない店長だがホールが忙しいため、近い場所なら時々運ぶ。
コーヒーを飲むと、ストローが氷に当たってカラコロと涼しげな音がする。コーヒーの香りはリラックスできて好きだった。お茶とは違うよさがある。
一息ついてミルクレープを器用に切り分けながら食べていると、自然とカウンターで働く店長に視線が行った。店長は沸騰した湯を少し落ち着かせてから、ゆっくりと粉全体にゆきわたるように注いでいる。
「美味しいコーヒーを淹れるコツはありますか……」
最近コーヒーを入れる機会が増えた時子。おいしいコーヒーを淹れたくて店長に質問をした。
「そうだなあ。ホットだと、1度目にお湯を入れたとき粉が膨らむよね」
「はい……」
店長がいま淹れたコーヒーの表面には細かな泡がたくさん浮いている。ふわふわなラテの表面みたいだ。
「この泡が消えないうちにお湯を注ぐのがポイントだよ。何回かはお好みだね」
「勉強になります……」
トポポポ、とコーヒーの落ちる小さな音が耳に届いた。
この店は初めて来るが、店員やお客に寝子高の生徒が多い。奥の席には知り合いの
椿 美咲紀
が
八神 修
と座っていた。別の場所には眠ってブランケットをかけてもらっている真央の姿も見える。入りやすい店だから人気があるのだろうか。
「このコーヒーは売られていますか……?」
「あるよ。水出し用のコーヒー。お会計の時に教えてくれたら準備するね」
小鳥と一緒に寮に帰ったら、さっそく作って飲んでみよう。そう考えながら時子はぱくりとケーキを食べた。
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担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年06月27日
参加申し込みの期限
2014年07月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年07月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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