寝子高校舎、お掃除大作戦！｜リアクション

寝子高校舎、お掃除大作戦！

　●大掃除を始めましょう　
　
　卒業生の剣崎エレナ発案。
　本条小萩が美化委員長を務める美化委員会主導で、寝子島高校校舎の大掃除が行われることに。
　美化委員長としての仕事は今回が最後な小萩は忙しい身なので、のんびりしている暇はない。
「学校中、小萩のようにカンペキな美しさを目指しましょう！」
　それでも、美化委員長としての責任感もあり大掃除に取り組む。
　掃除自体は参加希望者の皆が共同で作業するので、美化委員のメインの仕事は掃除用具の貸出しと回収。
　掃除用具と言っても、場所や目的によって、必要な道具は変わってくる。
　雑巾、バケツ、ホウキ、チリトリ、モップ、デッキブラシ、たわし、ゴミ袋、洗剤、ゴム手袋など。
　必要な時に必要なものを取りに来てもらってすぐに使えるよう、美化委員会は小萩の指示で校内の何カ所かに掃除用具置き場を作った。
（そうした事前の設営も美化委員のお仕事です。小萩は率先して作業します。誰よりも早く・多く！）
　小萩はすごいからです、と掃除用具置き場設置の様子を見る。
「準備はバッチリです。後は、皆で大掃除をするだけです」
「張り切っているわね」
　頑張りましょう、と互いにやる気を出す発案者と美化委員長。

　2人の呼びかけに応じた在校生は響タルト、水上桜を含む数名。
　卒業生、OB、OGといった寝子高関係者だけでなく、ほしびとも何人か。
「エレナ先輩ありがとう♪　普段は面倒だけど、この機会に掃除を楽しむよ」
　エレナ先輩が頑張ってくれるなら、僕だって参加しなきゃ。という理由で参加したタルト。
（普段の掃除は面倒だけど、春休みに自主的に掃除するのは面白そう♪）
　校舎の大掃除ということは、普段、立ち入れない場所の掃除もできるかも。
（あそこを掃除できるチャンス、絶対に逃さないよ）
　どこを掃除しようとしているのかは秘密。
「大掃除をするのは良いことね。私も頑張らないと」
　無事進級も決まり、２年生からは新しい教室に通うので桜は通い慣れた１年５組ともお別れ。
　既に私物類は桜花寮に持ち帰っている。
　２年生になるということは「先輩」と呼ばれることになるが、あまり実感はない。
　そんなわけで、１年間お世話になった１年５組の教室を掃除するため参加した。
　
「皆、集まってくれてありがとう」
　美化委員会の顧問、久保田美和先生が集まってくれた皆に声をかける。
「皆さん、校舎の大掃除を始めましょう。ピッカピカにしますよー！」
　えいえいおー！　とホウキを持って小萩は気合いを入れる。
「皆で、校舎全体を綺麗にしましょう」
　エレナも気合を入れて大掃除をすることに。
　その様子を見て、久保田先生は大掃除を始めようとする皆が綺麗にしてくれることを期待した。

このページにイラストを設定する