猫☆カレー博！｜リアクション

猫☆カレー博！

「ごちそうさまでした」
　遠海は静かに両手を合わせる。
　最後にオクラカレー、松坂牛カレー、濃厚黒牛カレーを食したのち、デザート代わりにさくらんぼカレーを完食した瞬間拍手があがる。
　なんと今回の猫☆カレー博唯一の、たった一人でのコンプリートだ！

「コンプリートおめでとう～。ちゅう～！」
　まんぼうくんがとてとて歩いてきて、遠海のほっぺにお祝いのキッスをしてくれた。
　
　遠海から遅れること１時間、『究極のカレーを求める会』一行もコンプリート！
　遠海ほどの胃袋を持ち合わせてはいなかったので、一杯をみんなでシェアしたりしたけれど、それでも４７都道府県すべてをコンプリートしたのは達成感がある。しかも、ののこや白沢先生に各カレーの感想を聞いてメモしながら食べたのでデータも充分集まり、このデータをまとめながら食べたカレーに想いを馳せるという今後の楽しみもできた。
「どのカレーが美味しかった？」
　萌がユウに訊ねると、彼は「松阪牛カレー」と即答した。
「野菜、じゃないんだね」
「苗字かんけーねーだろ？　鬼河内は？」
「ひとつに決められないよ。イロモノ系は……流石にお兄ちゃんがむかし作った『闇カレー』を超える物はなかったなって感じ」
「闇カレー？　何入ってるんだ？」
「ナイショ。聞かない方がいいと思うよ」
　カマドウマ等、そこら辺の物をぶち込んだカレーだなんて、とても言えない！
　ともあれ。やっぱりカレーは好きだ。顔が自然と緩んでしまう。
「色々なカレーを食べることが出来て、幸せだよ～♪」

「ふぅ、美味かった」
　満足そうに流は会場をあとにする。
　それを追うように飛鳥も。
「カレーまんボウくん、どこにいるのお。足おそ～いのに全然見つかんないじゃん」
　偶然にも出会えなかったのを惜しみながら、来た時と同じように走って帰る。
　
　修とあおいも、くちくなった腹を擦りながら会場をあとにした。
「変わり種もたくさんたべたけど、やっぱり家カレーも美味いよね。今度作ってみないか？　揚げないヘルシーなカレーパン……とかも良いな」
「へえ！　揚げないヘルシーなカレーパンいいね。あ、今日はもうお腹いっぱいだけどね！」

　笑顔いっぱい、猫☆カレー博は、これにて終了！
　またのお越しをお待ちしています！

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あとがき

担当マスター：山中にいな
ファンレターはマスターページから！

参加してくださった皆様、ありがとうございました。
遅くなりまして申し訳ありませんでした。
山中にいなです。

カレー博、おかげさまで楽しく終了しました。
昨今、ほんとうにいろいろなカレーがありますね。
道の駅や高速のサービスエリアでも、いろんなカレーがありすぎてびっくりします。

作中に登場したカレーの中では『新食感海ぶどうカレー』と『みかんカレー』が気になっています。

それではまた次のシナリオでお会いできることを、楽しみにしています！

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